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二度目の浅草・合羽橋、初めてのヨシカミ

日付形式のタイトルをやめてみた。


この週末は二度目の合羽橋に行った。というか浅草を友人3人でうろついた。
浅草駅で友人と落ち合い、まずは浅草寺へ。
お恥ずかしいながら人生初の浅草寺。
外国人観光客の数が戻ってきたのもあるが、かなり人が多かった。

初雷門。令和二年に一度交換されているっぽい。
仲見世通り。奥が遠い。

和装の人(特に女性)も多く、友人に聞くには1日数千円で着付けをしてくれる店が結構あるとのことだ。
確かに観光客ウケしそうだ。

仲見世通りも練り歩いてみたが、和っぽいお店が多かった。
いちご飴とかいかにもな甘味を売っている店も多かったが、友人曰く「ああいう店のイチゴはロクなものを使ってないからやめておけ」とのことだ。
そういう情報を一体どこから仕入れてくるのか。

境内にたどり着き、お賽銭を用意する。
かなり人が多かったので少し遠目から投げ入れた。
勢いで二礼二拍一礼しかけたが、ここは神社ではなかったのでこらえた。

そのあとは今回のメイン企画の一つ、洋食屋ヨシカミへ赴いた。
過去に友人とネットラジオをしている中で、
「合羽橋はお前も気に入ると思う 食器やら調理器具やら」
「あとヨシカミは絶対連れて行くから」
と宣言されていたのだ。
どうやら死ぬほど旨いらしい。
そいつの祖父が学生時代からよく行っていたお店らしく(創業が1950年代)、家族でも頻繁に訪れ大抵のメニューは食べたことがあるそうだ。

浅草の大きいユニクロやロック座などの名所を横目に街中を歩き、お店の前に到着。
かなりの人数が店前で待っていた。

店舗外観

「行列に並ぶのは嫌いだが、いやしかしあんなにお勧めされたし一度は食してみたい、仕方ない並ぶか...」と思っていたが
店員に名前と人数を伝えると「50分後くらいに呼び出すと思うんでまたそのころ来てください」と言われた。
なるほど、店前の行列はそろそろ呼ばれるであろう人たち集まっていたのかと。
アナログながら、無駄のない客捌きシステムである。

待ってる間は当然暇なので、すぐ隣にあるバッティングセンターへ。

ヨシカミのすぐ隣。アメリカの商業施設みたいなインパクト。

何年振りかにバットを振ってみたが、全然当たらない。
現役でやっていたときは100km/hくらいバカスカ打てたものだが、衰えたものだ。
友人は野球経験がそんなに無いながらも運動神経が抜群に良いので結構バットを当てていた。
もう一人(女性)はスポーツ未経験らしいながらも、ちゃんとボールが来るタイミングに合わせてバットを振れていた。
3打席打ったら手の皮がむけてしまって痛かった。

元祖ストII。興奮した。

目安の時間になったので店の前に戻り、看板のメニューとにらめっこしていると、すんなり名前を呼ばれた。実に正確。
あの店員はどういう時間見積もりをしているのか。

「ポークソテーは絶対食ったほうがいい」
「あとは何食っても大体うまい」

とのことなので、ポークソテーとタンシチューを注文した。

店内内装はすごく落ち着く雰囲気。床板や壁紙の老化具合が味があって個人的に好きな感じ。
有名人のサインもあり、石塚英彦のサインもあった。
それだけで十分、信用に値する店であると言えよう。
(人が多いのと、あまりあっちこっちにカメラを向けるのも良くないかなと思い撮影は自粛したが...)
写ルンですあたりのフィルムカメラで撮ったら、おそらく超エモーショナルな一枚が撮れたであろうと思う。

料理を待つ間、友人が先日マンションを買ったというのでいろいろ話を聞いていた。
都内新築で、どうやら地下の部屋を買ったらしい。
竣工がまだ先なので内見はできていないそうなのだが、契約の時点でいろいろ内装の注文ができるんだそうだ。

マンションに住むのであれば、分譲であれ賃貸であれ高層階に住みたいというのが人の性ではないかと思ったが、

  • 吹き抜けでベランダ(ドライエリア)は日が差し込む

  • どうせ平日昼間は会社に行ってて家にいない

  • 浴室乾燥使えば洗濯物も困らない

  • ゴミ捨て場が地下フロアにあるので捨てるのが楽

  • 地上フロアに比べて4桁万円レベルで安い

などなど根拠をぶつけられた。
そこまで考えてるんだな、さすがだと感心した。
何がすごいって、奥様と合意の上で地下の部屋に決めたことである。
そこで二人の意見が一致したというのもなかなか珍しいのでは。

