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1日だけの漆器公開、日帰り強行福島旅でたくさん木製品を見てきました。
模様のついた木胎漆器が福島で見つかったというニュースを目にし、その展示会が1日限りで行われるという情報を仕入れて、福島まで行ってまいりました。
福島は縄文の遺物はたくさん出ていて、行くべき博物館やら何やらも多いのですが、いかんせんまとめていくには遠かったり、交通の便が悪かったりするので、今回は特別展示と市内の「じょーもぴあ宮畑」のみ。
じょーもぴあについてはJOMOSEUMの方でそのうち書くとして、今回は特別展示の様子をさらっとお伝えします。
会場の「とうほう・みんなの文化センター」へは福島駅からバスで10分ほど行ってそこから歩いて5分くらい、バスには同じところへ向かいそうな人が3人くらいいて、そんなものかと思って会場についてびっくり、テレビクルーもいるなどすごい熱気でした。
壁沿いに遺物がズラーッとならなでいるんですがなかなか進まない。でも気長に待ってゆっくりと眺めます。まずは土器、東北地方に特徴的な大木式、見事なものもあります。
そして、漆塗りの土器。色が鮮やかで見事。修復前の姿を見られるのはこれが最後かもしれないということです。
そして、目玉の一つ大型の漆器。直径で50~60センチくらいはあるでしょうか、保存処理前のむき出しの姿を見られるのはこれが最後とのことで貴重なものを見ることができました。職員さんがずっと霧吹きで水をかけて劣化を防いでいました。
そこからズラーッと漆器をはじめとした木製品が並んでいました。なかなか撮影が難しかったので、あまり伝わならないかもしれませんが、朱漆と黒漆を駆使して現代にも通じるような漆器が作られていた事がわかります。朱の色合いも微妙に違ったりしてそこに意味があったのかなど考えさせられます。下の写真がニュースになった模様付きの漆器です。
不思議な形の飾りも。
さらに、樹皮が巻き付けられている弓、斧柄、漆塗りの櫛、編みカゴなどなどこれだけたくさんの木製品を見たのは初めてでした。
さらに、ミニチュア土器、土偶、不明土製品、木柱などもあり、盛りだくさんでした。
会場でも配られていた前田遺跡の現地説明会資料はこちらで見ることができます(PDF)。
保存処理が済んだら、またどこかの博物館で展示されることになると思うので、再会できることを楽しみにしたいと思います。
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