Life Page vol.7「株式会社LET 吉田翔太さんと吉川英治さんの仕事観に迫る」
様々なキャリアを持つ大人へのインタビューを通し、仕事や人生について考える「Life Page」。
こんにちは!今回はRYO-ZAN-PAKインターン生Yui:Pがお届けします!
毎回一人の人生にスポットライトを当てご紹介してきましたが、今回は初の試みとして、お二人同時にインタビューさせていただきました。
インタビューにお応えくださったのは、7月にRYO-ZAN-PAKと業務提携をした株式会社LETの 代表取締役 吉田翔太さんと、最高執行責任者 吉川英治さん。
二人同時にインタビューというのが初めてで、私自身、最初はかなり緊張してしまってたのですが、お二人のフランクなお人柄に助けられ、和やかな雰囲気の中、インタビューさせていただけました。
お二人はこれまでにも数多くの取材を受けていらっしゃるので、今回は、想いや価値観にフォーカスしてお聴きしました!
▼プロフィール
吉田翔太 - Yoshida Shota
奈良県出身
同志社大学政策学部政策学科卒業
高校まではサッカー漬けの生活を送る。
大学に入学してからは、部活動とビジネスの2軸で学生生活を送る。
部活動では、大学2回生で全日本フットサル大会で全国優勝。
ビジネスでは、19歳から個人事業主としてEC事業開始。
4回生のタイミングで事業拡大していくために法人化し、株式会社LET設立。
吉川英治 - Yoshikawa Eiji
京都府出身
関西外国語大学スペイン語学科卒業
在学中に10数回イベントを開催し総動員数2万人を達成、NPOと協業し海外に小学校を3校建設し外務省の国交プロジェクトに従事。卒業後はフリーランスを経験後ベンチャー企業3社、投資ファンドのGMを歴任し、2019年に株式会社LET 副社長に就任。現在はRYO-ZAN-PAKの運営に携わりながら、社内事業部の管理及び新規事業の立ち上げに従事している。趣味は御朱印巡り。
▼株式会社LETの詳細はこちら
1. 二人を突き動かす原動力とは
株式会社LETは吉田さんが大学4回生のときに仲間2人と共に立ち上げました。しかし5ヶ月でメンバーが解散。他2人はそれぞれ就職する中、吉田さんは1人で会社を続ける決断をしました。その後、大学時代から繋がりがあった吉川さんを、吉田さんの猛アプローチで引き抜く形で、二人が一緒に事業を始めることとなり、今に至ります。
――― 今、LETさんで働いてる中での、原動力ややりがいって何ですか?
吉川さん:会社でのやりがいは、ベンチャーで決まりごとがない状態なので、ないものを作らないと死ぬ、みたいなところですね。全部ゼロから作るし、他社の真似しても儲からないんで、たとえば普通に商品を広告かけて売るんじゃなくて、ひたすら口コミだけで売り飛ばしてみたりとか、自分らにしかできないやり方でやってます。
大きい企業って何もかも制度化されてるんで、その制度に則れば、普通に給料ももらえて、何不自由ない暮らしが待ってるじゃないですか。こっちはまあ不自由っちゃ不自由なんですけど、楽しい不自由みたいなところが、原動力ではないかもしれないですけど、飽きないっていうところですね。
吉田さん:僕は、もちろん会社のビジョンを達成するためにっていうのもありますし、あとは、会社が大きくなってきたときに、みんなと見れる景色がどんなものなのかっていうワクワクは、ベンチャーならではの、自分たちでやってるから経験できるものやと思ってます。
それに、なんか普通に楽しいですね、仕事が。
吉川さん:(LETの社員は)仕事楽しいって言ってる子、多い気がする。
吉田さん:そうですね。僕ら、スタイル的に社員に対してむちゃくちゃ「やれ!」みたいな感じじゃないんですよ。だから自主的にやるような子は強いですね。
吉川さん:全員、メイン業務外のことも触れるようにはしてて、たとえば営業してる子も不動産の仕事ができたりだとか。手伝ったら各事業部からお金がもらえるみたいな感じなんで。
部署の垣根はないですね。全員兼部です(笑)
2. 逆境から学んだこと
――― 吉田さんも吉川さんも、本当に仕事を楽しんでいることが伝わってきますが、そんな今のご自身を作ったターニングポイントはありますか?
