コンテンポラリージャズの入り口
家にあったものをふと手に取って、それがとても自分の好みにピタリだったり、その後の自分の好みになっていくことって、なんかありますよね。
僕はパット・メセニーというジャズギタリストがとても好きなのですが、そのきっかけとなった曲があります。
パット・メセニーのジャズバンド「Pat Metheny Group」の「Imaginary day」というアルバムの2曲目にある「Follow me」よいう曲です。
↑のアルバムなんですが、不思議なアルバムジャケットですよね。
各音楽サブスクにもあると思うので、ぜひ聞いてみてください。
自宅にあるCDラックにあったのを小学生の時に見つけて、変なジャケットだなと思っていました。思っていただけで、その頃はまだ聞くまでには至っていなかったです。
高校生になって軽音楽部のようなものに入り、音楽に深く触れるようになって、改めて自宅のCDラックを漁っていた時に、再度このアルバムを見つけました。
変なジャケットだな、とまた思いつつCDプレイヤーに入れて聞き始めると、一曲目はとてもインパクトのある変わった音楽で「変な曲だな」と思って飛ばしました。今では1曲目も大好きな曲なんですけど、その時はまだちょっと理解が出来なかったです。
そして2曲目、ドラムの優しいリズムで始まると、とても優しい雰囲気の音楽が流れ始めました。
これが僕がコンテンポラリージャズにハマり始めた瞬間でした。
今までJPOPやJRockなど一般受けが強い曲ばかり聞いていた自分にとっては、「こんな世界を表現する音楽があったのか」という衝撃がありました。
心に染み入るようなギターのハーモニクスのメロディ、それを取り巻くいろんな楽器やスキャット(言葉のない歌声)、中盤からのギターシンセサイザーというちょっとマニアックなギターの激しさのあるパート、そして終盤にはまた優しさのあるメロディラインに戻っていきます。
特にイントロが終わって最初のAメロに入る瞬間は、ふわっと心に入ってくるようなハーモニクスの優しい音色と、流れるように入るベース、ピアノの切ないようなメロディのマッチが最高です。
この優しさあふれる世界を表現したような曲に惚れ込んだのが、僕がコンテンポラリージャズを、強いて言うならパット・メセニーの音楽を聴き始めたキッカケでした。
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この記事を書いている最中に「Pat Metheny Group」の調べ物をしていたら、「Pat Metheny Group」の作曲やピアノ、キーボードなどを担当していた、パット・メセニーの盟友であるライル・メイズが2020年の2月上旬に病気で亡くなられていたことを知りました。
近年は個人活動に専念していたそれぞれですが、パットメセニーはフェイスブックで追悼の投稿をしていました。
なんと悲しい……。
一度はグループそろってのライブを見てみたかった。
最高の音楽をありがとう、ライル・メイズ。