日本の新型コロナ対策を政府の立場になって振り返ってみた - part1
2019年12月末~2020年1月 中国 武漢で原因不明の肺炎
ネットニュース等で取り上げられてはいたが、世間はあまり関心を持っておらず、例年通りの正月を迎えていた。
新型コロナウイルスの感染力や危険性などの情報が不足していることもあり、政府の動きは緩慢であった。このときの政府はどのような目標を最上位に置いていたのであろうか?
『日本に新型コロナウイルスを持ち込まない』
空港の水際対策を見ていても、最上位にこの目標を置いていたとは考えられない。もしくは既に持ち込まれていることを想定していたのかもしれない。
『日本に新型コロナウイルスが持ち込まれた際に適切な対策が打てる準備をする』
想像の範疇でしかないが、2020年1月の段階ではこのような目標が置かれていたのではないだろうか。忘れてはいけないのが、この目標が設定された前提として以下の要素があったことである。
・新型コロナウイルスの情報が不足している
・新型コロナウイルスを認知している人は少ない
今でこそ新型コロナウイルスの恐ろしさが認知されてきましたが、この段階で強制力の強い対策を講じることは難しかったのではないでしょうか。未知のウイルスに対して経済力に影響を与えるような対策を講じることは、大きなのリスクがあったのでしょう。
では政府はどのような対策を講じたのでしょうか?
2020年1月の政府の対策
・WHOからの情報収集
・各都道府県、日本医師会に対して注意喚起の連絡。
・WHOの遺伝子情報公開を受け、PCR検査法による検査マニュアルを作成。全地方衛生研究所での検査を実施。
・指定感染症、検疫感染症に指定。
・新型コロナウイルス感染症対策本部を設置。
対策準備という目標に対しては、1月の段階で達成できたのではないでしょうか?遅いとは感じないのですが、新型コロナウイルスの最初の国内感染事例が1月16日に発表されたことを鑑みると、後手後手に回っている感が否めないです。
みなさんはこの段階でどのような対策が考えられたと思いますかね?
part1を図でまとめるとこんな感じ
私が頭の中を整理するときにはGSNという手法を使います。
”結論に至るまでの思考”、”何を前提に置いて考えたのか”など、
この図だけで思考の全てを明らかにすることが出来ます。
議事録や説明資料にも有効です。気になる方はこちらの記事でCheck!!
準備ができた!さあ対策していこう - part2へ続く
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?