環境問題の代表作「沈黙の春」を読んでみた。

はじめまして。green_serviceprojectです。今日から新しく環境問題やその取り組みについて発信をしていこうと思います。どうぞよろしくお願いします。

今回は一番最初の投稿なので、環境問題の書籍の中で一番有名であるレイチェル・カーソン著の「沈黙の春」のお話をしようと思います。長くはなりますが、是非お付き合いください。

「農薬を使いすぎたことによって起こった生態系の悲劇」

皆さんは農業に欠かせないとされている農薬の主成分を知っていますでしょうか?今ではピレスロイド系の薬品が多く使われていますが、昔はヒ素という、今では猛毒であると知られている成分が使われていました。当時の人たちは、それを薄めて人体には害がないように使っていたのですが、人間以外に多くの被害をもたらしました。ヒ素は虫を殺虫するために使われていたのですが、鳥や、その近辺の川を泳いでいる魚までもが、農薬の影響を徐々に受けていきました。最初は目に見える被害はありませんでしたが、1年、2年と経過していくうちにその農薬を散布していた地域の魚の量と鳥の量が減っていき、5年、10年後には鳥や魚の姿を見ることがなくなってしまいました。これは生体濃縮というものが原因で、一番最初にヒ素を吸収した生物には何の影響もないのですが、その子供、また子供になるにつれて、体内のヒ素の濃度が上昇して、生物の生命活動に支障をきたすようになってしまいます。こうして、生体濃縮を繰り返した生物は、絶滅のふちに追いやられました。ヒ素を使った農薬によって絶滅した生物は少なくないといわれています。今では虫のみを対象にした神経系を破壊する薬品が使われており、安全のように思えますが、生体濃縮した場合にどうなってしまうかはまだ、研究が進んでおらず、分かっていない部分もあります。更に虫が減ってしまった事による自然環境への影響もあります。農薬を使うことは私たち人間の食料の生産量を守っていくために必要ですが、自然環境が壊れてしまえば、人間にも少なからず影響があることを私たちは忘れてはいけないと思います。


いいなと思ったら応援しよう!