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タイプの中身=第一機能から第四機能までの解説【完全版】〜生命活動・生存・調整・課題〜

こんにちはチグです。
この記事では、各タイプを構成する中身であるところの「第一機能」「第二機能」「第三機能」「第四機能」それぞれの役割や使われ方について詳しく解説しています。
「そもそも何ソレ?」って方は、ぜひこちらの入門記事に目を通してみてはいかがでしょう?

すでにMBTIについてある程度調べたことのある方はこの「なんちゃら機能」とかいう単語、何度も目にしてうんざりしているかもしれませんが、この記事では独自の研究内容もわりと盛り込んでみました。何か目新しい発見があったりなかったりするかもしれません。
ぜひ最後まで目を通してみてくださいませ。

ところで、じつは「第一機能」や「第四機能」という呼び方は、公式の呼び方ではありません。
公式では以下のように呼ばれています。

第一機能……「主機能」と呼ばれます。
第二機能……「補助機能」と呼ばれます。
第三機能……「第三機能」と呼ばれます。コレだけ特別な呼び名がありません。
第四機能……「劣等機能」と呼ばれます。

なのですが、公式の名称だとなんだかわかりにくいのでこの記事では使用しません。調べたりする場合は是非公式の名称のほうを使ってくださいね。




●第一機能(成長率S)

・生命活動をおこなうために、常時発動している機能


さっそくメインディッシュです。
ここに入る因子が、そのタイプをそのタイプたらしめている、そのタイプのまさに「顔」になります。
たとえば第一機能がTeであるESTJとENTJのことを「Teタイプ」なんて呼んだりもします。

いつこの機能を使うかというと、それはもう「常時」です。逆にいつ使わないのかといえばそれは「非常時」だけです。むろん、成長率ダントツ1位の機能です。
言うなれば「当たり前に使ってしまっている機能」とも言えると思います。もちろん意識して使っているのですが、当たり前すぎて「使っている」という自覚があまりないがゆえに「使わずにしまっておく」ことがとても難しいです。
要するに意図的に出力調節できない機能なんですね。ONOFFの切り替えができないどころか、強めたり弱めたりすることもできません。たとえばもしも人から「使うのやめて」と言われても、できない相談です。無理なもんは無理です。
人格形成というのはそれぞれの歩んだ人生や周囲の環境、その他諸々の複雑な要因が絡み合って出来上がるものだと思いますが、この第一機能の影響を受けずに人格形成を為すこともまた、不可能に近いと思われます。それほど強力なものです。

そんな第一機能なんですが、なんだか言うまでもなさすぎて、これをクリティカルに説明してくれている資料等がなかなか見つけられませんでした。
なのでここでは、

第一機能=「生物が自己の生命活動を維持するために使っている機能」

と定義しておきます。
まあ生きていくために、いつも普通に使ってるよ、くらいのニュアンスです。
ほぼそのタイプのアイデンティティであると言えます。
たとえば環境の激変などで、第一機能に頼っていては己の命が危ない、と本能が察した場合にのみこれを封印し、第四機能を覚醒させることもありますが、ごく稀な出来事ですし、一時的なものです。



●第二機能(成長率B)

・環境の中で「生存」するために、自律的に発動させる機能

第二機能は第一機能を補助する役割である、といった説明が一般的ですが、いまいちあやふやなのでここでは、

第二機能=「生物が環境の中で“生存”しようとするとき、使用する機能」

と定義します。
現代社会だと、「“生存”しないと即、死に繋がる」ってなことがなかなか起きづらいので想像しにくいのですが、まあ原始の時代は人類もそうだったわけで、第二機能は元々は死を回避するための機能だと思われます。
ですが、現代において「生存」は「社会生活」とほぼイコールですね。なので、第二機能は「社会と関わろうとするとき」発揮される機能になります。
社会、つまり家族、友人、恋人、学校、職場、コミュニティ、SNS、etc……。
これらと関わるとき、「しっかりしよう」「ちゃんとしよう」と思ったら、内向型・外向型問わず、第二機能を使用しなければなりません。
内向型は外向型の因子(Te、Fe、Se、Ne)を、外向型は内向型の因子(Ti、Fi、Si、Ni)を、それぞれの第一機能と組み合わせて使用し、社会との関係を構築することになります。
そしてそれは言わずもがな、第一機能ほど容易に自動的に使用できるものではありません。だってもしそうなら全人類、もっと社会と関わるのが大好きなはずなので。