吉川さん:ターニングポイントか…いっぱいあるな(笑)
わかりやすいやつやと…金融の会社をしてたときですかね。
金融の会社で何してたかというと、学生で起業したい子に会ってプレゼンをしてもらった上で、僕が投資家の人に持っていって、起業のための予算として1000万~2億くらいのお金を引っ張ってきてあげて、動いた金額の一部をもらう仕事。
それで東京と関西でプレゼンしに来た人たちの最終選考会があって。そこで30~40歳くらいの投資家やうちの役員も来てたんですが、簡単に言うとその人たちと揉めて、1円も売り上げにならなかったんですよ。僕の会社を挟まずにやられてしまって。
そのときに、辞める理由にするために無理矢理、精神科に行って、適応障害をとったんですよ。もちろんそれっぽい症状は出ていたんですけどね。
それで、半年くらい休んだんです。
その件がきっかけで、よくわからない大人と仕事するよりも、若い子の支援してるほうが働きやすいし、同世代の子のほうが意思疎通もしやすいと思うようになって、働き方を変えたんですよ。それから一切入社せず。LETに入る前の会社が久しぶりに正社員で入った会社やったんですけど、それまでずっとフリーランスでいろんな会社に首突っ込みながら、生き延びてました。
――― そこで価値観が大きく変わったんですね。
吉川さん:そうですね。働き方を変えたのはその出来事が一番大きかったですね。
吉田さん:ターニングポイント…むっちゃあるねんな、それこそ。
直近で言ったら、僕はメンバーの解散が大きかったんですよ。何のために会社やってるんやろとか、そこで色々考えたんですよね。
結論、いけるやろみたいな勢いで立ち上げて、やってたんですが、そういう直感的なとこから、ロジカルになったのが、解散で。
やっぱり会社のビジョンも大切やし、社員を守るために売り上げも立てないといけないし。そのときはとりあえず勢いで、とりあえず世界行こうぜみたいな、根拠もなしに言ってたんですよ。まあそれも大事やとは思うんですけど、ビジネスとして売り上げが上がる事業とか、ビジョン達成するにはどうしたらいいかとか、社員が満足するためにはどうしたらいいかとか、そういうことを色々考えるきっかけになったのが、メンバーの解散ですね。1人になったんで、めっちゃ考えたんですよ。
――― 1人になったときに続けようって思えたのは何故なんですか?
吉田さん:僕、負けず嫌いと頑固なんですよ。4回生のときに株式会社LETを立ち上げたんですけど、そこで僕は、就職でお声かけいただいていたところも蹴って、就職しなかった。意地があったんですよ。一人になったときは、一回LET閉じようかなと思ったこともあったんですけど。だけど、なんか意地っすね、もう。そこで閉じちゃったら自分に負けた気がして。
3. 違うようで通じ合う2人の価値観
――― お二人とも逆境を乗り越えて、今の仕事のスタイルを確立してこられたんですね。そんなお二人が働く上で大切にしている考え方って何ですか?
吉川さん:数字。笑
――― 数字…!?
吉川さん:起業する人って、社会にこういう価値を提供したいであったりとか、自分がこういうバックグラウンドあるから、これを改善したいであったりとか、何かあるじゃないですか。たとえば貧困国の人がいるから、その人たちに対するサービスであったりとか、ベジタリアンって少数派だから、そういう人をもっと広げたいであったりとか、男女差別をなくそうとか。
それを成し遂げるためには、必ず何がいるかって、お金なんですよ、簡単に言うと。そして、お金を稼ぐためには、数字を絶対見放してはいけないんですよね。仕事する上で。
でも結構そこをあやふやにする子が多いんすよ。「僕できます」って言われても、どうできるかわかんなかったらお金あげれないですし。逆に僕らも評価してもらう側なんで、どこまでやった、みたいなとこがいるじゃないですか。内定何社とった、なのか、売り上げ何円、何万、何千万上げたのか、で評価が変わるんですよ。なので、一番大事にしていることは数字ですね。
吉田さん: 僕は、捉え方ですかね。
どういうことかと言うと、いろんなできごとが発生するじゃないですか。たとえば今回だったらコロナをくらって、僕らも人材関連もやってたんで、影響くらったんですよ。
そこで「影響くらった、だるいな、どうしようかな」っていう捉え方もできれば、「こういうことが起こる可能性があるんやな。次、こんなんがきたときに、このまま同じ事やってても会社つぶれるな」「じゃあもうちょっとこういうの提供できるようにやっていかなあかんな」っていう捉え方もできる。
それって、できないことは変わらないけど、捉え方ひとつで会社の売り上げとかも変わると思うんですよ。
捉え方とか、俗に言うポジティブ精神みたいなものを僕は常に「攻め一択」って言ってるんすけど(笑)攻め一択って、攻めてるだけじゃなくて、守りの部分も入れながら、攻めていくために何ができるかってことなんですけどね。だから捉え方はめっちゃ意識はしてますね。僕がたとえばマイナス方向やったら、それって社内に伝達すると思うんで。だから鬼のポジティブマインドでいってますね。
――― 数字を大切にする価値観と、捉え方を大切にする価値観、それぞれ違う方向にも見えるのですが、それでも、一緒に働いているお二人で共通していることってありますか?
吉田さん:お互い自主的に仕事を楽しんでやってるので、言わんでもやるやろみたいな。これを僕ら感覚で社員にやっちゃうとだめなんすけど(笑)なんていうやろな…
吉川さん:誕生日一日違いなんですよ、僕ら。なので本質的に似てるんですよ。だから二人とも言わなくてもやるスタンスあって、そもそもいちいち共有したがらないんですよ。無意識に意思疎通ができてるかなって思います。
4. RYO-ZAN-PAKでつくる未来
それまでオフィスとしても使っていた場所を手放さないといけない状況になり、新しいオフィスを探していたところ、泉澤さん(@_izumisawakei)の紹介でRYO-ZAN-PAKと繋がりができ、業務提携が決まったそう。
7月からお二人はRYO-ZAN-PAKの運営メンバーとして関わってくださっています。
――― 今後お二人はRYO-ZAN-PAKでどんな世界を作っていきたいですか?
