ガチマッチは自覚することの繰り返しだ
ウデマエアップ。ガチマッチをやっていて最も安心と努力が報われた幸福感が溢れる瞬間だろう。ただ、その後にあるのは体験したことのない高いレベルか、それとも意外に通用するなという肩透かしか。オール腕前Xになってからというもの、久しくパワーが2550を超えられない筆者が求めている何かの気付きは、X以下の腕前の場合は大体の部分で何かしらの自覚なのではないかと思う。
以前の記事で書いた通り、腕前Xまでをチュートリアルと考えた場合、それまでの道のりは当然何かしらの基礎を学ぶための場となる。エイムやら対面やらよく聞くワードが頭の中に浮かぶと思うが、それはおおよそ間違いな場合が多い。大体のケースにおいて腕前が上がらない理由は武器選びかルール理解の不足のどちらかになるだろう。
記事を読んでくださっている方に試して欲しい。今貴方が最も使用している武器の長所と短所、性能から導き出せる立ち回りや味方にどのような動きを求めるか、または求められているかがすぐに言語化できるだろうか。また、それをどのくらい実践できているだろうか。味方のせいでそれが出来ないと言うのであれば、それはただ単に向いていないのか、何かしら間違った考え方をしてしまっている事が原因だろう。言ってしまえばその味方を引いて尚上の腕前に行った人が大勢いる事を認識しなければならない。
例を出してみよう。みんな大好きボールドマーカー。射程は基本的にどの武器にも勝てないが、キル速度と機動力が高く、塗り力もそこそこある武器だ。splatoon2のステージの殆どは基本的により射程の長さとDPS(1秒毎の与ダメージ)の高さを押し付けやすい構造になっている。故にボールドマーカーは射程の長さをDPSでカバーする立ち回りを軸に動かなくてはならない。つまり、この武器は基本的に撃ち合いをしてはいけない武器なのだ。撃ち合いをする場合、相手との射程差を詰めるまでの時間に圧倒的相手有利の状況が出来上がる。要はボールドで打ち合いに勝つと言うのは、言い換えれば相手のミスを待つと言う事なのだ。相手のレベルが上がれば上がるほど、そのミスは当然少なくなるし、苦し紛れのスーパーチャクチほど狩りやすいものはない。ではどうするか、持ち前の機動力とDPS、塗りは打ち合いには向かないが奇襲とヘイト、ルール管理に向いている。単語からも分かる通り、どの項目も明らかに試合状況の把握、ルールの把握、マップの把握が不可欠なものになる。現状のカウントを有利に動かすならどの様なアプローチが必要か、相手のどの武器にちょっかいをかければ有利になるか、相手の見ていない(見えてない)場所はどこか。ガチホコで例えると、要は負けている時にどのエリアまでホコを運べば逆転できるか、現在のマップでのカウントのデッドラインはどこか(ハコフグ11カウント、ショッツル28カウント等)を完全に把握してその為の無駄のない立ち回りを行う努力が必要になる。無理な要求に聞こえるかもしれないが、残念な事にこれが武器性能から導き出せる立ち回りの答えの一つなのだ。
貴方が使う武器に関して、自覚できていない長所と短所の把握。それができれば後はプレースピードに慣れれば腕前アップはより近いものになるだろう。立ち回りは武器から生まれるもので決して自分がしたい事を我儘に動くなんて事ではない。何にせよ、貴方が出来ていない事をとにかく自覚することが大切なのだ。ただし、X以下に限っては基本的に具体的な事を自覚さえできれば何事もなく腕前は上がるだろう。ただし、それをキープするためにはその自覚からの気付きを当たり前にする作業が必要になると思う。
後はルール管理。大体の人はガチエリアならエリアを塗る、ガチホコならホコを持つ、ガチヤグラならヤグラに乗る、ガチアサリなら沢山アサリを入れるなんて考えるかもしれないが、それは大きな間違いだ。正解は、どのルールもいかにして相手よりも多くカウントを取るか。それに尽きる。ガチエリアであればいくらエリアを塗ろうとしたところで、相手も同じように塗っていたら簡単に確保なんてできない為、相手にエリアを塗らせないよう前線を上げて相手をエリアから極力遠ざけなければならない。ガチホコであれば相手よりもカウントを取る事は当然ならば、次に相手が攻めるときに出来るだけホコを持ち出しにくい、運びにくい場所で倒される事(例:海女美術大学の自陣から見て左広場奥)を考えなければならない。ガチヤグラであれば関門突破のためにデス覚悟で乗る事は勿論、ヤグラが押し戻されそうなときに一瞬でもヤグラに乗って、その場所にヤグラがストップさせたり、打開時に撃ち合うのではなくナイス玉やハイプレを意識的に貯めて使う事もルール関与と言えるだろう。ガチアサリに至っては、アサリを多量に持つ事で相手の拾えるアサリの数を減らしたり、意識的に4つ以上のアサリを持つ事でフィールド上のアサリの絶対数を減らしたりと、ゴールする事だけがルール関与ではないのだ。
上記に出した例以外にもルールに関与する動きは多数ある。キル武器だからホコを持たない、短射程だからヤグラに乗らないと言う考え方は正直、相手からしたらかなりありがたい動きなのだ。この記事をここまで読んでくださっている数少ないありがたい貴方には、どこまでガチマッチにおける武器の扱いとルール関与にどのような認識があるだろか?
今一度、自覚してみてはいかがだろう?