第二機能は第一機能とはほとんど無関係の領域に属する、しかも内向外向真逆の因子です。なので、第一機能ほど快適には使用できないし、多少の緊張感やプレッシャーを伴うものであって、第一機能のようにノーコストで使用できるわけではなく、きちんとコストを支払う必要があります。ちゃんとエネルギーを消費します。
第一機能が、その人の心のクセみたいなものとして現れ続けるもの・自然な発露であるのに対し、第二機能は、ときと場合によって使われたり使われなかったりするものになります。使用頻度に明確な差があることが確認できると思います。

第二機能は意識的に発動させる場合もあれば、個人の意志に関係なくやらざるを得ない場面でも発動します。というかほとんど使わざるを得なくて使う場面が多いと思います。
たとえば朝決まった時間に起きる、誰かと顔を合わせたらちゃんと挨拶をする、誰それと良好な関係を保つ、約束を守る、期限を守る、会話をする、難解な話を解釈する、相手の気持ちを察する、うんぬん……。こういった「ちょっと難しめのミッション」を遂行するために私たちは「ちょっとだけ頑張って」第二機能を使っていますが、べつに使おうと意識して使っているわけではないですよね。使わないとミッション遂行できないから、使っているだけです。
なので第二機能は「自律的に発動する」という表現が最も適切かと思います。

第二機能を意識的に使用する場面はたとえば、夏休みの宿題を直前で終わらせようとするときなど、「今から本気出す」と言っている人が今から出そうとしているものがまさに、この第二機能の因子になります。「明日から本気出す」と言っている人から出てこないのもまた、この第二機能の因子になります。

・出力調節が可能である

条件によって発動する自律的機能のため当たり前なのですが、第一機能と違って第二機能は出力調節が可能です。

たとえばINTJは人と接する=社会と関わるとき第二機能のTeを使用しますが、「これだとちょっとアタリキツいかもなあ」と感じればちょっとTeを弱めて、表現を柔らかくしたり、断定するのをやめてみたり、論理構築をほぐしたりできます。
たとえばENFPなら第二機能のFiを出力調節して、全体の意見をまとめたり、矛盾点にツッコミを入れたり、向かうべきゴールや目標を設定したりできると思います。
ゆえに、自分の第二機能の因子に対しては、わりと客観視できますよね。
それを日常的に使ってはいるけど、しっかりそれに対するアンチ的な感覚も持ち合わせているというか。それを否定する感覚もちゃんと自分の中にあるというか。この第二機能の因子“だけ”じゃぜんぶうまくはいかないよな、となんとなくわかる感じというか。
もし人から「使うの抑えて」と言われればまあ、引き下げることもできるっちゃできるくらいの、そんな立ち位置の機能だと思います。
また、これをほとんど使わない人に反発を覚えることもありません。

・「生存」する必要がないと、使用できない

後述の第三機能のところで詳しく解説しますが、たとえば生存する必要のない環境下、社会と関わる必要のない環境下、多少の緊張感・多少のプレッシャーを覚えずにずっといられるような“ぬるま湯”の環境下では、第二機能は使用できません。
そう、じつは第二機能は社会=外部からの入力がないかぎり、作動しない機能でもあるのです。

適切なたとえが浮かばなくて申し訳ないですが、休日を利用して資格の勉強をしようとしてもなかなか手が進まないのは、つまりこのシステムのせいだと思われます。そこでカフェや図書館に行くとなぜか自室でやるより捗ることがあるのは、このシステムのせいだと私は解釈しています。
誰にも気を遣う必要のないプライベート環境下で、今だけは社会との関係を考えなくていい、“生存”しなくていい状況下で、第二機能を発動させて「頑張る」というのは、よっぽど強い「意志」が必要になると思います。ていうか誰もが経験したことありますよね、コレ。まとまったプライベートの時間を確保して、その時間を使って勉強なり練習なりやろうと思っても、だいたいやらずに終わるか三日坊主で終わってしまったってこと。
結局のところ、何かを頑張って成し遂げたり身に付けたりするためには、「社会と関わらなければならない」「“生存”しなければならない」という、わりと強めの動機が必要ということなんですね。
「人間、生存する必要がなければ、頑張ることはできない」。
なんだかめっちゃ当たり前のことを言ってるだけですね。。

