身近なところからゴール指向をはじめよう

はじめにも説明しましたが、ゴール指向の使い道は多岐に渡ります。身近で起きた些細な出来事からゴール指向を学んでいきましょう。

今朝わたしは掃除をしました

「今朝わたしは掃除をしました」

この文面から皆さんは何を読み取りましたか?

「あー、この人は午前中に掃除をしたんだなー」

と考えた方、NOT ゴール指向です。

この人はなぜ掃除をしたのか、何のために掃除をしたのかを考えることがゴール指向では必要になってきます。いくつか目的を考えてみましょう。

・きれいな部屋で仕事をしたかったから掃除をした

・ゴミの日だったので、ゴミ回収が来る前に掃除をした

・なんだか落ち着かなかったので掃除をした

・嫁に部屋が汚いと怒られたので渋々掃除をした

いかがでしょうか?目的を考えてみると、この人が「どれくらい掃除をしたかったのか」、「いつまでに掃除を終わらせたいのか」が見えてくると思います。目的を相手に見せるだけで、こんなにも情報の幅が広がるのです。

きれいな部屋で仕事がしたい

今度は先ほどとは逆に、目的から考えていきます。「きれいな部屋で仕事がしたい」という目的を達成する手段を考えてあげましょう。自由な発想で手段を考えていくことが大切です。突拍子も無いことであっても他の手段を考える際のきっかけになったりもするので、とにかく出すことが大切です。

・仕事部屋を業務開始までに掃除する

・レンタルオフィスやホテルで仕事をする

・仕事をしないで休みを取る

いかがでしょうか?最初の状態と比較すると、情報量も増え、選択肢の幅もかなり広がったように感じます。この人は本当に掃除をしなければいけなかったのか?なども考えてみると面白いかもしれません。

ゴール指向の種類

今みなさんに考えていただいた通り、ゴール指向の考え方は大きく次の2種類に分けることができます。

・ゴール(目的)を明確にする

・ゴール(目的)を達成するための手段を明確にする

いま自分がどちらを考えているのかを明確に理解しておくことも大切です。

おまけ

「きれいな部屋で仕事がしたい」という目的に対して、「きれいな部屋で仕事をしましょう」という達成手段を提供する。一見バカみたいで有り得ないやり取りに見えますが、意外とやっちゃってます。

「バグが発生して困ってます」に対して「バグを早く取り除いてください」と言ってしまう。「レジの売上が合わなくて困ってます」に対して「なんとかしろ」と言ってしまう。

自由な発想で考えることが大切ですが、相手のことを考えて考えることも大切です。

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