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準備すること 短期と長期の苦境

ランニングの練習をやっていると大きく分けて2つに苦境に直面します。この2つの苦境を対処する能力が人生の色んな局面で役に立つことになります。

一つ目は短期的な苦境で1つの練習の中で直面します。
この時にいかに感情的にならずに対処できるかが、これから起こりうる苦境への準備が大切になります。例えばインターバル走を行うと心肺の苦しさ、疲労で脚が動かなくなるなど後半にかけてその厳しさは増していきます。その時に苦しさにどう対処するのか、一言できついではなく、その苦しさをどう解釈してうまく対応しながらペースを維持していくのかは外からは分からない、走る本人だけが分かることで、練習することで上達する技術だと思います。また各本数にどのくらいのエネルギーを注ぐことで適切な負荷にすることができるのかも考えなくてはいけません。慣れた練習、また自分の状態を正しく理解して自信を持っている人は焦ることなく走り始めます。しかし慣れない環境、練習、または故障上がりなどでしばらく練習から離れていた場合は、どのくらい苦しいのかが読めず、焦りや不安からか一本目、特にスタートが速くなりすぎるように思います。感情によって動き出せば、練習の後半、1番きついところでそのツケが回ってきます。
これは日常の生活でも同じで、困難な状況が訪れても準備ができている人は動き出しを焦らずに対処します。しかし慣れないこと、準備できないこととなれば、思わず感情的に動いてしまいます。

あるボクシングの例えに
「来ると分かっている強烈なパンチでダウンすることはない。ダウンするのは大抵、予想していない大したことないパンチをもらう時だ」
ということを聞きました。
あらゆる攻撃への準備を行うことでそういった状況を避けるようにするそうです。走ることはこれから来るストレス負荷への対処する準備を学ぶいい練習だと思います。

二つ目は長期的な苦境で、一つ目と違い終わりがいつくるか分からないものです。主に故障、不調などがあります。

故障をすると当初行う予定だった練習を変更しなければいけません。程度により量を減らす、ペースを落とすなどで対処できる場合もあれば、完全に走ることができない場合もあります。いずれにせよ練習の変更をする必要があります。特に後者の走ることができない場合は変更の度合いも多くなります。

故障すると不安や焦りが出てきます。大事なレースが近いとなると尚更です。そのために代わりの練習で極端なことをやる人が出てきます。例えばバイクをあまり漕いだことがないのにいきなりバイクでのインターバル練習を始めたり、何時間も歩いたり、筋トレを行ったりなどです。
このような場合は感情的に動いている場合があり、すぐに治って欲しい、治るだろうという希望のもと行うと短期的な対処となってしまい、一つ目の苦境と同じく1本目飛ばしすぎて後半はペースが落ちた、途中で辞めたなどど似たようなことが起きてしまします。特に故障が数ヶ月治らない場合はこのようなやり方では対処できません。400mを10本と思って走ってたら、実は50本だったとなると残り40本は惰性で行う可能性が高くなるように、最初の1週間は勢いで代わりの練習をやったけど2週目からは時間潰しの練習になります。

終わりの分からない苦境では行動基準を設けて、もし長くなっても継続して行える習慣を崩さないことが大事になると思います。

運動負荷を整えるのは難しいですが、もし走るなら何分走るのかを基準にして運動時間を合わせて行うのも一つのでだと思います。本来やっている練習と合わせやすい点をまずは見つけてから統一させて慣れてきたら、良くなってきたら負荷の点も寄せていくなど、走れない時、物事がうまくいかない時などの長期の苦境では行動基準をしっかり準備しておくことが大切だと思います。

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原口孝徳
日常からの学び、ランニング情報を伝えていきたいと思います。次の活動を広げるためにいいなと思った方サポートいただけるとありがたいです。。