逆に、社会と関わるために=生存するために、多少の緊張感どころではない、膨大なプレッシャーを感じるとか、多少のエネルギーを消費するどころではない、莫大なエネルギーが必要になるとか、そうなってしまった場合も、第二機能の使用が困難になります。
「ちょっと難しめのミッション」どころではない、「とてつもなくハードなミッション」に変容してしまっているということなので、この場合は環境を変えて、上がりきったハードルを下げて、ちょっとずつ第二機能を使える条件を緩めていくしか方法はないように思います。



●第三機能(成長率C)

・バランス調整機能

調べてみるといろいろな説明の仕方がなされている第三機能ですが、私は、

第三機能=「第二機能の出力を調節するとき、使用する機能」

と定義します。
第二機能のところでも触れましたが、基本的に私たちは社会と関わるとき第二機能を使うのですが、それだけでは人を傷つけすぎるとか、思いが伝わらないといった場面において、第二機能にツッコミを入れたり、待ったをかけたりして、バランスを取る役割がこの第三機能です。私はそう考えます。

第二機能が「生存」を実行するための機能なのに対し、第三機能は「調整・環境適合」を実行するための機能です。
第二機能と第三機能にはそれぞれ真逆の因子がセットされます。第二機能がTiなら、第三機能はその真逆のFeになります。
つまり「裏表」の関係になりますが、ここにセットされた裏表の関係は客観的に見ることが可能です。
第二機能が「生存」のために仕方なく使う機能である以上、その反対の出力に該当する第三機能も、許容できるというか、どっちの意見もわかるというか、どっちにも肩入れできるというか、第二機能側の意見を引っ込めて第三機能側の意見を擁護することもできるわけです。
たとえばENFPは第二・第三が「Fi・Te」となっており、普段は生存のためにFi=「発見・生成」を使っていますが、その真逆の出力のTe=「数字こそ正義! 効率至上主義!」に対しても、「ま、それも大事よな」って思うし、Fi使って相手に微妙な顔されたらTe使って調整して、あえて効率とか計画性も考慮に入れてみる、みたいな感じになるんじゃないでしょうか?

このように、第三機能を社会と関わる場面で第二機能の補助役・ツッコミ役として使用することができると、奥行きのある人間に見えます。その人の意外な一面が垣間見えるというか。
ただし、あくまで「成長率C」くらいの、自発的にはなかなか成長させづらい未熟な機能なので、使い過ぎると周囲からうっとうしがられるかもしれません。ツッコミのしすぎには注意です。

なおそんなシステムであるがゆえに、この第三機能の因子に関しては、寛容になります。

・寛容・甘やかし機能

第三機能は、その因子を生存のために的確に使用する、……というのは難しいけど、理解して尊重するところまでならできる。
第三機能とのこの絶妙な距離感ゆえに、ここに該当する因子に対しては、やたら寛容になってしまう傾向があるように思われます。
自分の中に反発心が生じ得ないというか。なんだか否定してはいけない気がするというか。とりあえず受け入れてしまうというか。甘やかしてしまうというか。自分の中の憎めない何か。
この因子を第一機能に持つ相手は経験上、あんまり自分の敵役・対立関係の相手として登場したことはないし、仮に敵役になったと想像してみるとわりと悲しい気持ちになりませんか?

言い方を変えれば、第三機能はその人の「弱点」にもなります。ここを突かれると、わりと何も言い返せなかったりします。
たとえば第三機能がFi=「発見・生成」のINTJは、誰かに行動を命令しなきゃいけない場面であっても、「でも◯◯がしたい、◯◯が好きだから」と言われると、それ以上何も言えなくなってしまいます。他者の持つFiに不可侵性を感じてしまって、Teとの天秤が均衡してフリーズするわけです。
そしてその状態って、別の他者から見ると「偏重している、贔屓してる」ように見えてしまいます。「なんで◯◯さんだけ贔屓するの? 甘やかすの?」と聞かれても、だいぶ困ります。「だって第三機能だから……」なんて答えるわけにはいきませんし。
この甘やかしを自重する機能が人間の中にはどこにも備わっていないため、これを戒めるというのは人類にとって、かなり難しいことだと思われます。

