フジロック4泊5日キャンプ滞在のススメ
フジロックは4泊5日のキャンプ泊が一番楽しい!
・・・そう思っています。
フジロックへ行く人、誰しもが抱える大きな悩みのひとつ、宿泊手段。
苗場プリンスホテルが一番快適なのは言うまでもなく。会場から徒歩圏内の宿泊手段は最低4泊からの予約だったり、2名以上だったり、そもそも3月の時点で予約しなきゃならなかったり、なんとか行けても相部屋だったり。
というか、結構な宿泊価格設定だったり…。
…ハードル高いっスよね。よくよく考えたら。
フジロックではこれまで、苗場の民宿、ロッジ、越後湯沢の民宿、苗場プリンスホテル、日帰り、車中泊…などなど、ひととおりの宿泊手段を体験しました。
そこで、ここ数年は・・・
キャンプでいいんじゃね?
って思っています。
キャンプだと、多くの経験者は
体力面でとにかくきつい
晴れると炎天下で強制起床
かといって、2018年や2019年の時みたく暴風雨で悲惨なことも
風呂が極めて面倒。キャンプサイト徒歩圏内の入浴施設はピーク2時間待ち
多くのテントサイトが平面じゃなく、斜面。条件の良いエリアは金曜日朝で埋まる
・・・などなど。まぁ、これも面倒といえば面倒ですよね。
これだけ面倒なことを率先して行うのが、フジロックのキャンプ。
ハードル高いっスよね。
フジロックでキャンプを楽しむコツ
フジロックのキャンプは、いくつか楽しむコツがあります。そのコツは人それぞれですが・・・
【私なりのフジロックキャンプを楽しむコツ】
基本、4泊5日滞在(木曜日着〜月曜日発)。
到着の木曜日は設営、月曜日は撤収の時間がメインだと覚悟する。そのくらい時間はかかる。
とにかく、時間に余裕を持つ。
多くの人の行動と逆をいく(お風呂入るならピークは避ける)
参考までに、昨年フジロック'22の私の過ごし方をご紹介します。
オフィシャルの駐車券は持っていないので、事前予約無しで会場近隣のとある民間駐車場へ(ググれば一番最初に出てくる所です)。
木曜日から月曜日の5日間の駐車料金10,000円(今年はもう少し値上げするかも・・・?)。車の出入りは自由です。
※2023.11.21追記:2023年のフジロックの民間駐車場は、苗場観光組合で一律3,000円/1日。したがって5日間15,000円でした。
ちなみに、湯沢町のふるさと納税の商品券でお支払いできました(これ、事前に要確認ですね)。
木曜日夜入りなので、比較的会場に近い場所へ停めることができました。とても楽。
キャンプサイトの入場ゲートから、徒歩15分くらいかかる場所へ。
木曜日入りなのに、徒歩15分かけてそんな遠くに?もっと近い場所あるでしょ?
ってご意見もあると思いますが、私、人混みが苦手なんですよ。
コロナ禍以前から。
もっとのびのびした場所で過ごしたいので、こういう場所に。
適度に静かで、木の下にあって、そこそこ平面。
フジロックのキャンプは過酷だという方も多いんですが、探せばあるんです。
中には、徒歩40分くらいかかる最奥の場所に張るプロも。
実は、このあたりの最奥エリアって、コアな人しか行かないから、場所もそこにいる人も、めちゃくちゃ楽しいんです。
滝で行水している外人がいたり(今は行けるか分かりませんが)。
彼らはもはや、会場入りするのを諦めているんじゃないかと思うくらい。
これも、フジロックの楽しみとしては十分だと思います。
その時の気分次第で
「今日はヘッドライナー諦めてテントで飲んだくれよう、その代わり夜中にレッドマーキーやパレスで飲んだくれよう」
って気分になります。
キャンプ組のお風呂事情は?
