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遮光器の岩偶と小さな土偶たちー十和田市郷土館[JOMOSEUM]
十和田市は青森県の上北地域の中心都市で、十和田市現代美術館がありアートのまちとしても知られています。十和田市郷土館は中心部から奥入瀬川を少し遡ったところにあります。
十和田市内には明戸遺跡という縄文時代前期から晩期の大きめの遺跡があり、そこの出土品を中心に展示されています。
土偶類はあまり多くはないですが、面白いものが揃っていたので、多めに紹介します。
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すべて明戸遺跡のもので、X字の小さめの土偶や遮光器の土偶頭部などがあり、岩版、岩偶も遮光器の類型のように見えます。晩期の青森では遮光器っぽい岩偶が結構出ていますので、その仲間なのだろうと思います。有名なのは、トーハク所蔵の南部町出土のものでしょうか。なかなか興味深いです。
土器も色々ありますが、珍しいのは横長の深鉢。楕円と長方形の間くらいの独特の形。
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側面はきれいな縄文がびっしりの優品です。口が広いので貯蔵用などには良さそうです。これも明戸遺跡ですが前期の土器です。晩期の亀ヶ岡にも優品がありました。
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その他にも円筒土器ずらりと。
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青森県は各地にいい遺物がありますが、十和田市もその例に漏れず多くの見どころがありました。交通の便はあまり良くないですが、アートも含め文化的な見どころはたくさんあるので、訪れてみてください。
十和田市郷土館(HP)
住所:十和田市大字奥瀬字中平61-8
開館時間:9時~17時(月曜休館)
入館料:無料
撮影:可
アクセス:八戸駅からバス、奥入瀬ろまんパークから徒歩13分
縄文の遺物が見られる博物館・郷土資料館情報はこちら。
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