(新NISA)全世界株or米国株 どちらが勝つかより、負けても納得する方を選ぶという考え方

2024年から新NISAが始まり、これまで以上にインデックス投資への関心が高まっている。自分は、コロナショック直後の2020年春くらいからつみたてNISAでインデックス投資を開始した。幸い、この4年ほどでかなりの含み益が出ており、嬉しい状況だ。引き続き、インデックス投資を気長に続けたいと思っている。

インデックス投資に関して、以前から話題になっている論点が、

米国株(S&P500など)に投資するか、それとも全世界株(オルカンなど)に投資するか?

という点だ。このポイントは、これまで何度もネットやメディアで議論されているので、最終的にどちらを選ぶかはその人の判断になる。正直、もはや好みの問題とも言えるが、ここでは自分なりの判断基準を書いてみる。

米国株or全世界株の選択基準で、避けて通れないのが「将来的にどちらが高いリターンを生むか?」という点だ。この点については様々な議論があり、将来のことは誰にも分からない。過去20年くらいの実績なら米国株の圧勝だが、今後どうなるかは誰も正確に予想できない。

そんな状況で、自分は全世界株に賭けているのだが、その理由は、

仮に20-30年後、全世界株のリターンが米国株のリターンに劣後していても、自分としては納得しやすい。それより、米国株に賭けて、米国株が仮に負けたとすると、過去の自分の判断に納得できない予感がする。

というものだ。つまり、将来的に勝ちそうな方を選ぶより、「負けてもまあいいや、仕方ない」と思える方を選ぶのだ。

米国株 or 全世界株、その勝者は将来のある時点でどちらかに決まる。自分が賭けた方が勝つ分には、誰もがハッピーで、文句はない。
だが、自分が賭けた方が負ける可能性は十分にある。インデックス投資は長期戦だ。自分が賭けた方が、何年も(場合によっては、利益確定するその日になっても)負けている状況は、想定しておかなくてはならない。

自分としては、ここ何年も米国株に負けている全世界株が、将来にわたって米国株に負け続けても、まあ仕方ないと思えるし、もし勝ったら万々歳、という感じだ。もし負けても、「米国に集中投資した人が勝ったんだね、仕方ないね」と。

一方、ここ数年の米国株の好調を受けて今、米国株に賭け、もし将来全世界株に負けたとすると、おそらく自分の判断を悔いるし、「ああ、国際分散投資をしておけばよかった」と、負けを受け入れられない気がするのだ。

勝ちそうな方を選ぶより、負けても納得できる方を選ぶ。将来の自分がどう感じるか、今の時点で予想するのはかなり難しいものの、このような判断基準を持ってみるのはいかがだろうか。

繰り返しになるが、インデックス投資は10年以上続ける長期戦。我慢の時もあるだろう。それを愚直に続けるには、単に理論上の根拠だけでなく、自分がどう感じるかという、感情面にも十分配慮すべきだと思う。

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