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初めてのセネガル渡航でお洋服プロデュースにチャレンジした1ヶ月〈リアン〉

お久しぶりです!ゲヌの現地インターンのリアンです。

先日、セネガルでの1ヶ月のインターンを終え日本に帰ってきました。初めてのセネガルは私にとって非常に新鮮で多くの新しい学びを得た他、1ヶ月の共同生活を通して自分自身の成長を感じることができた反面、自分の弱みと向き合う良い機会になりました。ここでは、自分の頭の中の整理を含め、満足した点、課題としたい点、それに対する今後の対策の3点からインターンの経験を振り返りたいと思います。

通っていたテーラー(縫製者)さんのアトリエ

過去の記事はこちら!

*満足した点
①無事に全ての洋服を期日までに完成させられたこと

まず、今回のインターンの中で最も満足した経験の一つに全ての洋服を無事に期日までに完成させることができたことがあります。予算や時間的制限、テーラーの都合などを考慮した結果、デザインや枚数などの変更は発生したものの、ワンピース12着、スカート11着を無事に完成できました。もちろん、予定していたデザインかつ個数のまま販売することができれば一番良かったのかもしれませんが、「想定していた物事が上手く進まない」という日々社会で起こりうる出来事の対応を考える経験を得ることができたという意味で、良い経験になったと思います。

アフリカ布と無地の生地を合わせたスカート


・企画〜制作までのプロセスをほぼ1人で携われる経験ができたこと

また、洋服のデザイン発案から布の買い出し、テーラーへの制作依頼、日本への発送までの全てのプロセスをほぼ私一人だけで行うという機会を頂けたことも私にとって非常に良い経験になりました。特に、布の買い出しの際、既に購入した何枚ものアフリカ布を持ちながら、アフリカ布を一つ一つ体に当てて、共同運営を行っている大和のインターン生にも手伝って頂きながら、暢子さんとテレビ電話をして確認し、フランス語での値段交渉をしたり、盗難が多いエリアだったので長い間気を張りつめていけなかったりと、同時並行でいくつもの業務を行わなければならなかったことが大変でした。いつも日本で洋服を購入する際にはもう既に出来上がった状態で販売されており、私がインターンで経験したような完成品になるまでのプロセスが不明瞭であることが多かったので今回このインターンを通して、そうした不確かな部分を自分で実際に現地に行って体験できたことに大きな意義があると感じました。

完成したお洋服たち

*課題点
①制作コストが想定よりかかってしまったこと

 次に、今回のインターンの中で反省しなくてはならない点として、予想よりもかなり多くのコストがかかってしまったということがあります。今回縫製を担当して頂いたテーラー2名は、ブランドとしてはじめて依頼するテーラーだったこともあり現地に到着してから値段交渉をしました。技術面かつコスト面の両方でお互いが納得する条件で合意するテーラーを見つけるには通常数か月かかりますが、今回は1ヶ月という短い期間の中で企画から販売までの全ての工程を行う必要があったため、腕のいいテーラーを暢子さんの知り合いの方に紹介してもらうという形になりました。一般的にセネガルではショッピングモールやスーパー以外のローカルな場所で物を購入する際は基本的に値段交渉で価格が決まるのですが、外国人であることや、現地で広く使われているウォルフ語やフランス語を喋れないことが相手に伝わると高額な価格で売られることが多い傾向にあります。私は、主にフランス語を使って値段交渉をしていたのですが、やはり見た目が外国人であったこともあり、今振り返ってみると全体的に適正価格よりも高い金額で取引していたように感じます。その結果、お洋服の原価が想定よりも大幅に上がってしまいました。(それにより販売価格が上がったということはありません!)

値段交渉の様子


②自分オリジナルのポーチを作ることができなかったこと

 また、自分のオリジナルのポーチを作ることができなかったことも少し心残りです。元々、今回のインターンではワンピースとスカートの他にセネガルの小物を輸入するだけの予定だったのですが、Guéneu代表の暢子さんから「莉杏ちゃん完全プロデュースの商品を作ってみたら?」というご提案をいただいたことをきっかけにポーチ製作を決めました。しかしながら、私が洋服の縫製が可能なテーラーさんの数と同じくらいポーチも縫製可能なテーラーさんが多くいるのではないかという誤った見込みをしていたばかりに期限以内にテーラーさんを見つけることができず、結果的に白紙へと戻る結果となってしまいました。

*課題点を踏まえて

 以上の課題点を踏まえて、今後見直さなければならない点は3つあると思います。
まず、限られた時間のなかで作りたい商品に合った良いテーラーを探すのには時間がかかると理解しておくことです。難しかった点①②のどちらも、現地でテーラー探しや価格交渉を行った結果、思うような価格や条件に至らなかったことが要因の一つでした。また、外国人であることをより意識して計画を組むべきだと感じました。先ほども説明したようにウォルフ語やフランス語が話せないことで高額な価格を請求されたり、現地の知識がないことで正確な計画が作れないことがセネガルでは当たり前です。次回からはこうした事実を考慮して、時間に余裕を持った計画を前もって作成するようにしたいと思います。

最後に、事前により詳細なことまで質問をし、行動の全体像を想像しておくことが大切だと思いました。私の場合は、セネガルに行った時期が大統領選挙と被ってしまった影響で予定通りに動くことは困難かもしれないとの説明を受けていたので、詳細な計画は日本ではなくセネガルに着いてから行おうと思っていたのですが、実際セネガルに着いてから数日はかなり忙しく、集中して計画を立てられる時間もないまま日々だけが過ぎ、気づいたら帰国日になっていました。笑。次回からは事前のミーティング時に積極的に質問をして予め行動計画を立てておくように心がけたいと思います。

ほぼ毎日お昼ご飯で食べていたセネガル料理
『チェブジェン』

最後に、ここまで読んで頂き、本当にどうもありがとうございました:)

今回初めてセネガルへ行き、セネガルの人々の優しさに触れたことでより1層アフリカのことが好きになったと同時に、コートジボワールと比較した際に同じ西アフリカであるにも関わらず、国民性や文化、食が全く異なっていることを学びました。今後は西アフリカ以外のアフリカ諸国にも行ってみたいと思います✨‪

 また、今回私が携わったお洋服たちは全て4/13、4/14開催の神戸ポップアップにて販売する予定です。ご興味ある方は是非GuéneuのSNSをチェックしていただければなと思います💐 皆様のご来店を心からお待ちしております!


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