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激レア土偶「カオナシくん」の謎ーやんば天明泥流ミュージアム[JOMOSEUM]

草津温泉への入口にあたる群馬県長野原町には、2020年に運用を開始した八ッ場ダムがあります。そのダムの建設工事に伴って行われた発掘調査の成果を展示するのがやんば天明泥流ミュージアムです。

天明泥流とは、天明3年(1783年)の浅間山大噴火により起きた土石雪崩が吾妻川に流れ込み泥流となって下流の村々を襲った大災害です。ミュージアムでは泥流層の下から発掘された江戸時代の村の様子をもとにこの天明泥流の全貌を明らかにしようとしています。

その展示も見応えがあるのですが、縄文の遺跡も発掘され、その出土品も展示されています。何と言っても目玉は顔の部分が皿になっている土偶(通称「カオナシくん」)です。

燭台のようにも見えますが、なぜ燭台を人の形にしたのかなどいろいろ疑問が湧いてくる土偶です。他にも土偶がいくつかありましたが、他にも類型があるようなものなので、これだけが特殊なようです。

時代は早期から晩期までと長いので土器もバリエーションに富んでいます。

勝坂系や大木系があり、中部高地でよく見られる釣手土器もありました。

地理的には関東平野につながりつつ、山を越えれば信濃川流域にも近いので、さまざまな文化の影響を受けているのでしょう。その中で謎の「カオナシくん」が生まれた興味深い土地でした。

やんば天明泥流ミュージアムHP
住所:長野原町大字林1464-3
開館時間:9時~16時30分(水曜休館)
入館料:600円
撮影:可
アクセス:川原湯温泉駅から徒歩約30分

縄文の遺物が見られる博物館・郷土資料館情報はこちら。

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