【独学】 1年半で気象予報士試験に合格した勉強法①
久しぶりの投稿です!
1年半の勉強期間を経て、第60回そして第61回の気象予報士試験を受験し、無事合格しました🎊
なぜ2回の試験に渡ったかは後述します。
この記事では、独学で気象予報士試験に合格するために、どういったテキストを使用し、どのような勉強法をしてきたのかをお伝えしようと思います!
その前にまずは気象予報士試験の概要をおさらいします。
気象予報士試験 概要
まず、気象予報士試験の概要をまとめます。
気象予報士試験は、年2回、毎回4000〜5000人が受験し、全体の合格率は約5%と言われる難関試験です。
受験資格は年齢や性別などの制限がなく、どなたでも受験可能です。ちなみに、最年少合格者は小学6年生で難関試験を突破したみたいです。
試験科目は、学科試験(一般、専門)と実技試験の2つです。
【学科試験】
問題形式:4択の選択式
問題数:一般15問、専門15問
試験時間:それぞれ60分
【実技試験】
問題形式:記述式
問題数:実技1、実技2に分かれ、それぞれに約40問
試験時間:それぞれ75分
合格ラインは学科試験は11問正答すると確実と言われています。試験ごとに合格ラインは変動しているので11問以下でも合格になる可能性はあります。私も第60回試験で一般11問、専門10問で合格しました。
また、この試験には部分合格があります。
学科試験の一般と専門、またはいずれかを合格すると1年間は有効となります。
学科試験、実技試験を1発で仕留めるもよし、
比較的簡単な学科試験をまず突破し、最難関の実技試験に全集中するもよし、
一般、専門、実技と 3回に分けて 1つ1つ確実に突破するもよしです。
私は、2番目のやり方で合格に至りました。
では次に、私が勉強を始めてから合格までに至った道のりをざっくり説明します!
合格までの道のり
ここからは私が勉強を始めてから合格に至った道のりを紹介します。
勉強開始(2022年7月)
いざ、勉強を開始しましたが一般知識の理系分野に面食らいました。私はド文系なので。。
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23年1月試験はパス
学科2科目の1発合格を狙っていたこと、そしてあまりにも一般知識に手こずってしまったこと、を考慮して23年1月の試験は受験せず23年8月試験に照準を合わせました。
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23年8月試験(第60回)
たっぷり準備できる時間もあったためある程度の自信を持って臨み、予定通り学科2科目を合格(ギリギリでしたけど)
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24年1月の実技試験に向けて勉強開始
学科試験とは全く異なる問題スタイルになり最初は難航しました。直前になるまでなかなか記述や作図での点数が取れず焦りました。
↓
24年1月試験(第61回)
実技試験は午後からなのでゆっくり試験に備えて、いざ受験。自己採点では記述や作図で0点になるような大きなミスはなく、無事合格。
以上が約1年半かけて勉強開始から合格までのざっくりとした時系列です。
次からは具体的にどのようなテキストを使用して、どのように勉強していたのか紹介します!
学科試験 勉強方法
これから一般知識と専門知識に分けて紹介するのですが、その前に学科そして実技含め共通していた勉強法が2つあります。
まずは「たくさんアウトプットすること」です。テキストを読み込んで「インプット」に当てた時間はテキスト1周のみです。それ以降はひたすらに問題を解きまくり「アウトプット」をしていました。
そしてもう1つが「試験日から逆算して予定を立てること」です。膨大な量の知識をこなすのになんとなくでやっているとペースもバラバラで続かないと思っていました。そこで逆算して、「1ヶ月前から過去問を解き始めたいから〇月〇日に問題集2周目を終わらせる。それなら問題集1周目は〇月〇日までに。テキストの問題は〇月〇日までに」というように予定を立てていました。また、予定を立てる際も期限に間に合わなかったら気分は落ち込むので3〜5日程度の余裕を持たせました。逆に早く終わると気分も上がるのでオススメです。
この2点が勉強法の根幹でした。以下に科目ごとに何をしたか紹介していきます。
【一般知識】
まずは一般の具体的な勉強法をお伝えします。
「一般知識」と言ってもどんな内容か、気象業務支援センターのホームページによりますと、大気の構造・大気の熱力学・降水過程・大気における放射・大気の力学・気象現象・気候の変動・気象業務法その他の気象業務に関する法規、と最後の法規以外はほぼ理系科目です。前述したように本当に苦労しましたが、一緒に勉強をする仲間に1人理系出身者がいたので教えてもらいまくりでした。
