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大量の遮光器だけじゃないバリエーション豊かな土偶たちの王国ー花巻市総合文化財センター[JOMOSEUM]

岩手県の真ん中にある花巻市の考古資料全般を展示しているのが花巻市総合文化財センターです。いわゆる埋蔵文化財センターで収蔵資料の一部を展示公開しています。

花巻市からはたくさんの土偶が出土しているので、こちらにも土偶がたくさんあります。何が常設で展示しているかお伝えしたいところですが、「花巻市の縄文」という企画展をやっていて常設展のケースは空でした。

土器はありました。大洞式を中心にいいものが揃っています。

土偶は、企画展の写真で紹介します。常設展のキャプションの写真を見ると、普段から数十点は展示してありそうなので、めぼしい土偶は見られると思います。

まずは遮光器土偶。小田遺跡から160点も出土したとのことでたくさんの遮光器土偶が展示してありました。

大きなものから小さなものまで、完成度の高いものもあればこれって遮光器?というものも、ここでは紹介しきれないほどたくさんの遮光器たちが。本当にどうしてこんなにたくさん作ったんでしょうか。そして違いは何を意味しているんでしょうか。謎は深まります。

遮光器以外では、小瀬川のビーナスと名付けられたもの

補修跡と見られるアスファルトがついた山形?土偶

頭部は欠いていますが蹲踞土偶

岩手で目につくねじり鉢巻

などなどバリエーションも豊富です。

土偶以外も猪形土製品や鼻や耳などもあり、土器でも動物(イノシシ)意匠付き四脚土器という珍しいものも。

さらに腕輪形土製品やら、分銅形土製品やら見逃せないものがたくさんありました。

さすが土偶王国岩手!というわけで最後に企画展に貼ってあった「岩手県内の土偶変遷図」を貼っておきます。

花巻市総合文化財センターHP
住所:花巻市大迫町大迫第3地割39番地1
開館時間:9時~17時(年末年始休館)
入館料:200円
撮影:可
アクセス:石鳥谷駅からバス、大迫仲町から徒歩約5分。

縄文の遺物が見られる博物館・郷土資料館情報はこちら


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