サンリオ展に行ってきたんじゃ‼
これ(東京会場のサイト)
六本木なのでテレビ千鳥風味。
少し前、タイトルの通り、サンリオ展に行ってきた。
平日なのと、始まってそこそこ経つこと、午前中なのもあったのか、割と人は少なくてとても見やすかった。それより近くで始まったばかりの鬼滅の列がすごいすごい・・・。
ほとんど女の人だった。
正直、めちゃくちゃサンリオファンってほどでもないけど、好きなのは好きだし、なんか直感的に気になって、行った方がいい気がして、割と軽い気持ちで見に行った。
めちゃくちゃエモかった。
さっき言ったように、すごいサンリオファンの自覚はないし、時々「あまり好きじゃない」人が現れるキティについても人並みに好きかな、程度。
とは言え、思い返してみると、物心ついた頃からいつも近くにサンリオグッズがあった気がする。
私とサンリオ
地方で育ったが、中心街にはサンリオショップがあったこと(建物としての形がかわいくて印象に残っている)県内にテーマパークがあったこともあってか、無意識に染みついていたのかもしれない。
今回の展示も、東京の前は地元で開催してたみたいで親近感。(もうバレる)
そういえばあんまりディズニー通ってきてないんだけど、ディズニーランドが縁遠いのもあるのかも。
東京の人は何でそんなにディズニーが好きなんだ?まあ子どもの頃にあんな空間にいったらそりゃ好きになるか。
と上京してから思ったけど、
いやでも地元に好きな子いたな、まあいいや、というわけでサンリオの話なんですが。
さてパッと思いつく、思い出キティグッズ
・遠足で使っていたレジャーシート
・レッスンバッグ1(イラスト大きめ。ピアノのおけいこに使っていた。)
・レッスンバッグ2(横長のサッチェルバッグっぽいデザイン。キティは控えめで赤チェック。1より大人っぽいと思っていた。小学校高学年の頃、土曜日はランドセルじゃなくてこれで行ったことも)
・コインが入るリストバンド(プールで泳いだら小銭流れて行った笑)
・キティのキルティングで作ったナップサック
・修学旅行で使った黒エナメルに偏光の花がついたおさいふポシェット(便利だった)
・無地ブラウンにこっそりとブラウンのキティが刺繍されたワンピース
特に印象深いのは以上で、他にもこまごまある
あとはパタパタペッピーの下敷き使ってたなとか、ポチャッコのルシールカートリッジ持ってたなとか。
想定外の感想
キャラクター紹介とかグッズ、原画を見て、かわいい、懐かしい、貴重~!となるのは想像できていたが、企業としての姿勢とか社長やデザイナー達がキャラクターや媒体、お店に込めたメッセージに感銘を受けまくって「何かいいもの見せられたぜ・・・」って感じだった。
サンリオキャラ好きな人はもちろん、そうじゃなくても日本の文化史として素晴らしい展覧会なので行ってほしい。もの作りとか、ビジネスについて考えさせられる。
30代(ワイ)~40代、どうかしたら親世代も楽しめそうだし、10代20代前半は逆に新しい的な要素を見いだせるかも。
全体的に最近のキャラはあんまなかったので当然かもしれないが、推しのかぶきにゃんたろうがいなかったのはちょっと寂しかった。
見たら思い出せるようにキーワードをメモ
決定的なネタバレはしないようにしたいが、大体巡った順にメモ。知らなかったことも結構多かった。
・天気がよかったので周りの窓からの眺めもよく、入ってすぐのぬいぐるみタワーが明るく見えた。
・デザイン制作室の写真で度肝抜かれる。ああこういうところで生まれたのかあの子たちは・・・。今の時代でもびっくりだけど、時代を考えるとよりスゴい気がする。
・手書きデザインの精緻さ(語彙力)
・(初期は)「実生活に役立つものは作っていない」と言い切る潔さ。ここ1~2年で「不要不急なもの」「贅沢品」としてブランドバッグや音楽ライブなどが冷たい仕打ちを受けたことを思い出し、サンリオのマインド、これだよこれ!!!思う。
・キャラクターとデザインの違い、とかカワイイの作り方、「カワイイ」にこだわった理由とか、文字のパネルをウンウンウンウン!!!って読む。
太線キャラ好きなのでその理由にも感嘆。
・戦後も終わり物不足が終わった時代にいちごシリーズが誕生という背景を見て、なんかもうそれだけでグッとくる。サンリオが大事にしてたいちご、以前は好きな食べ物として挙げていた(ちなみに最近はじゃがいもと言っているが)。キティのグッズで行った遠足で、小さい弁当箱にいちごをいっぱい詰めてたなあ。
・「カワイイ」表現を妨げないよう、成形しやすい素材をチョイスするというニクさ。
・ルネパンダシリーズ、上野がパンダフィーバーな今、タイムリー。
・得意分野の異なる2社が合併したエピソードの「すべてはここから始まった」プロローグ感
・パティにボーイフレンドを作ってあげようという、キャラ愛がなければできない発想
・マイメロとキキララ生み出した人同じなのすごすぎ。しかも入社5年とかで。誕生秘話、おもしろかった。
・ボツキャラ復活企画!
・消費者にはわたらないカタログの作りこまれた演出
・リリカという雑誌、タイトルの由来とか、錚々たる作家陣の正直コメント載せちゃうところ好き。
・キティは口がないから感情移入しやすいらしい。なるほど。私が無表情なキャラクターが好きらしいのだが、つながった気がした。
・初期キティの特徴に「英文字を使ったモダンなデザイン」とあり、うんうんそこが好き、と思う。自分が優しい雰囲気のものより、線・形・色がはっきりしたものを好むのも、もしかしたらキティから・・・?!
