昨年(2024年)の資産運用の結果と今年の方針
⒈今年の資産運用の結果
2024年の私たちの資産の利回りは名目「+14.6%」、今年のインフレ率2.2%加味で実質「+12.4%」と年間目標実質利回り「3-3.5%」を大幅に上回りました。
昨年(名目+14%、実質+11%)に続く劇的な上昇。
今年の運用成績が好調な理由は、大幅な円安と世界的な株高。積立で人気の世界株インデックスファンド=オルカンは、eMAXIS slimでなんと年率32%の利回りだから世界株だけで運用していたら、もっととんでもないことになっていました。
かといって世界株は暴落したら半分ぐらいになってしまう可能性が高いので、ハイリスクといえばハイリスク。今年NISAで運用始めた人は、毎年こんなに儲けが出るとは思わないほうがいい。
そして私がアーリーリタイアして以降、直近5年間の平均利回りは名目「7.2%」なので、想定をはるかに超える成績となっています。生活費として毎年目減りしているので単純比較はできないものの、仮に元本10万円を5年間で7.2%の利回りを複利で計算すると以下のようになります。
つまり10万円が、14万円(1.4倍)に増えるのです。
最近つくづく感じるのは、持つものと持たざる者の格差の拡大。でも持たざる者だって頑張って貯蓄して投資すれば、同じ恩恵が享受できるということ。つまり問題は「投資をするかしないか」ということ。
毎日の生活が苦しくても、少しでもいいから余剰資金を作って(NISA口座で)投資していく、そうすれば、きっとお金がお金を生んでいく。そして複利のマジックでとんでもないことになる。
フランスの経済学者トマ・ピケティの法則(労働収益率よりも資本収益率のほうが高い)は、今も通用するということです。
⒉私のポートフォリオ
私の現時点のポートフォリオは以下の通り。おおよそ債券50%、株式35%、現金含むその他15%の割合で投資しています。株価暴落時の対策として金は10%位程度持ちたいと思っているので、徐々に株式から金に資産を振り替え中です。
最終的には債券45%、株式35%、金など15%、現金5%くらいをイメージしています。この構成比で運用すると過去20年の実績平均利回りは7%(シャープレシオ0.74)と相当にリスクも抑えられています。仮にリーマン級の大暴落が起きても▲27%まで抑えられます。
⒊外貨比率
米ドル73%、日本円27%、と日本株のシェア拡大(+1ポイント)若干日本円のシェアが上昇(+1%)。
今年は、日銀が金利をどれだけ上げるかどうか、が日本の投資にあたっての一番大きなトピックスだと思ってましたが、想定通りそんなに日銀が金利を上げるわけにもいかず、超低金利が続いています。
したがって、国内債券での運用ができない状況は、ここ数年ずっと継続。債券の場合は金利が下がらないと値上がりしないのですが、日本はあまりに金利が低すぎて下げる余地がない。そして今後も金利が上がる可能性の方が圧倒的に高い。つまり債券価格が下がる可能性があまりにも大きすぎるのです。
この結果、主となる日本円建ての資産は日本株だけにならざるを得ず、結果的に外貨建てメインになっているというのが今の状況。
今後もこの傾向は続きそうなので、私たちの外貨比率はしばらくは高止まりしそうです。
⒋今年(2025年)の方針
2024年も2023年に続き大幅な円安と大幅な株高が続き、ちょっと怖い感じがしています。
したがって引き続き、金ETF(&投資信託)の購入は積立ベースで増やしつつ、もうちょっと株式は現金化しておこうかな、と考えています。円安と株高のダブル効果で世界株が毎年20%・30%で株が上昇していくってちょっと異常だと思っているので。
でもこれは何の根拠もありません。心理的にちょっと怖いな、ということです。
来年は何といってもトランプ大統領の年なので、トランプがどのような手を出すか、によって経済は大きく左右されそうです。
とはいえ、「遠い」将来の経済成長はある程度予測できますが、「近い」将来の経済状況は誰にもわからないという、いつものセオリーは今後も同じ。日々経済状況を追いかけつつ柔軟に対応していこうと思います。
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以上は私の個人的な投資の実績と方針です。自分で投資する際は自己責任でよろしくお願いします。