見出し画像

街で知らん人に話しかけられまくる人の話11人目

アレッ?気が付いたら秋じゃ~ん!!皆さんおげんこ?

(おげんこって初めて聞いたとき、
お拳固」というげんこつを硬めに表現したものかなと思ってました。

~イントロ~
「喧嘩番長縦社会。殴る相手は上ばかり。
握った拳に御付け「お拳固」、汗と握ったメリケンサック。」
(by大木凡人)


みたいな感じかなと思ってましたけど。まあ元気ですかの意味でしたね。)

くらいの勢いで残暑体調を崩してました。
前置き長すぎ晋作って?わかるわかるよわけわかめ。

この、なんて言うんですか?
ゲレンデで起きる雪崩ぐらいの勢いですよ。
こりゃロマンスの神様もフォーリンラブ。山をナメるな、そういう感じ。

そんな38度やら34度やら「フフ、おいおい、貴様も、【人ならざる者】か?」
みたいな体調でお届けする
痛快かつ愉快かつ無収入な日常!

そんな感じでね、
久々にこのマガズィーンの記事的ななんやらを
なんやかんややっていきたいと思います。

しばらく文章書かなかったらもう全然まともに書く気が出ないですね。


夏の間の話ですんで、
まあそういう感じで読んでもらえたらこれ幸いつってね。


------------------------
やっぱりこう夏って暑いじゃないですか。
当たり前の話ですけど。

そしたら冷たいものが食いたいわけじゃないですか。
アイスとかね。アイス。他アイスなど。

で、買いに行くにしてもですよ。
暑い時ってなるべく太陽に当たりたくないわけですよ。

軟弱かつ貧弱かつ、
何より社会保険料の枠組みから飛び出した者として。
病院行ったら一発アウト、その請求で生活が困窮って話なんでね。

そうすると近所のパースー(スーパーの意)に行くのでも
森みたいな公園を通る必要があるわけですね。

夏空の下ね、子供がキャッキャッキャーなんつって水遊びする中、
木の下を音も無く移動するわけですよ。
NARUTOでも気が付かないね、このMOBUTOの気配に。

黒子のバスケの主人公くらい存在感無いんでね。基本的に。
モブなんで。やれる。やりきれる。ワシャ背景の申し子じゃいつって。


空気ですよ~。流れる空気ですよ~怪しい者じゃないですよ~つってね。
通りまして、んで無事に買いましたと。

チョコモ○カジャンボを買いましたと。
オッ今日はガッツリいかせていただきますよなんつってね。こう。

正直浮かれてますよ。浮かれ散らかってました。


で、また帰りにね、木陰を通ってるところにですよ。


「お前は!!!」


小人しか遊んでない所にね、
知り合い居ないハズなんですけどね

目の前の子供がこっち指さして話してるわけですよ。
浮かれ散らかって歩くことでミスディレクションの効果切れたんかなつって。


あっもしかして違う人に話しかけてるのかなとか思うんですけどね。
大人は話してる相手に指さすシステム導入してないんでね。


へえ~!
こんなに自分に話しかけてることを証明する手立てってあるんだな~!

なるほど~!!


みたいな気持ちでとりあえず立ち止まるわけですね。

「お前は人間じゃない!!!!!」


いやスルーしようも、幼心を傷つけるわけにもいかねえんすけど
かといって話し込むと「不審者としての存在感」が激増するわけで


そんな中、とにかく一瞬でも早く
クーラーがガンガンに効いた室内で、
「寒いな~」とか言いながら毛布にくるまってアイスを食いたいわけですよ。

・・・??


えっ今人間じゃないって言った?


今までの人生何だったの???



「えっ?人間じゃない??」


まあ~、あまりの事に返事しますよね。
一応ね、
これまでの生涯が揺らぎかねない根源的な問題なんでね。


よくあるあの~、異世界から来たタイプで

「姿は子供だけど実は神様でした!」

みたいなオチだとするとね、今丁寧に対応することが
今後の展開にとって重要になってくるからね
つって。


「そうや!!!!!!」



「えっ、人間じゃなかったら何にあたる感じですかね??」


あまりの事に敬語ですよね。
アレッ仕事ですか?みたいな。

流れる敬語で返してしまいますよね。
推定年齢二歳児に対して。
無職が。

「……」


いや
無視かい少年!!!!!!!
答えはお前が探しに行ってこいタイプかい!!!!!

とか思ってしばらく見ていたら。


「にん…」


「にん」まで合ってるんかい!!!!!


あの~アレですかね、
オギャー!!つって産まれた時の
自分の聞き間違い?みたいなもんで「人間」だと思い込んでたって感じで
今まで「人生」謳歌しちまってたかな?みたいな。


あっすんませんね、人間かと思ったら、
何か「にん」以下は違ったみたいっすわヘヘッ!つって。
そういう感じなんすかね?


「にん???」


つって促してみるわけですね。

「人参や。」


緑黄色野菜かい!!!!!!


そんなベータカロチン豊富な身分で人間だと思い込んでたって言うんですか?
奇しくも人間でも人参でも「人生」ってワケで。


いや違う、実質カカロットなんじゃないですか?


今日から一人称オラにした方が良いのかなつって。
オイオイ、オラのチチ全然現れねえぞ!!!!どうなってんだ!!
このままだと悟飯が生まれねえぞ!!!!

みたいなそういう気持ちで人(参)生やらせていただいてますけれども、

こうなったら一応言ってみるしかねえわけですね。

「オ、オラ…わくわくすっぞ!!!!」


「……」

蝉の声だけがその静寂を切り裂き、己の耳に響いていた。
袋の中でゆっくりと溶けていくアイスクリームのように
こちらのこれまでの人生とやらもドロドロと形を失っていく。
音を聞いていた器官は本当に耳、だったのだろうか。

今となっては全てが些事であった。


少年はもう愚かにも己を人間だと思い込み
生きてきた哀れな人参、「元人間」を見てはいなかった。


地面のアリを踏むのに執心していた。


いや言いたい事言ったら終わりかい!!!

熱中症気をつけろよ!!!!