・「生存」する必要がないとき、使用する機能

社会と関わる必要のないとき=生存する必要のないとき、第三機能は今度は第二機能の代替役として作動します。
今度は「リラックスするための機能」として働きます。

内向型は1人でいる時間≒誰かに気を遣う必要のない時間、外向型は親しい人といる時間≒自分と向き合う必要のない時間、いわば両タイプにとってのプライベートタイムに、第三機能は作動しています。
要は「頑張らない」とき、第三機能は自動的に発動していて、非常に快適な状態を過ごせますが、快適すぎて沼に嵌まると抜け出せなくなります。これが、少々厄介なシステムになっています。

第三機能の使用を中止するためには、第二機能を発動させればいいわけです。じつに簡単です。これで快適な沼からはすぐに脱出することができます。
なのですが、問題は第二機能が「生存する必要が生じないかぎり発動しない」=「社会と関わる必要が生じないかぎり発動しない」点にあります。

人類の長い歴史の中で、“生存”しなきゃいけないタイミングが永久に訪れない、などという状態はマジで極めて稀、ほぼほぼなかったと思いますが現代においてはこの状態、わりとあり得ますよね。
たとえば定年退職後の自由な老後。たとえばFIRE=ウン億円手に入れて、一生なんにもしなくても生きていける状況。たとえば引きこもり。ニート。
どこにもなんの危機もない、完全なる身の安全が保証された状況。あるいは、危機は差し迫っているけれど、無視しないと生存できない状況。あるいは、生存を諦めた状況。

第二機能を発動させることができずにいると、第三機能が代わりを務めることになりますが、これはもともと第二機能の補助機能として働いていたにすぎず、しかも第一機能と内外の向きが一致するため、“生存”するための機能としては役に立ちません。ひたすら「不快に晒されないようにする」方向にしか働きません。第一機能と第三機能の組み合わせは、厳しい社会に立ち向かうためのシステムとしては、あまりに脆弱すぎるのです。

この状態は俗に「第三機能ループ」と呼ばれています。MBTI公式が提唱しているわけではなさそうなので俗説になりますが、まあ、つまり「頑張らないでいる状態から抜け出せない状態」のことです。
私も過去にニート時代を経験したことがあってよくわかったのですが、他者と会う必要がない=生存する必要がないと、マジで第二機能って発動しません。
自分1人でできることは、せいぜい勝手に動いている第一機能と幼稚な第三機能がどちらも主導権を握れずにぐるぐるすることくらい。
この状態から抜け出す唯一の方法は、第二機能のスイッチを入れる、すなわち「生存しなきゃいけない状況を意図的に作り出す」もしくは「生存しなくてもいい状況を壊す」しかないように思われます。
すでに自分の中で第二機能の使用を回避する回路が出来上がってしまっているから、第二機能を使うのがもうひたすら怖いんですけど、内向型は一番ハードルの低い外界と接触するところから、外向型は一番簡単な自分自身と向き合ってみるところから、第二機能の電源をONにして、少しずつ使えるようにしていくしかない、というわけです。


結論。
第三機能は、快適に使えるいっぽう、コントロールが難しい、使い方次第で石ころにも宝石にもなる。
そんな立ち位置の機能だと思います。



●第四機能(成長率F)

・第一機能の成長を補償する機能

第四機能には、第一機能の真逆の因子が入ります。
たとえば第一機能がNe(解放)なら第四機能はSi(保存)になります。
で、「解放」と「保存」って同時にはできないですよね。どっちかをやろうと思ったら、どっちかを「やらない」ようにしないといけないわけです。
そんなわけで、第一機能の成長率を上げるために、第四機能は、あえてその成長を抑制しています。「得意分野」を作るために、あえて苦手分野を作るみたいな、そういうシステムになっています。なぜわざわざ苦手な機能が存在するのかといえばそういう理由です。すべては第一機能を成長させるためなんです。

そんなこんなで第四機能はあえて抑制されているためその因子を成長させる機会が滅多に与えられず、人生を生きていく上でその因子を使わなければならない場面に遭遇するたびにもちろん上手く使えないし、失敗ばっかするし、しかもそれは自分の得意分野の真逆の方向なので、「できなくて何か問題あるの?」みたいな気にもなってくるし、主観的にも「苦手意識」を持つようになるのは仕方のないことです。
なのですが、だからといってこれを否定してしまうと、巡り巡って自分の第一機能を否定することに繋がってしまいます。なにしろ第四機能は第一機能を成長させるために存在しているわけですからね。
なんでまあ、すごく厄介なシステムだと思います。

