【WeChat Pay】キャッシュレス決済という選択肢
近年、日本国内においてもキャッシュレス決済が可能な店舗が増えてきました。大手の小売店ではほとんどが対応しており、多くの人が利用したことがあるのではないでしょうか。
日本政府は、キャッシュレス決済の普及率上昇を目指していますが、世界各国と比較すると、まだまだ現金利用の割合が高いのが実情です。
今回は電子決済について、その種類や普及率等のデータを元にまとめていきたいと思います。
弊社では、中国を代表するキャッシュレス決済システムの一つ「WeChat Pay」の日本国内普及に尽力しています。
店舗への設置・導入などをサポートしております。お問合せは弊社HPより受け付けております。
キャッシュレス決済
皆さんは、キャッシュレス決済と聞いて真っ先に思い浮かぶものはなんでしょうか。日本人の多くは、クレジットカードでの決済を想像するのではないでしょうか。スマートフォンによる決済を思い浮かべた方もいらっしゃるかも知れません。
キャッシュレス決済には、大きく、3つの支払いタイプと、2つの利用方法が存在します。
※種類の全てを網羅するものではありません
※「国内普及率」まで読み飛ばして貰って構いません
支払いタイプと利用方法の種類
まず、支払いのタイプです。キャッシュレス決済の支払いには大きく3つのタイプが存在します。これは、支払いのタイミングによって区分されます。
・前払いタイプ
プリペイドカードや、一部スマートフォンによる電子決済は、現金を事前にチャージして利用します。チャージしている範囲内でしか利用出来ませんが、思わず使いすぎてしまうという事を防げる利点があります。
・即時払いタイプ
デビットカード等の即時払いタイプのキャッシュレス決済は、利用直後に登録銀行から利用金額が自動で引き落とされます。
・後払いタイプ
クレジットカード等の後払いタイプのキャッシュレス決済は、その場で請求されることはなく、後日まとめて請求される仕組みになっています。また、携帯料金に上乗せする形で請求の来る「キャリア決済」もこのタイプです。殆どの場合が1ヶ月まとめての請求ですので、支払いを先延ばしに出来る事がこのタイプの利点といえます。
次に、利用方法についてです。主にカードを使うものと、主にスマートフォンを使うもので分類されます。
・カードで決済
プリペイドカード、デビットカード、クレジットカード、電子マネー
・スマートフォンで決済
スマートフォン決済、QR/バーコード決済、電子マネー
弊社取扱のWeChat Payは「QR/バーコード決済」にあたります。
国内普及率
日本国内でのキャッシュレス決済普及率は、2020年に約30%となりました。利用者・利用額も確実に増えて来ているとは言え、他主要各国では40~60%であり、日本政府は、2025年の大阪・関西万博に向けて、キャッシュレス決済比率40%を目標に掲げ、更に将来的には80%まで上昇させる事を目指すとの方針を示しています。
そのため、日本国内のキャッシュレス決済の普及率は今後も上がっていく事が予想されます。
次に、各年度のキャッシュレス決済利用額を100%とした時の、決済方法内訳を以下に示します。
これを見て分かる通り、日本国内のキャッシュレス決済の大部分はクレジットカード(2020年86.7%)が占めており、デビットカードや電子マネー、コード決済などは広く浸透しているとは言い難いのが現状です。
各国比較
次に、海外のキャッシュレス決済の現状です。
データは2018年のものですが、他主要国と比べ、日本のキャッシュレス決済はまだまだ浸透していないと言わざるを得ません。特に、韓国、中国ではキャッシュレス決済が進み、現金で支払う人の方が珍しいほどです。
この主要国との比較からも、日本国内のキャッシュレス決済は更に発展していく事が予想されます。
また、2019年年末から始まった新型コロナウイルス(COVID-19)のパンデミックを受け、衛生面の観点から現金(紙幣や硬貨)を使いたくないという思想も高まり、キャッシュレス決済普及は加速しています。
コード決済大国 中国
さて、キャッシュレス決済にはタイプと種類があること、日本ではまだまだ普及しきっていない現状をまとめて来ましたが、同じアジアで隣国でもある韓国、中国とでは何故このような差が生まれているのでしょう。
ある調査では、日本と韓国のキャッシュレス決済手段保有率は、クレジットカードによる決済が圧倒的シェアで、日本90%韓国83%であったのに対して、中国では60%に留まっています。逆に、スマートフォン決済が日本54%韓国62%であったのに対して、中国では86%と最も普及しています。
