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進化する電気自動車のこれから(前編)

皆さんこんにちは。今回は世界で加速する電気自動車の事を書いていこうと思います。最後まで見ていただければ幸いです。

「電気自動車(EV:Electric Vehicle)とは?」

そもそも電気自動車とはどのような自動車の事を指すのでしょうか?普通の自動車はエンジンを積んでいますが、電気自動車と呼ばれるものにはエンジンは搭載されていません。その代わりに電動機(モータ)と制御装置が搭載されています。要するにガソリンなどの燃料を使わずに、電気で直接的に動力を得る車の事を一般に電気自動車といいます。

電気自動車は主に蓄電池(バッテリー)、パワーコントロールユニット(コントローラ)、電動機(モータ)、によって構成されます。

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「なぜ、電気自動車が流行りだしたのか?」

電気自動車は昔から開発はされていましたが、燃料の代わりである充放電可能な電池の性能が今よりも優れていなかったため、航続距離が低く、一般に販売されることはありませんでした。しかし、皆さんのお手元にあるスマホにも使われているリチウムイオンバッテリーが開発されたことによって、一気に開発が進み、航続距離の問題が、一般生活を送る上では問題がなくなったので、一般に向けて販売されることになり、自宅でも充電ができることから、ひと時ブームになりました。

しかし、航続距離は一般生活を送る上では問題がないだけで、長距離の移動には向きませんでした。更に電池の充電に通常の充電で4時間から7時間かかることから、利便性の問題点が多く残りました。

それから時間がたち、新たに電池が再開発されてようやく長距離の移動ができるようになり、急速充電によって利便性の問題も大幅に解決されました。それに重なり脱炭素化が世界で急速に広まる中で電気自動車が注目され、車のシェアをすべて電気自動車へ変えようとする運動が広まり、日本では2030年までには市場は全て電気自動車へ変えると声明を出しています。

「電気自動車の普及によって二酸化炭素排出量は減るのか?」

電気自動車が普及することによって二酸化炭素の排出量は減るとされていますが、日本ではどうなのでしょうか?日本では主力の発電は火力発電です。火力発電は日本において最も二酸化炭素を排出するものだとされています。ガソリン車を廃止して、電気自動車が増えたら、今まで以上に電気が必要になります。なので、ガソリン車が出した排気量とほとんど変わらないと示唆する専門家もいます。これだけ聞くと、脱炭素には程遠いような気がしますが、火力発電に代わり、再生可能エネルギー発電が火力発電による発電負担を上回れば、二酸化炭素排出量は減ると考えられます。

「進化する電気自動車」

いま、電気自動車界には大きな変化が訪れています。それは最近開発された全個体電池というものによるものです。全個体電池は名の通りすべてが固体でできた電池です。従来、電池には液体の存在が不可欠でした。そのため形状がどうしても固定化されてしまい、電池の容量も大きくなってしまいました。しかし、全個体電池は液体がないので、どのようにも加工可能で、電気自動車の新しい進化へとつながる期待の素材となりました。

「電気自動車によって酸性雨は無くなる?」

自動車はエンジンの排気に二酸化硫黄、窒素酸化物を含みます。そのため酸性雨の原因になってしまいます。詳しくは前回の記事を読んでいただければわかります。しかし電気自動車は電気で動くため。電気自動車自体は二酸化硫黄や、窒素酸化物を一切出しません。そのため環境にやさしい部分では自動車よりもはるかに優れています。しかし、電気自動車の電気は火力発電で多くが賄われるので、二酸化窒素の量は減っても、二酸化硫黄の量はさほど変わらないのかもしれません。

「電気自動車と自動車の一番の違い」

自動車のエンジンは燃料に対して20%の効率で動いています、しかし電気自動車は効率が90%という驚異の効率を誇ります。効率が良いということは、それだけ燃費が良くなるので、省エネにつながります。なので、電気自動車の普及は脱炭素化に貢献するものと思われます。

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「まとめ」

今回は電気自動車についてお話をしました。電気自動車は今後着実にシェアを伸ばしていくと思われます。環境への負担が少ない電気自動車の普及は環境問題を解決する大きな一歩になるかもしれません。次回はそんな電気自動車の反対の面を見ていこうと思います。



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