第一機能Ni(吸収)の私は第四機能Se(解放)が苦手で、その場の空気を盛り上げたりコミュニケーションを取って絆を深め合うみたいなことがまあできなくて、やり方もよくわからないしそれをする意味もよくわからんし、だからそういうのに遭遇した場面ってやっぱり嫌な経験・嫌な記憶として蓄積されていくわけで、「第四機能を否定しないで」なんて言われたところでそんなんムチャやろ、と思ってしまいますが、まあこの自分の苦手なアレコレは、自分の得意なアレコレのために犠牲になってくれているんだ、とでも思ってしぶしぶ受け入れるのが最良の落としどころなんじゃないかなと思っています。

・出力がポンコツ

そんなふうに第一機能の反対側でじつは作動している第四機能ですが、その出力はポンコツです。つまり不安定です。
まったく感じなかったり、かと思えば過剰に反応してしまったり。
自分の弱点だと認識してみたり、かと思えば開き直ってみたり。

たとえば第四機能がSe(発散)のINTJやINFJは、自分ではどうしようもできないけれども、自分はここに居ていいのか、何か特別な存在なのか、自分が居るせいで盛り下がってないか、皆を楽しませることができているのか? みたいなことがふとした瞬間に気になってしまいます。
逆に第四機能がNi(吸収)のESFPやESTPは、自分ではどうしようもできないけれども、相手を平等に扱えているのか、偏っていないか、バランスは取れているのか? みたいなことがふとした瞬間に気になってしまうと思います、おそらく。

たとえばなんもうまくいかなくて悩んだりしてる時期は「なんで自分にはできないんだろう」って第四機能を弱点として認識するけれど、逆にうまくいって安定してる時期は「べつにそんなんできなくたっていいもんね」と、第四機能に反発を覚えてしまう傾向がある気がします。

・人生の課題

第四機能は、その人にとって、一生をかけて解決していく課題、ということになります。
16タイプ論によると、自分の中のすべての因子を成長させることが人生の目的になっているため、自分の得意分野の真裏に位置するがゆえに最も成長させにくいこの第四機能の因子を成長させることがつまり、最終的な人生の課題となります。

「でもそんなんどうやって成長させるの?」って話ですが。

たとえば失敗や挫折を経験して「自分を変えたい」って思った経験、生涯一度もないなんて人ほとんどいないと思いますが、まさにそのときが、自分の第四機能に目を向けて、第四機能と向き合って、成長させているときなんだと思います。
あるいは、「条件付き」なら、第四機能って意外にも使えたりします。
第四機能がSe=「発散・一体感の共有」のINTJ・INFJも「自分が好きな推しのライブ」なら参加することもできるわけです。
もしくは「画面越し」でなら、自分の第四機能の因子を第一機能に持つ相手と接触することもできると思います。サッカーやバスケの選手って第一機能をSeに持つ選手が多い(と思う)んですが、テレビとか動画とか、そういう画面越しでなら、見ていて楽しいと思えます。
自分の第四機能に類する物事って、他者から押し付けられると反発してしまうけれども、自分で選び取ったものならそうやって限定的に受け入れられることもありますよね。ですがまあ、これを完全に受け入れられるようになるのには、遠い遠い道のりが必要そうです。


結論。
そんな感じで自分の第四機能と向き合ったり付き合ったりするのはめちゃくちゃ難しいです。おそらく、誰にとっても。無視したくなるし否定したくなるけれど、ちょっとずつでもこれを受け入れられるようになっていけば、その先にはきっとステキな未来が待っていることと思います。



●まとめ


第一機能=生命活動機能。常時発動。
第二機能=生存機能。社会と関わるとき発動。
第三機能=調整機能。社会と関わる必要がないとき発動。
第四機能=補償機能。人生の課題。

もっと簡潔にまとめられたらよかったのですがこれが限界だった。
むろんですが、この第一機能から第四機能(主機能から劣等機能)に関してはさまざまな解釈がありますので、ぜひ参考資料のひとつにでもしていただけたら幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございました。


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