バリエーション豊かな土器と土偶、詳しい説明パネルで縄文時代をしっかり勉強ー平川市郷土資料館[JOMOSEUM]
弘前市の東隣にある平川市は、十和田湖に至る広い森林部分を持つ自治体です。郷土資料館の展示は弘前大学との連携調査研究事業によって作られています。
縄文の展示はかなり充実していて、まず入口のあたりに山ほどの土器が並んでいます。ここは円筒上層式土器が中心です。
ショーケースは時代ごとで、晩期の亀ヶ岡式土器も充実しています。
再葬墓に用いられた大きな土器棺も並んでいます。
内側に顔面がついた浅鉢もあります。亀ヶ岡の系統だとは思いますが、顔面装飾はめったにないのではないでしょうか。
土偶も色々あります。こちらは個人によって偶然発見されたというほぼ完全な形の後期前葉の土偶です。
北東北に広く分布している蹲踞土偶や遮光器土偶の頭部も。遮光器は朱が残っています。
他にもいろいろな特徴を持った土偶があります。遮光器土偶の系統のものもあれば、トンガリ頭の不思議な土偶も。
弘前大学と連携したためか、説明用のパネルがたくさんあるので、かなり勉強になります。
たくさんの土器や土偶をみて、パネルを読むのにはかなり時間がかかりますが、その価値はありますので、ぜひゆっくり時間を取って見に行ってください。
平川市郷土資料館(HP)
住所:平川市光城2-30-1
開館時間:9時~17時(月曜休館)
入館料:無料
撮影:可
アクセス:平賀駅から徒歩10分
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