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歌詞がない歌の魅力(エレカシの「歴史前夜」)

私の好きなエレファントカシマシの歌に「歴史」という歌があります。

歌詞も非常に個性的なのでぜひググってもらいたいのですが、この記事で話題にしたいのは、正式にリリースされる前にライブにて披露された「歴史前夜」と呼ばれる歌についてです。

歌詞が・・・ないっ!

この「歴史前夜」は、音楽自体はほぼできているのですが、歌詞はほぼなく、ほぼ全てがボーカルの宮本浩次さんの一曲まるごとスキャットによってライブ演奏で披露されています。

初めてこのライブの音源を聞いた時には、なんの意味も歌詞としてはまだ持たない歌なのに、とても惹かれている自分を感じたのです。

それは人間の本能に近い部分の音楽や歌の魅力か

そこには「意味」を考える必要もなく、純粋に「音楽を聴く」という感覚があったのです。楽器演奏ではなく、人間の歌声であったことも、そういった感覚にさせられた理由の一つかもしれません。

進化の過程で、原始の時代までさかのぼった時に、まだ難しい概念や要素もないような人間は、火を囲みながら、それでも歌を歌っていたのかもしれません。

そこには、「言葉の意味」以前の「音楽」や「歌」というものがあったのではないでしょうか。そういった原始的なむき出しの感性・パワーみたいなものをこの歌からは感じます。

「歴史前夜」というタイトルも「歴史」という歌の前段階である、という意味合いからつけられているものだと思うのですが、個人的には、人間が「詩」を音楽に載せだすようになった「歴史(有史)」以前、ということでの「歴史前夜」という意味合いにも感ぜられるのです。

それは考えすぎですかね 笑

興味を持った方はぜひエレカシの「歴史前夜」をググってみてください。





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ハーケン(林 健太郎)
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