使用していたテキストは、
らくらく突破 気象予報士かんたん合格テキスト〈学科・一般知識編〉(技術評論社)
他にも有名なテキストはありますが、このテキストを選択した理由は文章がわかりやすい表現で書かれていたからです。前述したように私は文系ですので理系科目を専門用語のような文言で書かれていたらやる気にもなれませんので易しいテキストにしました。
ただ、1つデメリットが。それは試験で使うレベルより少し低い内容ということです。これは問題を解いてて感じたことです。このシリーズのテキストは理解するには易しく書かれているので扱いやすいのですが、実際に問題を解き始めると「この問題どういうこと?」というのが多かった印象です。これは数をこなして対処していきました。
テキスト紹介はこの辺りにして、勉強方法です。
章の始まりにも書いたように、勉強の骨組みはアウトプットが主です。
まずは、1周テキストのインプットに入りました。この400ページ近いテキストを1周するのにポイントとしていたのは、どうせ2周目には忘れているから「あ〜、こんなのあったな」って思い出せるようにそれぞれの章の根幹を理解する、ことでした。
1周し終えたらアウトプットのスタートです。
まずは上記テキストの巻末問題を解きます。当然、ほとんど覚えていないので解けませんでしたが、解説と対応するページを再度じっくり読み込みました。巻末問題はそこまで量はないのですぐ終わります。同じことをもう1周しました。
3周目となるとさすがに問題を覚えてしまっているので問題集に移ります。
使用していたのは、
気象予報士試験精選問題集(成山堂書店)
次にこの問題集を始めました。過去問をもとに作成されているのでテキストの巻末問題より難しいですが、マスターしたら合格に近づくと思い勉強しました。
ここからは、精選問題集→テキスト巻末→精選問題集、、、と繰り返しました。精選問題集の問題数はそこそこあるので1周終えた頃にはテキスト巻末の問題は忘れています。
これらを繰り返し、1ヶ月前から過去問を解き始めました。
過去問を解くと、近年の問題傾向が把握できます。テキストや問題集だと全範囲を網羅しているのでどこが必ず出るとかはわかりにくいです。しかし、過去問を解いていると必ず出題される分野が見えてくるので試験直前ではそこを重点的に抑えました。
以上が一般知識における勉強法です。「勉強法を紹介します」という割には珍しい勉強法はしていません。前述したようにアウトプット命でやりました。
次に専門知識における勉強法を紹介します。
【専門知識】
一般知識のスタイルは「理解」するものでしたが、専門知識は「暗記」です。
使用したテキストはこちら
気象予報士かんたん合格テキスト〈学科・専門知識編〉(技術評論社)
600ページ以上のテキストの厚さで最初は圧倒されました。しかし、暗記は得意でしたし、航空業界を目指している身として必要になりうる知識が詰まっていたこともあり頑張れました。
勉強形式は一般知識と同じ様な感じです。
期間を決めてとりあえず1周、次は巻末問題を1周(同じく全く覚えてなく絶望)、上記の精選問題集を1周、と過去問を解き始めるまで一般知識同様テキストと問題集を繰り返しました。
1周目の精選問題集を解き終わったあたりから、一般知識の抜けを考慮しミックスして勉強をしました。
1時間一般やったら、1時間専門をやる、というように飽きないように工夫しました。
【YouTube活用】
最後に、一般知識と専門知識で共通する教材を紹介します。
アウトプットを続けていると使用している問題集に掲載されている問題に飽きてきたので何かないかと探していた時に発見しました。
それは、Team SABOTENが投稿している「気象予報士だいたい3分ラーニング」というシリーズです。
TeamSABOTENは3つの民間気象会社が新しい気象サービスを展開するために結成したチームで、この「気象予報士だいたい3分ラーニング」は気象予報士の講師の方による解説がついた1本約3分の動画となっています。
動画1本につき1問の解説ですが、シリーズとして100本近くあるので様々な単元の解説を扱っていて重宝していました。
以上のように、勉強の期間を定めアウトプットをメインとした勉強を行ってきた結果、1回目の受験で目標だった一般知識と専門知識の両方に合格することができました。
【独学】 1年半で気象予報士試験に合格した勉強法②では実技試験の勉強法を紹介します!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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