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「自信の欠如」vs.Newcastle[0-1](A)【24/25PremierLeague 第10節】
試合前展望・キーポイント
前回対戦時はギマランイスを筆頭に悪質なラフプレーが連発、また明らかにニューカッスル寄りな物議を醸す判定のオンパレードで、アーセナルファンにとってはシーズン1フラストレーションの溜まる試合だった。正直思い出したくもない程に。
そして今季はウーデゴールら主力が複数離脱中。セントジェームズパーク、不安定なレフェリングと強く逆風の吹く状況だが、これ以上シティ、リバプールに勝ち点を離されるわけにもいかない。勝ち点3ptはマストである。
キーポイント:ニューカッスル相手に高い強度を維持できるか。
試合情報
スターティングイレブン
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ハイライト
(アップ待ち)
試合内容・所感
苦手な相手に失点スタート
先に述べておくと筆者は近年のニューカッスルが本当に嫌いである。私怨混じった内容が散見されるかもしれないが予めご了承いただきたい。
アーセナルは数週間の離脱すら有り得ると囁かれていたガブリエル、ティンバーが共にスタメン復帰。ホワイトは関節の痛みを訴え出場を控えたものの、バックスは一定の強度が担保されひとまずはOKというようなラインナップ。今季絶好調なトーマスにはまた右SBをお願い形に。怪我しないトーマス、居てくれて本当にありがとう。
両者高いインテンシティで始まった立ち上がり。共に簡単には奪われずショートパスとロングボールを適度に使い分け、手応えの感じる攻撃を展開する。ラヤからのフィードにティンバーが左SBから中央最前線へのランニングで抜け出しチャンスを作ったシーンは意外性の伴う良いプレーだった。
しかし13分、ロングカウンターからゴードンのピンポイントクロスにイサクが頭で合わせ失点を喫する。ある程度自陣に引き込んでの守備も許容範囲内だっただけに、構造的に崩されたという訳では無くこれはゴードンを褒めるしかないかなと。
そしてやっぱりニューカッスル十八番のラフプレー。ギマランイス、ジョエリントンの横柄で危なっかしい不必要な接触に怪我させられないかと常にヒヤヒヤして見ていた。
覇気を感じない怯えたプレー
失点を喫したものの選手達のコンディション的には問題がなかったように思う。ニューカッスルのプレスに合わせ冷静に持ち上がりでひっくり返すシーンも何度かあった。特にトーマスはビルドアップが本当にキレキレ。もうこれ何度言えばいいのか…。
しかしそれ以上に、チーム全体として拭い切れない停滞感というか、ゴールの可能性をあまり感じない時間を過ごしてている感が否めない。ボールを持てど得点に繋がる雰囲気があまり感じられず、自信の無いパスワークが目立っていくように。
後半に入ってからは一番可能性のあったサカまでも封じられる場面が増えていく。苦しい展開が続いていくにつれ、先に述べた不調に加え属人的・単発的な攻撃を仕掛けてはロストし却ってカウンターを食らう悪循環に陥っていいってしまう。大変な時こそ近道を探したくなるものだが、適切なポジショニングに基づくポジショナルプレーをもう少し意識して欲しいところ。
望みを託された神童
チャンスの質・量共に下がっていく中、多くのファンから出場を待望されたであろうヌワネリが満を持して投入される。ついでにジンチェンコも久しぶりの出場。サイドであまり違いを生み出せなかったマルティネッリは悔しい交代だろう。
望みを託された神童は、楔を受けてからのアジリティとプレス耐性の高さは流石の一言。ウィロックの危険すぎるアフタータックルもうまくいなしたり、いつものように荒れるニューカッスル戦に彼らしい冷静さを持って試合に入り込めたように思う。
ただ受け手としてボールを貰う瞬間のポジショニングに関してはまだまだといったところ。サカや結局今日も出勤となった社畜ホワイトのスルーパスに連動して飛び出せずエンドラインを割ったシーンが何度かあったように、少し足元で貰いたがるきらいがある。リトリートブロックを崩すうえで奥行きを使うというのは必要不可欠な攻撃の要素であり今後もIHとしての出場がメインとなるうえで、この点は積極的に改善して欲しい部分である。
その他交代で入ったジンチェンコ・ジェズスの左サイドコンビは特段目立った活躍を見せる事は出来ず。不要なロストから撃ち合いの様相を呈していく終盤戦も、ものにすることは無く試合は0-1のままクローズ。早くも今季2敗目である。
個人的MOTM:Declan Rice
負けた試合でMOTMというのも変だが…。今日はライスの機動力とフィジカリティを思う存分感じる試合だった。荒々しいニューカッスルに対し五分五分のボールへのチャレンジで競り勝てる数少ないアーセナルの選手で、ボールを持って独力でポケットまで突き進むシーンも多かった。終盤サカのクロスを仕留めきれなかった場面は勿体なかったが、最後の最後までクオリティを落とさず闘志あふれるプレーで存在感を放っていた。
試合総括・今後の展望
今季は本当、毎試合のようにピンチに陥り課題が生まれていると感じる。なんだか一昔前のアーセナルを見ているようで、正直「あぁ、このまま負けるな」と思ってしまうことはあったくらいにこの試合はあまり覇気が感じられなかったことがとても残念。
ティンバーのポジショニングやマルティネッリのパフォーマンス、トロサールの是非など細かな問題点は勿論存在する。だがそれ以上に劣勢でも「自分達の勝利を疑わない自信」というものを定着させることの方が先決な気がしている。
次節はミッドウィークにアウェイインテル戦、週末にアウェイチェルシー戦と鬼門は続く。がこれ以上ポイントを落とす訳にはいかない。不調でも、退場でも、主力の怪我でも、どんな状況だろうと、優勝したいのならば勝ち点を積み上げるしかないのだ。