機械警備とは ~センサーの種類~

 今回は機械警備についてです。機械警備とは、文字通り機械を使用して建物を警備しています。建物の内外に設置したセンサーが何らかの異常を検知したら、送信機(センサーが感知した信号を集約する機器)に警報が送られ、送信機から基地局(管制センター等呼び名は様々)へとさらに警報が送られます。基地局の者は、送られてきた警報をもとに該当地区を警備している者(機械警備員)に現地へ向かうよう指示を出します。機械警備員は現地へ到着したら、建物の外周・内部点検を実施し、異常に対して対処します。
 警報が発生しても、ほとんどが誤報です。しかし、中には本当に異常が起きていることもあります。これを実報と呼びます。ではセンサーにはどんな種類のものがあるか紹介していきます。

〇赤外線センサー
 主に建物の外周に設置するセンサーです。建物を囲うようにして設置しており、常に赤外線が発光しています。赤外線を遮ると警報が発生します。

〇マグネットセンサー
 マグネットセンサーは、窓や扉に設置するセンサーです。マグネットとスイッチの2つ一組で使用し、マグネットとスイッチが重なっている場合が復旧状態、離れると発報する仕組みなので、マグネットを窓や扉の枠に設置し、スイッチを扉や窓そのものに設置します。窓や扉が開かないと警報が発生しません。

〇パッシブセンサー
 屋内の天井に設置するセンサーです。空間の温度を計測しており、空間温度との温度差により警報として検知します。

〇ガラス破壊センサー
 ガラスが割れる音、振動を警報として検知します。

〇シャッターセンサー
 シャッターの上部に設置されているセンサーで、シャッターが上がることにより、警報として検知します。

〇熱感知器
 高温の熱を警報として感知します。火災が起きていないかをセンサーを用いて確認するものです。

 代表的なセンサーを挙げました。このほかにも様々なセンサーがありますが、機械警備はこれらのセンサーを用いて建物を警備しています。機械を使用するため、24時間休むことなく監視できます。しかし、機械ですので、異常を検知しても、本当に強盗が押し入ったのかまでは分かりません。警報が本当に異常を検知したのかを確認するのが、機械警備員です。現地に到着すると強盗と鉢合わせになる危険もあります。火災に巻き込まれるかもしれません。そのような不安を抱えながら、機械警備員は今日も業務を遂行しています。次回は、センサーはどのような誤報を検知してしまうのかについてまとめていきます。

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