職場恋愛は禁止!
セクハラの本を読んでます。「部長、その恋愛はセクハラです!」というタイトルで、なかなか参考になります。
100%力関係が働く
社内恋愛ではなく、職場恋愛とタイトルに記載したのは、社内だけでなく社外の人間に対しても、恋愛感情が働くからです。特に男性側の錯覚・勘違いが陥りやすい状況が、仕事関係のコミュニケーションでは多々発生する。
女性が恋愛しようとしていなかったとしても、男性が勘違いして、恋愛しているものだと思いこんで、そのまま突っ走って取り返しのつかない過ちを犯してしまう(※男性同士の場合はパワハラになる)。
どういうことか、本書では女性の心理状態を詳細に記載しているため、理解がしやすいです。端的に言えば、女性は人間関係を壊さないように、嫌な気持ちを隠蔽してしまい、流されてしまうのです。そして流されたことにより、男性は勘違いをして「俺を好いている」と暴走、セクハラを繰り返し行います。女性の側の精神の壁が決壊したとき、セクハラと訴えられてしまう。ハタから見れば、男性から目をかけてもらって、「あの二人できてるぞ」と言われるような関係だったとしても、実態は、女性が自分の気持ちを無意識に隠蔽して射たことが原因なのです。
例えば、ある女性には、尊敬する上司がいたとしましょう。女性は、その上司を本当に尊敬していて、積極的に仕事のやり方を学ぼうとしていた。しかし、その行動は男性の側からすると、恋愛感情のスイッチを入れる行動に見えてしまう。そのため、お酒の場などでタガが外れ、そのままホテルに連れ込まれて、性行為に持っていかれてしまう。女性が酩酊しておらず、拒否できる状態にあったとしても、尊敬する上司がそんなことをするわけないというショック状態と、拒否することによる報復、人間関係の破壊など多くのネガティブな情報が頭の中を錯綜し、すべてのネガティブな感情をシャットアウトして無視してしまうわけです(詳しくは本書を・・・)。
自分を女性に置き換えて、気持ちをトレースすれば、どこか納得できますね。
これは上司部下の関係だけに起こらず、取引先、平同士でも職場においては打算が発生してしまうために、どちらかが権力を持ってしまい、相手を無意識に貶めてしまう可能性があります。
もはや、すべからず、職場で恋愛するのは禁止にするのが良いのではないかと思いますが、どうでしょうか? 合コン、ナンパ、紹介だけが恋愛の登竜門として、仕事をする場所では法律で一切禁止にしたほうが、シンプルでわかりやすい気もします(難しいでしょうけどね)。
女性軽視の土壌
さて、なぜセクハラが起こるのでしょうか。本書で、非常に面白い事例を紹介していました。
セクハラの対象となる人物は、軽視されているということです。例えば、その女性が、社長の娘さんだったら? 政治家の奥さんだったら? 絶対にセクハラの対象になることはないでしょう。ふと、新聞記者(メディア関係者)は? と思いましたが、新聞記者でさえ、政治家にセクハラされてしまうわけですから、新聞記者は軽視されているのでしょうね。政治家から。
話をもとに戻すと、セクハラをする人物から見たとき、セクハラをする対象となった女性が、権力を持っているかどうかで、実際にされるかどうかが変わってしまいます。社長の娘だったら、自分のクビが飛ぶかもしれないため、絶対にセクハラされることはないでしょう!w
権力という言葉を使ったがために、少しわかりにくくなりましたが、権力の有無は軽視につながっています。権力のない人間は軽視されやすい。いじめの対象にもなりやすい。捕食されやすい・・・。自然の摂理のようですが、社会を構成している人間コミュニティにおいては、知能を持ってどうとでもできると思いますw
※ちょっとタイトルとは、ズレてしまいましたね。
学校も職場です
最後に、職場恋愛禁止の場所は、学校も同じです。特に大学は対象にしたほうが良いでしょう。大学の教授が、学生にセクハラをする事例は枚挙に暇はありません。
セクハラを受けたことを批判すれば、学びたいコースを外されるかもしれませんし、教えてもらえないかもしれない。その恐怖故に、教授のセクハラを許容しているわけですが、これもまたおかしな話です。学生はお金を払って勉強しに来ているお客さんです。教授は(顧客)お客さんをセクハラして悦に浸っているなど、おかしな話もないでしょうw
以上のことから、もはや、すべからず、職場での恋愛は禁止にしたほうが良いのでは、と思ったわけです(法律によって、ね。政治家のセクハラも是正するために・・・w)。