【2022年11月フクシマ部現地ツアー】参加者レポートVol.3
こんにちは、グローバルシェイパーズ横浜ハブけんまるです🌞
今回から3回にわたって、フクシマ部主催の「福島スタディツアー」の模様をお届けします!
11月3日から5日、3日間にわたって開催されたプログラムを、1日づつ投稿していきます。一緒に福島に行った気持ちになって読んでいただけたら嬉しいです!
最終回のプログラム3日目は、初めてこのツアーに参加して、福島が大好きになったけんまるからお話します。
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朝ごはん
11月5日、昨晩は夜中2時までフ福島スタディツアーの参加者と熱い議論(ぶっちゃけほぼただの飲み会)をしたので、若干寝不足の中、福島の朝を迎えました。
11月の福島の朝は、カラッとしていて、秋風が肌寒く感じるも、朝日が二日酔いの人、声がガラガラの人、しっかり睡眠を取った人にも等しく心も体もホットさせてくれます。
私は、まだ寝癖のついたまま、8時前に、一階にある朝ごはんを食べる部屋に移り、地元の野菜や魚がたくさん使われた朝食を食べ、「あ、やっぱり朝ごはんっていいな」と普段朝ごはんはコーヒーだけで済ましている生活を少し反省しながら、ふんわりご飯を堪能しました。
昨日、夜中の3時過ぎまで起きてた人もいたらしいので、朝食部屋に来ていたツアー参加者が半分もいなかったのが印象的でした。もしかしたら、最終日の発表準備をしている人もいるかも?
そう、今日は福島スタディツアーの最終日。今回スタディツアーで色々な体験をしてきた参加者たちは、「探究学習」を通じて学んだことを、それぞれのテーマで発表をすることになっています!
各グループは、事前に共有されていたミッションお題を色々な表現方法を使って、参加者全員に発表します。以下に、各自のミッションを記載しましたが、おそらく普段会社で仕事をしている人・大学で勉強している人からも新鮮なテーマなんじゃないかと思います。
ちなみに、自分は、今回街づくりCグループで「一曲作ってみよう!」がお題です。正直、難易度MAXだと感じつつも(笑)、曲を作ることより曲を作る過程を参加者と一緒に楽しむことを意識しました。
グループ・ミッションお題
エネルギーA:新しいエネルギーシステムを設計しよう!
エネルギーB:とある政治家に手紙を書いてみよう!
街づくりA:福島の宣伝Instaアカウント作ってみよう!
街づくりB:〇〇町PR動画を作ってみよう!
街づくりC:一曲を作ってみよう!
経済再生:ビジネスプランを作ってみよう!
教育①:小さい劇を作ってみよう!
教育②:教育イベントの冊子を作成しよう!
未来のエネルギーについて考える
こちらは、福島原発に詳しい方をお招きして、改めて原発について考えるワークショップを行いました。この時間は、地元の人や参加者と一緒に3.11当時の福島や今の福島の状況を改めて振り返り、原発の未来について議論しました。
福島スタディツアーのバスの移動中に「Fukushima 50」を初めて見ましたが、素晴らしい作品すぎて、涙を堪えるのに必死でした。この映画や登壇者の話を通じて、10年以上の月日が経っても、3.11で起こった時の人々の複雑な感情、どんなにテクノロジーが発展しても人類は震災には抗えない、とはいいつつも、どんな困難な時代でも希望を捨てない人類のたくましさを忘れてはいけないと改めて思いました。
グループワーク
グループワークの時間では、各グループの最終発表に向けて、資料作成や発表の練習を各自行いました。冒頭でもお伝えしましたが、各グループに託されているミッションお題は、ユニーク且つ難題で、自分が所属していたグループ街づくりCも「一曲を作ってみよう!」という誰一人音楽専攻ではない中、慣れない音楽・動画編集ソフトを使って、最後の最後まで曲の編集や福島の町の魅力の伝え方について議論しました。
これは、最終発表間近の自分が所属していたグループの写真で、ギリギリまで音楽編集をしていたこともあり、「話しかけてくるな笑」オーラが全員出ていたので、正直少し部屋の雰囲気がピリついています。
短い期間で、本気で何かに取り組むからこそ、互いの衝突もあるし、相手の考えをリスペクトできる瞬間が何度もあり、一緒に最後まで曲作りをしたメンバーには、感謝しかないです!(街づくりCグループのみんな、前日に飲んだ日本酒の味は絶対に忘れないよ笑、またお酒飲みながら未来の福島について熱く!だけどゆるふわに話したいな)
最終発表
最終発表では、演劇をしたグループもあれば、ワールドカフェ形式のように、それぞれのブースで、福島の街づくりのアイデア出しをしたり、PR動画やイベントポスターの紹介、新しいエネルギーのビジネスモデルを考えたりなど、よくあるプレゼン形式の発表会だけではなく、様々な表現方法を用いて、福島の魅力を紹介しました。
発表グループの中には、現役の高校の先生が福島スタディツアーで学んだ事を授業風に演技するなど、ここでしか見れない福島の魅力の伝え方が垣間見れました。
自分が所属する街づくりCグループでは、大熊町や双葉町などに住む人たちに、町の魅力についてインタビューし、彼ら・彼女らの声を録音し、「この街の魅力は、住む人の数だけ答えがある」事を、地元の人の会話をアンサンブル化した曲を発表しました。
というのも、このスタディツアーに参加する前まで、自分も含めてそれぞれの参加者が描く町の定義は異なり、スマートシティのようなITの視点で考える人もいれば、人々のコミュニティを軸にした町作りを話す人など、千差万別な答えが出てきたこともあり、より地元に住んでいる人が思う「この町の魅力とは?」というシンプルな問いを探求したい思いが生まれました。
発表時には、福島で起業された、サイドストーリー渡邊さんやOICの黒田さんにも特別ゲストとして、福島の今の課題や自分たちで町をより魅力ある場所にしていける可能性について共有して頂きました。
福島は、福島出身ではない自分からするとどこか遠い存在に感じ、第三者である自分が何か福島に携わることへの遠慮を感じていた部分もありましたが、このスタディツアーを通じて、町の活性化に重要なのは、今そこに住んでいる人たちだけでなく、肌で福島の魅力を感じ取った参加者が周りにも発信していくことで、魅力の総和が最大化されることに気付かされました。
短い期間ではありましたが、実際に生まれ育ちが福島の人から最近移住した人など様々なバックグラウンドを持った人たちに話をしてみた結果、結局一人一人この町に住む思いがあり、その集合体こそが町であり、人の思いが町も変えるんだなと、改めて痛感しました。
最後に
これまで大都会中心で生きてきた自分にとって、また普段リモートワークで仕事をしている自分にとって、「町に住むとは何か?」「町の魅力とは何か?」というシンプルな問いだからこそ、普段の生活では気付きにくい視点を、この福島スタディツアーを通じて、多くの学びを得ることができました。
あなたにとって「この町の魅力とは?」
普段、勉学や仕事で忙しいと、当たり前の町の風景を感じる事をつい忘れがちになりますが、この機会に改めて今自分の住んでいる町を振り返って見ても良いのかも知れないです。
今回、このNoteを最後まで読んでいただき、ありがとうございました。Global Shapers Yokohamaでは、引き続き色々な活動を推進していくので、協業・応援よろしくお願いします!