春は駐車場の物壊れされがち
皆さんにとって、春と言えばどのようなものが思い浮かぶでしょうか。一警備員としては、若葉マークの車、GWの県外ナンバー増加、歓迎会終わりの酔っぱらい、といったところです。慣れない運転、慣れない道、慣れないお酒といった慣れないづくしの季節が春ではないでしょうか。慣れないことをするときのつきものが「ミス」です。今回は様々なことが原因で、駐車場の物が壊されてしまったエピソードをご紹介します。もちろん、事実をそのまま掲載するわけにはまいりませんので、多少なりのフィクションを織り交ぜたいと思います。
①免許取り立て+高級車=発券機倒壊
ゲートバー式駐車場にて、精算機が動いていない為精算できないとの連絡を受け、出動した時の事です。現地に到着すると、お高そうな車が発券機に衝突し、発券機が倒壊しておりました。車のそばに女性が二人おられ、一人はお母さん、もう一人は娘さんでした。お母さんに状況をお伺いすると、運転していたのは娘さんの方で、ブレーキとアクセルを踏み間違えてしまったとのこと。私は心の中で、踏み間違えただけでこの頑丈な発券機がこうも壊されるか?とは思いました。
精算機を見てみると、通電しておりませんでした。どうやら発券機が倒壊した影響で、駐車場全体の配線が切断された模様。高級車というものは頑丈です。頑丈な車が本気を出さなくても、こうなってしまうのだなあとしみじみ思いながら復旧を試みましたが、全然ダメでした。娘さんはというと、楽しそうに写真を撮っていました。警察官の方々が来てもマイペースに写真をバシバシとっていました。申し訳なさで倒れそうなお母さんと、倒れた発券機を楽しそうに写真に収める娘さん。物を破壊しといて何してるんだよとは思いましたが、私は警備員です。ありのままの事実を管理会社様へ報告し、業務を終えました。
②道を調べるために車を駐車した。だから料金は払わない。それと・・・
駐車場を利用した理由が、道を調べるためで、駐車場を利用したくて利用したわけじゃない。だから料金は払わないというお客様がおられました。いかなる理由があれど、駐車場を利用したからには料金を払ってもらう必要があります。それだけならまだしも、この方、駐車場内を運転中に、他の車にぶつけていました。二重で逃すわけにはいきません。警備員たるもの逃げ得は許しません。管理会社様が無料で出庫させてくれと言われなければですが。その時は懇切丁寧に、規約の看板を見てもらいながら説明し、何とか料金を支払って頂いきました。ただし、料金を支払って出庫する前に、警察に連絡して頂いて、事故処理を終えた後にですが。
③ゲートバー折り逃げ
ゲートバーを折って逃げる人は度々出没します。しかし、入口のゲートバーを折った後に、そのまま場内の看板の鉄骨を折って逃げた事例は1件しか遭遇したことがありません。
ゲートバー折れ対応というものは1ヶ月に1、2件はあります。それほど珍しいものではありません(私の主観ですが)。ですので、この事案は私を驚かせるに足る出来事でした。ゲートバーを折り、看板の鉄骨を折り、車の破片をまき散らして、運転手はどこへ行ったのでしょう。現状の写真を撮り、破片を掃除し、ゲートバーを交換し終えた私はそんなことを考えていました。
まだまだ様々な事例がありますが、私が言いたいことは、物を壊さないでほしい、壊したとしたら逃げないでほしいということです。自分の運転技術と車の大きさを考慮して、利用しやすい駐車場を探して頂きたいと思います。
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