※決済率ではなく保有率であることに留意
スマートフォンでの決済がアジアで最も普及しているのは中国で、そのほとんどがQR/バーコード決済です。
何故中国ではQR/バーコード決済が飛び抜けて普及しているのでしょうか。
普及の理由
以前の記事の中でも言及(越境ECの活用② 中国EC・越境EC事情)しましたが、中国のQR/バーコード決済の浸透にはスマートフォンを含むモバイル端末の急速な普及が関係しています。
中国のモバイル端末保有者は10億人を超えます。ほとんどの中国の人々はモバイル端末を利用し「いつでも」「どこからでも」インターネットにアクセス出来るようになりました。
それに伴い、QR/バーコードを読み取るだけで決済が出来る手軽さや、現金を盗難される危険性が下がる等の安全性から一気に普及したと考えられます。
お店側の立場になると、QR/バーコード決済を導入することは、デメリットがほとんどありません。特殊な機器を設置する必要はなく、申請して登録されたQR/バーコードを印刷し、会計の時に読み取って貰うだけで良いのです。クレジットカードや非接触ICによる決済システム導入には専用の機器が必要なのに対して、非常に導入しやすく、機器の不具合などもありません。会計ミスや偽札使用の防止にも繋がります。
提供者、利用者のどちらの側面から見ても利点の多いQR/バーコード決済は、ほんの数年のうちに中国の決済事情を一変させました。
今では「現金NG」という店舗、屋台までが存在するほどです。
日本インバウンドに貢献
前回の記事(インバウンド事業のこれから)で言及しましたが、2019年の訪日外客者のうち、半数以上が中国語圏からの旅行者です。中国のみに絞っても30%を超えます。
訪日旅行客のおよそ3人に1人が、中国からの旅行者という事になります。
先述した通り、中国の人のほとんどがキャッシュレス決済の手段を持っています。つまり、日本に訪れる中国人旅行客も、その多くがキャッシュレス決済手段を保有しているという事になります。
中国人旅行者にとって、旅行先でQR/バーコード決済が出来る事は大変大きなアドバンテージです。今となっては、現金での会計よりもコード決済の方が慣れ親しんでいるからです。
現金では購入を躊躇ったり、妥協する商品・サービスも、コード決済が対応していれば購買意欲の後押しとなります。
では、日本で中国のコード決済システムを導入することは可能なのでしょうか。
可能です!
弊社では、中国の三大キャッシュレス決済システムの一つ「WeChat Pay」の設置・導入をサポートしております。
導入には、手続きのために中国とのやり取りが必要になります。弊社は、煩雑な手続きを全面的にサポート致します。また、設置にはいわゆる「手数料」が発生しますが、どこよりも安い手数料を実現致します。
少しでも気になる方、詳細な資料請求などは、弊社HPより受け付けております。
キャッシュレスで経済は動く
ある報告によると、「キャッシュレス決済は現金を使っているという実感が持ちにくく、現金による決済時より消費額が多くなる傾向にある」とあります。
事実、旅行先でなにか大きな買い物をしようとした時「キャッシュレス決済(例えばクレジットカード等)が使えるから購入しよう」と考えた事がある人も少なくないはずです。
これは海外から日本を訪れる旅行客も同じです。日本では日本円に両替しないと買い物出来ないと思って訪れている観光客にとって、キャッシュレス決済が出来るということはとても重要で嬉しい事なのです。
「現金でしか買い物が出来ない / キャッシュレス化はしているもののクレジットカードにしか対応していない…。」
もしかしたら、大きなビジネスチャンスを逃しているかも知れません。
弊社は、中国で約3人に2人が利用していると言われているWeChat Payの日本正規代理店です。日本国内での設置や導入についてのサポートをさせて頂いております。
お問合せは、弊社HPの問い合わせフォームより受け付けております。
日本でも徐々に浸透しつつあるキャッシュレス決済。支払い方法が現金から電子化するという大きな変化です。柔軟な対応を行い、これからの経済としっかり向き合っていきたいですね。
ライター:
株式会社 GTL KYUSHU
営業部 広報担当 河野
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