とか何とか言っているうちに注文していた料理が運ばれてくる。
食す。

無駄に高画質撮影。ザ・洋食。

旨すぎて死ぬかと思った。
ポークソテー。この分厚さのソテーは見たことがない。
それでいて、肉が硬くて噛み切れない、なんてことも全くない。歯で嚙めば簡単にほぐれていく。

タンシチュー。ものすごく味が濃い。
しょっぱいとかいう意味ではない。濃厚。めちゃくちゃ濃厚。ものすごくじっくり煮込まれているのがよくわかる。
入っているタンもものすごく厚い。それでいて柔らかい。
白飯が無限に入れられる。

両者ともとんでもなくおいしかったので思わず笑ってしまった。

友人はチキンライスやヒレカツなどをオーター。
チキンライスは自分も少し分けてもらったが、これもまた極上。
チキンライス…冷凍食品とかで目にすることは多いが、当然味もそれなりであることが多い。
レストランのメニューで見かけても、あんまり選択肢に入らない。
自分は元々「不味くなければ全部旨い」派なので、冷凍食品であってもまあまあおいしく食べる。
だが、「好きな食べ物は?」と聞かれた時、回答の選択肢にはあまり出てこない。
自分の中でのチキンライスとは、そう言う存在だった。

しかし、ヨシカミのチキンライスは違った。
この店の一品は、世のチキンライスの頂点にいる。間違いない。
ケチャップをこんなに美味しいと思ったのは初めてだ。

「『チキンライスでいいや』ではない。『チキンライスがいい』だ。」

めっちゃ強気

というわけで、自分は追加オーダー。オムライスを頼んだ。
チキンライスがバカウマなので、オムライスがウマいことは既に確定している。
これを見てほしい。パンパンに詰まっている。

隣はカニ焼飯。

味については言うまでもない。

...とまぁ、2時間近く洋食を堪能した。
後ろに客が詰まっていただろうが、こっちはその分お金を落としていったのだから店に対して筋は通したといえるだろう。
3人合わせてこれだけ食った。
必ずまた来ようと思う。

そのあとは合羽橋方面へ歩く。
道具街はさらっと流す程度。前回サーモスを買った店はもう一度入った。
上からのぞき込んだままでも目盛りが見える計量カップなんかは賢いなぁと思った。
良い感じの座布団もあったのだが、店頭に長く置かれていたせいか埃と色あせが目立ったので取りやめ。

前回あまり見れなかったメイン通りも散策。
昔ながらの古臭い喫茶店や精肉店など、今まで自分が住んでたエリアではまず見られないような店が多く新鮮だった。
浅草方面へ戻ると、今半という店があった。
水曜どうでしょうの東京ウォーカー企画で、「今半ですき焼きでも食べようじゃないか」と大泉さんが言っていた言葉の意味がようやく分かった。
ここも要チェック。外壁のメニューの値段を見るに、高級店なんだろうと思う。

そのあとは花やしき周辺を少し歩き、いよいよホッピー通りへ。

閉園まであと1時間しかなかった

その前に、夕方でものすごく寒くなってきたのでユニクロへ立ち寄り下半身用のヒートテックを買う。
人生初ヒートテックだが、着用すると全然寒さを感じなくなった。
恐ろしい商品だ。
レジを通した後に店員に相談したら、試着室を使って着用して行って良いと許可をもらった。
その辺気が利いてて助かった。

ホッピー通りは夕方からすでに混雑しており、奥のほうまで歩いてようやく一軒入れた。
ホッピーを飲むというのも人生初なのだが、感想としては「なんとも...」という感じ。
もともと酒の良しあしがよくわかっていない人間なので許してほしい。
だが、友人とギャーギャー騒ぎながら酔っぱらうのはすごく楽しかった。

どの店も等しく賑わっている。いい雰囲気である。

そんな週末だった。
ものすごく久しぶりに、人生のなんとなくモヤモヤした悩みだとか、義務感・焦燥感のようなものをすべて忘れて過ごした。

自分で言うのもなんだが、自分は友達が少ない。
だが、そんな自分と友達でいてくれる人たちはみな良いやつばかりである。
その点に関しては、すごく恵まれているなぁと感じた。

また、行きたいですね。


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