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マック値上げとビッグマック指数
マック値上げが話題になっている。
個人的には、味の割にマックは安すぎると思っていたので、これはこれで良いことだと思っている。もちろん、財布へのインパクトはあるのだが…。
ところで、マックと言えば、経済指標として、ビッグマック指数と言うものがある。これは、グローバルに提供されているビッグマックは、ほぼ同じ材料で、ほぼ同じように生産されていることから、各国での販売価格はその国における経済力が反映されているという考え方で、イギリスの経済専門誌エコノミストが1986年に発案して以来、毎年指標を報告しているものである。
ちなみに、2022年のビッグマック指標がこちら。
54カ国中41位である。これが単純に経済力です、と言う訳にはいかないが、色々と考えるヒントは与えてくれるなと思う。
原材料を輸入するのか、国内で賄うのか、人件費はいくらなのか、店舗の家賃はいくらなのか、などなど。
それらを踏まえて、利益を考慮して、販売価格を決めているはずで、マックの値上げを悲観的に捉える場合、それは例えば人件費が上がることイコール給料が上がることに悲観的でもあるとも言える。(家賃も原材料費も、人件費にかかわる部分はあるので)
収入アップより先に物価が上がると色々と大変だが、逆のパターンの場合は、そもそも職を失う恐れもあるわけで、このあたりは鶏と卵の世界になる。
それでも、ユニクロをはじめとして、年収アップに向けた動きが、この年明けから出てきている。ビッグマック指数が上位になっても、安いもんだ、と思える経済環境になるといいな。