独立準備の顧客分析と単価の罠!?その2
こんにちは、GO TODAY SHAiRE SALONのマーケティング/プレス担当の西山です。
僕自身、美容室で店長として経験を積み、悩み続け、現在はフリーランスの美容師や店舗マネージャーとして活動しています。この活動の中で、たくさんのビューティシャンの方々と出会ってきました。
僕の「経験」や多くの方からいただいた「相談」「悩み」から、フリーランスでの成功や独立するための秘訣が見えてきたので、noteにまとめました。
今、サロンに勤めていて「ゆくゆくは独立を」「そろそろ一人でやってみようかな?」なんて考えているビューティシャンの方々の踏み出す一歩をお手伝いしたい、そんな想いを込めています。
※あくまで個人の見解ですので批判、中傷する意図はありません、ご了承ください
たくさんの魅力が詰まったシェアサロン【GO TODAY SHAiRE SALON】は皆さんの大切な一歩を全力でサポートします!一人でも多くの美容師さん、ネイリストさん、アイリストさん、ビューティシャンの方々に伝わりますように!
今回は前回の「独立準備の顧客分析と単価の罠!?その①」の後編です。
それでは今回もLet`s GO TODAY!
顧客数と単価のバランスを考えるべし
前回の章であった指名顧客とリピート率。みなさんいかがでしたでしょうか?
今回はその「指名顧客」を元にし、出店独立ではなく、フリーランスにフォーカスした「単価」について話をしていきたいと思います。
いきなりですが、お給料いくら欲しいですか?
「意外と盲点でした」と言われるこの内容、僕は見学対応した際、「フリーランスとしてやっていけるかどうか?」と相談された方はよくこの「独立したら、いくらお給料必要ですか?」とお話をしています。
今まではサロンに勤めていて、サロンから「お給料」をもらっていました、がっつり働いて売り上げごとにバック率が変動するお店もあれば、固定給のお店など、様々かと思います。
しかし、フリーランスとして一人になるとこの「お給料」は自分のやった分だけ返ってきます。やればやるだけ上がります。
そう、やればやるだけ。
お客様の数だけ、売り上げ(お給料)は上がるのです。
そこで皆さんに考えて欲しいのは「自分はフリーランスとして活動し始めたらいくら欲しいのか?(必要なのか?)」という事です。
サロン一本でやる人もいれば、副業としてやる方もいます、ママパパの方もいて家庭と両立されたい方もいます。
今までのサロンと違うのは「お給料が高いからすごい」はシェアサロンには存在しません。
自分の好きな、目指すライフスタイルをイメージすることが大切です。
独立後の売上をイメージしてみる
独立後の売上想定をするには、色々な考え方があると思うので、一概にこれというのはないと思いますが、僕の経験値の中から考えると
【今現在のご自身の客単価】×(【指名顧客】÷3)=独立後の月額売上目安
で考えると下限値的な感じで見れると思います。
指名客数は考え方は、過去1年間で2回以上指名してくれている指名顧客数で「ざっくり」見てもOKですし、少しシビアに直近半年の指名顧客数で数えるのもありです。
あなたのサロンに通ってくれてるお客様はだいたい3ヶ月程度で一周すると仮定して、総指名客数から3で割ると独立後の1ヶ月の来店客数としてイメージできると思います。
この数字に客単価をかければ、あなたの独立後の売上目安がわかります。
例で出した感じだと「48万」という報酬額が出ました。
ここから手数料・月額費用を引いて、材料費を引いて計算してみると自分が毎月どれくらい手に入るのかなんとなく想像できます。
今の自分の給与に当てはめて比較しても良いですし、
違う視点として、勤務時間でみても良いですね。すごい単純計算ですがカット1人1時間で、66名だと66時間になります。
これを25日で割るとなんと1日2.6時間、、、。
1日3時間勤務という驚きの結果がでます。笑
さあ、残りの時間を有意義に、未来のために使いましょう!笑
※これは全て「指名顧客」の場合の計算になります。新規集客などに関しては独立後の話も含まれるので今回は「独立前の指名顧客」にスポットを当てて話しています。