・ファニーキャラクターのカテゴリ、ザ・80年代サンリオって感じですごくいい。ノンキャラクターも、本当は見たことないと思うけど見たことあるような気がするものばかり。
ナチュラルキャラクターまで・・・。幅ひろ
チームキャラクター!あーサンリオあるあるだー(何)
・パティ&ジミーのパティが誕生した時「ウーマンリブ」台頭の頃だったらしい。当時より今は恵まれているのかもしれないが、それから数十年経っても、まだこんなに生きづらいのかよってちょっと萎えてしまった。まあでも2人のキャラ設定、かなりパイオニア感ありそう。先駆的過ぎて、一部でけしからんと思われてそう←想像
・タキシードサムの電話~
・チャーマーかわ・・
・「今回の表紙は〇〇です」と書いてるのに編集局に「あの表紙の子たちは誰?」と問い合わせ殺到するのワロタ
・キャラクターの名前公募とか、もうパンダじゃん(褒めてる)
・マロンクリームパリへの憧れ~ そして英語じゃなくて伸ばす棒つきローマ字時代感じる~ かと思いきやたまに単語単位でリアル英語笑う
・サミュ(子猫)とポチャッコの絡み尊い
・シナモンのプロトタイプちょっと怖い。在アイドルを意識して仲間たちが誕生してたり、勤務後の生活は明かされないのもおもしろい。ジュニアファッションとの親和性、たしかに。そしてさらっと炎上にも触れる。
・ポムポムプリン~ 水泳バッグ持ってたなあ。結構攻めたデザインだったのね。
・グッズができるまで、のパネル、ほんとに真剣に考えられてる感じが伝わってきて、超かっこいい。
・アルミのパッケージの小さめティッシュなつかしい・・・
・会社案内のデザインが秀逸(業績グラフをうまく入れ込んでて、最初わからなかった)
・直営店のおもちゃ箱感というか
・いちごのお家、実物見てみたかったな。恥ずかしながら知らなかった。
OPENまでのワクワクした記事も、取り壊しについて総務部直販部との生々しい会話を載せている記事(これができるのすごい)もすごくいいし、取り壊しをやめた時の社長のメッセージに泣きそうになった。愛されてたんだなあ。
・ピューロランドに比べて、ハーモニーランドの「一村一品クラフト公園」っていうコンセプトすごく好き笑
・サンリオショップでスヌーピーが売ってた謎もわかった(多分)
・いちご新聞、ちゃんと読んだ記憶はないのだが、あんなに攻めた内容だったのか。ある程度大きくならないと理解できなそう。特にSNSやメールがない時代、拠り所になってたんだろうな。ところどころ誤字があったり慣用句の使い方がおかしかったりするのに親しみが湧く。そういえば説明のパネルも、訂正なのか後付けなのかシールめっちゃ貼られてた。笑 まあ、直前まで確認頑張ったのかな?と思うと悪い気はしない。
・いちご新聞にでてきた「女子中学生カイボウ図」。謎校則が度々話題になるが、昭和53年からあんまり変わっていない実情が悲しい。
・サンリオショップでもらえるプレミアムマスコット懐かし~
そうそうああいうのが嬉しいんだよな・・。
不動のセンター、キティホワイト
一定数キティあんまり・・・勢はいるが、人気者になればなるほどアンチも増える。あんなに有名な白猫がいようか。リボンだけでもキティのものとわかるってスゴいよな。
「文具中心だったハローキティグッズは学校に持っていくことができました。(中略)その瞬間全てキティが立ち会っているのです。」
これだーー
キティワッツアップシリーズ、ピンクキルトシリーズエモぉ・・・
(同世代orちょい上は見たらあーーーー!てなる気がする)
そしてギャルによるブーム。パネルにも書いてあったけど、大人がかわいいものを愛してもいいという考え方にキティがもたらした功績はあまりにも大きい。
土産物屋など、ことあるごとに「あなたもっと仕事選べるでしょ」と思わせるキティ。だけど待てよ、確固たる自分があるからこそ、どんな格好をしても、誰とコラボしてもキティはキティでいられるのだ。これ、結構深いかも。
エピローグ
終盤のメッセージ性が強すぎて、愛とは、平和とは・・・と涙ぐむ私。
図録を買って、完。この図録も地元で作られており嬉しい。
キャラクターが好きだ。かわいいものが好きだ。小学館の学年別雑誌の付録にキャラクター図鑑的な冊子がついたことがあって、何ていい付録なんだ!と思ったのを覚えている。
最近は、ちょっとマイナーなゆるキャラを見つけると応援したくなる傾向が強かったが、さすがは権威のサンリオ、キャラクター愛について考えるめちゃくちゃ良い機会だった。
キャラクターが苦手っていう人もいるけど、それが動物や人間の形をしているという点で目に見て分かりやすいだけで、アイテムを通してこんなメッセージを伝えたい!ってデザイナーが想いを込めるところは、キャラクターのないファッションアイテムでも同じだと思うんだよね。
だから、キャラクター好きじゃない人がいたってもちろんいいけど、でもディスらないでほしい。傷つくから。笑 いやマジで、さっきシナモン事件復習して結構悲しい気分になった・・・。笑
サンリオ展、行ってよかった~!是非に。
これはサンリオ展としてのリンク。次はどこでしょう、わくわく