吉田さん: RYO-ZAN-PAKのテーマに「成長・共創・つながり」ってあるじゃないですか。そこはもちろん重視しながら、元々あった色と、僕らが入ったことでプラスになるような色があると思うんで、そこも掛け合わして、面白い物をつくっていきたいと思ってますね。
たぶん僕ら経由で今までなかった層もくると思うんですよ。僕らもRYO-ZAN-PAKにもともといたような層と繋がれるのはプラスなので、逆もさぞかしプラスになるようにしていきたいなと。僕らが入ったことでRYO-ZAN-PAKがもっと知名度上がって、機能的にもよくなっていけば、自然といろんなことがもっとよくなると思うんで。そこはせっかく関わる以上やりきりたいですね。
――― 吉川さんはどう思われますか?
吉川さん:以下同文っすね(笑)そうですね、たしかに、LETがきたから、RYO-ZAN-PAKの色が若干変わったらいいかなと思います。そもそもいろんな人がくるわけで、経営者の人もいればフリーランスもいれば、学生の子らとかも来たりするじゃないですか。僕らって基本的に人と会うのが仕事なんで、アポを組むことさえすれば、果てしない数が一旦RYO-ZAN-PAKに来ることになるじゃないですか。それで僕ら経由で会社作ったときに、「じゃあ横の席がいいです」みたいな感じで固定席が増えていったりして、RYO-ZAN-PAKが儲かれば、ジュースがお酒になったりとかするわけじゃないですか(笑)ここがちゃんとした個室になったりとか。そういう目に見える貢献が、LETが存在するだけでできればいいなと思いますね。
5. おわりに
――― このインタビュー企画「Life Page」を特に見ていただきたいのが、進路や人生に迷う方なので、最後に、そんな方々に向けてメッセージや何か伝えたいことがあれば、いただきたいです。
吉田さん:あー…なるほど。進路に迷ったら…吉川まで相談です(笑)真剣に言ったら…というか結構真剣なんすけど…なんかあります?
吉川さん:進路に迷ったら一旦、RYO-ZAN-PAKへ(笑)
吉田さん:しかないっすよね(笑)結論そうなんですよ。
吉川さん:広いじゃないですか、ターゲットが。なのでRYO-ZAN-PAKに引っ張り込むような感じが良いかなとは思います。僕らもほんまにいろんな子と会うんですけど、皆それぞれ迷い方が違うんで。僕とか吉田くん以外にも、RYO-ZAN-PAKのボードメンバーがいたりするわけで、そこらへんとかはなんとなく解決できるかなーとは思うんで…一人で迷わずRYO-ZAN-PAK来い!みたいな感じですね。
――― なるほど…!!では、迷ったらRYO-ZAN-PAKへ!!
吉田さん、吉川さん、インタビューにお応えくださり、ありがとうございました!!
インタビューを通して、お互いの存在を信頼し合い、認め合う、お二人の素敵な関係性を見ることができました。
異なる価値観を持つようで本質的に似ているお二人。お二人の言わなくてもやるというスタンスの根本には、仕事の楽しさがあるのだと思います。
そして、仕事を楽しめるような仕組みを確立していけた背景には、逆境から得た学びがあるのだと感じました。
LETさんと提携したRYO-ZAN-PAKはさらに進化し、盛り上がっていくことと思います。
RYO-ZAN-PAKには、吉田さんや吉川さんはもちろん、多様な生き方・働き方で人生を楽しむ、ビジネスの豪傑たちが多く集っています。
私自身、RYO-ZAN-PAKでの多くの出会いを経て、それまで見えていなかった無数の選択肢に気づかされ、今、自分らしい選択ができていると感じています。
もし人生に迷っている方や、就活に疑問を抱いている方は、RYO-ZAN-PAKに来ていただけたら、きっと何か得られるものがあると思います。
このnoteが、一人でも多くの方の人生の選択肢を広げ、自分らしい道を見いだしていくきっかけになれば嬉しいです。
▼インタビュアープロフィール
Yui:P(RYO-ZAN-PAKインターン生)
立命館大学4回生。「変化を楽しむ」がモットー。
コワーキングスペースRYO-ZAN-PAKでの出会いや経験を成長の原動力にし、未来を模索しています。「Life Page」を通して、様々な人の働き方や生き方に触れ、感じたことを発信していきます。この企画で自分自身もいろんな選択肢があることを知り、勇気づけられ、新たな道に向かって進んでいます。
Twitter→ @_yui2020
▼イノベーションラウンジRYO-ZAN-PAKのご案内
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Twitter→ @RZPK2019
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