さあ、改めて「単価」について考えてみる
自分の想定報酬がイメージできて、自分の独立後にどれくらい稼ぎたいかが決まったらいよいよ単価設定に触れていきましょう
私たちビューティシャンの売上は
単価×来店客数=売上
でしかないので、多くの報酬を得るためには単価を上げるか、客数を増やすかの2択になります。
しかし、フリーランスで独立したての時によくある失敗例として単価設定のミスマッチがあります。
フリーランスという働き方が当たり前になった今、「〇〇特化」などのメニューで打ち出しているビューティシャンの方々が多くいます。
そして、アシスタント無しで、予約を重ねて取ることもなく、一人でマンツーマンで接客するので、月の報酬(売上)を上げるために「一人当たりの単価をあげよう」と前職のサロン時代より単価設定を上げる人が多いです。
いわゆる高単価設定ですね。
ただ、この「高単価」、要注意なのです。
フリーランスの鉄板の流れになりつつある「独立」「特化」「高単価」の3セットですが、自分の顧客属性や技術を見直しせず、報酬だけを考えて高単価にして失敗するケースがよくあります。
「そんなこと言われなくても、わかりますよ」
そうです、こうやって言われるとほとんどの方が理解して
「そりゃ、そんなことしたらあかんやろ」
と思うのですが、実際独立して、毎日がスタートし予約が思うように入らなかったり、月末に近づき今月の売上の額に直面したら?
はたまた、来てくれると思っていたお客様が失客したり、などなどネガティブな要因で精神的に焦り始める独立3ヶ月目くらいに、この「高単価」のトラップは訪れます。
焦って目の前の利益だけを考えた行動は諸刃の剣。
そうなる前にしっかりと準備しておくことが大切なのです。
自分の指名客数、独立後の想定来店者数がイメージできて、
自分の働き方、目指したいライフスタイルが想像できた状態で
「自分にはいくら必要なのか」
という問いをしてみましょう。
その基盤がしっかりあれば、独立前のカット料金が4,000円だった方が、闇雲に「銀座店に入ったらみんなカットが9,000円だったから、私も9,000円にしよう!」なんてことにはならないと思います。
環境が変わってきてくれても、「わざわざ」自分についてきてくれるファン化されたお客様たちは、ファンと言ってもお金を払ってサービスを受けるお客様には変わりはありません。
メニュー内容や、技術、サービス面に何も変化がないまま、メニュー料金のみが上がっただけでは1回2回はきてくれますが、数を重ねていくうちに「ただ値段が上がっただけ」となり、失客の可能性も高くなりうるでしょう。
この記事を読んでいるということは少しでも「独立」を意識した美容師・アイリスト・ネイリストの皆様だと思いますので、是非一度書き出してみてください。
勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし
剣術の達人、松浦静山の言葉でこんな言葉がります。
まさに!
剣術の達人もフリーランスだったかどうか、は定かではありませんが、2023年の今現在。
私たちのフリーランスとしての働き方にも通づるものがあります。
気持ちよく、最速で走り出すためには怪我をしないように準備運動が必要です。
成功例はたくさんあり、十人十色。
ビューティシャンの数だけ成功の数があると言っていいでしょう。
しかし、失敗の法則だけは「あるある」です。
独立して大きく、爆発的な成功はしないかもしれないが、失敗しないでやっていくことはこうした準備段階で防げると思います。
ご自身の目指す独立後のビジョンと、今の顧客の分析を
ぜひ一度トライしてみてください!
店舗の見学はもちろん、働き方や月額プランなどを相談したい方はぜひHPからお問い合わせください
もっと気軽に相談したい!という方は公式ラインもありますので、こちらからも問い合わせいただけます。
それではまた
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