「京都の風土」智積院・東福寺に権力の痕跡をみる
京都の歴史や今に残る京都の神社仏閣を追っていくと、必ずなんらかの権力にぶち当たります。有名な神社仏閣は、ほとんどがそのときの支配者と密接に結びついているからです。
というのも、近代以前においては「権力を持つことイコールお金を持つこと」だったので、その財力にまかせて自分の権力を都にて権威付けすべく、京都にその痕跡を残そうとしたからです。
そういう意味では、京都という街の文化遺産は、日本の中でも唯一、過去の数多ある権力が、神社仏閣等の形で犬のようにマーキングしたその痕跡ともい