私は40過ぎの男ですが、期間中の入浴は大体こんな感じ。
木曜日・・・キャンプサイト内の温泉
金曜日朝・・・雪ささの湯
土曜日朝・・・2リットルのペットボトルで体を洗うor越後湯沢まで車移動
日曜日朝・・・2リットルのペットボトルで体を洗うor越後湯沢まで車移動
月曜日朝・・・雪ささの湯or猿ヶ京温泉日帰り
金曜日朝以降の会場近辺の日帰り温泉はとても混雑しています。
特に土日の2日間については、苗場徒歩圏内エリアでお風呂に入ることは初めから諦めていますww
そもそもぶっちゃけ、2日程度であればペットボトルで体を洗う程度で全然構わないです、私は。
その時は、石鹸でタオルを体でゴシゴシ洗ってペットボトルの水で頭から水被って洗うなど。
周りが気になるのであれば、テントの中で汗拭きシートを大量に贅沢に使ってゴシゴシ体洗ってもいいのかなと。
なぜそこまで・・・と思うかもしれませんが、とにかく混むんですよ、苗場の日帰り温泉は。
暑い中30分、40分歩いて、長時間並んでまで風呂に入るくらいなら、こっちの方が私は全然マシです。
女性の方はどうする・・・?
何度か妻を連れてフジロックキャンプをしたことがあるので、女性の方々は何かと大変ですよね。
そんな環境下で、あえてどうしても入浴することを必須にするには・・・
お風呂に入る時間帯をお昼過ぎ以降にズラす。理想は夕方以降
地元の民宿がやってる日帰り入浴へ
シャトルバスor車で越後湯沢・猿ヶ京・みなかみ方面へ
雪ささの湯など有名な日帰り温泉施設は朝2時間待ちはザラですので、もし我慢できるのであれば、推奨は1+2です。
正直めんどくさい。それでも、フジロックのキャンプを、あえて選ぶ理由
24時間フジロック会場内に滞在している気分になる
一番の理由が、これです。
キャンプサイトも、立派なフジロックの会場内。5日間の滞在中、常にフジロックの会場内に居るんです。
フジロックへ120%どっぷり浸かる感覚です。
民宿だったりホテルだったり越後湯沢へバスで戻ったりすると、非日常から日常に戻ってしまうんですよ。
最初から最後までフジロックを心底楽しみたい人にはピッタリなのかなと。
日中疲れたらテントに戻って休憩
仮眠も気軽に出来るキャンプ泊。
キャンプサイト〜レッドマーキー間のショートカット「レッドゲート」があるので、もっと気軽に休憩しやすくなりました。
終演後、越後湯沢に戻るくらいならキャンプの方がマシ
ヘッドライナー後の越後湯沢行きのシャトルバスは、非常に混むんです。下手したら2時間待ちなど…。
ヘトヘトに疲れた後、入場ゲートから越後湯沢行きのバス乗り場へ行くだけでも20分前後。に乗って帰るだけでも40分以上。さらにバスの行列で2時間・・・軽く見積もって3時間はかかります。
そこに2019年2日目のような大雨が降ると・・・想像したくないですよね。
終わりに
結論として、利便性や経済性をメインに求めるのであれば、フジロックのキャンプ泊は推奨しません。
正直、めんどくさいです。
特にキャンプ初心者であれば、ギア一式揃えると意外と高くつきます。
不便な事も多いですが、意外と楽しいですよ。フジロックキャンプ。
今年のキャンプサイトはBBQエリアも復活するみたいですね。前夜祭の日の早い時間からひとりBBQしてみようかなと思ったり…。
かれこれ10年以上前になるんですが、私の知り合いはキャンプサイトで流しそうめん大会をやっていました。わざわざ竹など持って行って…(流水とかどうしたのかな…?)。
せっかく高い入場券を買ったのに、夕方になっても会場に入らず、本気でくだらない事を、本気で真面目に遊ぶ、愛すべきフェスティバルラバーが集まっているのが、フジロックキャンプの醍醐味であります。
最後に。2008年に行ったデンマークのRoskilde Festivalの最終日、キャンプサイトの様子です。私のテントのすぐ近くでこんなことやってたので、日本から持ってきたビデオカメラで撮影しました。
…フジロックでやったら、全力でセキュリティ飛んできそうだな…(笑)