奪還型主人公は燃えるかい
いきなりですが
どろろ面白いよね!
生まれた時に身体の部位や感覚を持ってかれて、それを取り戻していくというストーリー。これ原作は、大体50年位前に少年漫画誌に描かれていたというのがびっくりだよね!手塚治虫凄すぎて最早人を超えた何かだよね。漫画好き好き爺たる僕は、幼少期にコミックあさって読んでたよアハハ
はい、というわけで今回は最近見始めたどろろが面白かったので、アニメ版どろろと奪還型主人公について、思うところを話したいよ!
少年漫画の主人公って、このどろろみたいに様々なもの取り戻しながら時間(物語)が進む「奪還型主人公」や、敵や仲間たちと時に争い時に分かち合いながら成長していく「成長型」があるんだけど(*1)、爺はどちらも好き。
その中から、奪還型主人公について話したいと思うよ。
奪還型主人公としては自分の手足、弟の全身を取り戻す「鋼の錬金術師(ハガレン)」などがポピュラーだし、2017年に一瞬の輝きを放った「けものフレンズ」もカバンちゃんが皆の協力を得ながら、何者なのかを知っていく意味では奪還型主人公だよね。
「闇金ウシジマくん」「ナニワ金融道」みたいに貸した金を奪還(回収)していくのは、自分を取り戻すわけではないから、違うからね?
奪還型主人公って、完全体でいて然るべき筈なのに、何らかの理由で肉体的、精神的なものを失っているという、マイナスからのスタートで物語が始まる。ここが良いよね!
だって、最初から100%全力全開で俺つえーでも、これから伸びていくぜ!でもなくて、リスキーな状況から始まってるんだよ。
待ち受けてるのは割と不安や絶望なのに、勝ち得ていこうとする精神性がいいよね!
しかも奪還型主人公は成長型主人公と違い、往々にして最初からある程度強かったり、能力がほんのり存在するので、青臭い成長への葛藤が少な目になる--というか、それが本筋の陰に隠れてしまう--のが爺的にモヤモヤしなくて好きなんだよ。
で、失った物を取り返す為に足掻いて得ていく様には、また昂まるものがあるよね。
というわけで、コミックから入った爺めは、どれどれリメイクされたアニメ版をみてみるかと、プ◯イムビデオでまとめて観たよ。
感想としては、
あれ、なんか弱体化してね?
だったよ。
人間としてどんどこ部位や感覚を取り戻していくんだけど、人形のような状態だった方が強かったような……。まあ無茶苦茶できたのは感覚がなかったからというところがあるし、人としての辻褄が合ってきて、本来のあるべき強さに固定されていくその展開に向かってはいるし、奪還型という意味では美しいよね。
そういったわけで、2019年版アニメ どろろは何だかんだで奪還型主人公に燃える派にはたまらなく面白い作品だと思うよ。
今後も楽しみだよ!
というわけで、アニメ版どろろを絡ませて、奪還型主人公について思うことを書いてみたよ。
あ、わかっているかも知れないけど、実際に戦ったりする背の高いお兄ちゃんは「百鬼丸」だよ。どろろはちっちゃい方だよアハハ
(*1)この2つ以外にも主人公のタイプは沢山あります。