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第1回フクシマ部スタディープログラム「食を通じた交流」概要と福島ロボットテストフィールド見学レポート

みなさんこんにちは!
グローバルシェイパー横浜ハブの牧野です。

2021年7月17~18日にかけてフクシマ部のスタディプログラムで浜通りを訪れてきました。
私たちフクシマ部メンバーの多くはこれまで福島を数回訪れています。未曾有の大災害から今年で10年、福島には帰還困難区域も多く残されていますが、現地訪問を重ねる中で、私たちは新たな街づくりや産業基盤の開発が進んでいる様子や、浜通りの豊かな食や文化など、多くの魅力を実感してきました。

そこで私たちは、「福島のために」というだけではなく、自分自身のために、福島を知り楽しむことが重要だと考え、福島を軸に人と人がパズルのように繋がるコミュニティーを目指し、「フクシマ部」を始めました。

フクシマ部のホームページはこちらから!


 そして、「フクシマ部」の活動の第一弾として、浜通り地域の「昔・今・未来」を知るスタディプログラムということで、2日間に渡り浜通りを訪問しました。

今回は「食を通じた交流」というテーマを設け、より浜通りの人と交流できるようなプログラムを組み、現地を訪問してきました!

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それではまず、全体のスケジュールを写真とともに振り返っていきたいと思います!

7月17日
➀双葉町の観光事業をやっている山根さんと意見交換

写真で振り返るといっておきながら、唯一写真がありません。(泣)

山根さんは震災をきっかけに東京での仕事をやめ、2013年から双葉町で復興支援員として活動を始められ、観光団体を設立されました。もっともっとお話を聞きたかったのですが、時間の関係であまり聞けませんでした。次回お会いできる時はまた多くのお話を聞き、私たちにできることなどを考えていきたいです。

https://mainichi.jp/articles/20210619/k00/00m/040/193000c


➁富岡ワインドメーヌさんでボランティア

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海の見えるワイナリーでボランティア風景の様子

富岡町の海が見えるワイナリーにお邪魔して現地の方との交流と少しですがボランティアを行ってきました。

詳しい記事はこちらから


➂大熊町の期間困難区域視察&津波で家族を亡くした木村さんのお話を聞く

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大熊町立熊町小学校の教室の様子

大熊町の期間困難区域に入らせていただき、大熊町立熊町小学校を訪問しました。震災の日以来時間が止まっており、教室内はそのままになっています。

詳しい帰還困難区域編はこちらから。

④とみおかアーカイブミュージアムで富岡町の歴史を学ぶ

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富岡町の詳細な再現図

次に、2021年7月にオープンしたばかりのとみおかアーカイブミュージアムを訪れました。富岡町の歴史や文化、震災前後の様子など非常に充実した内容でした。

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個人的に印象的だった幕


⑤南相馬市小高区で新たにオープンした酒蔵兼バーのhaccobaさんを訪問

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haccobaさんで作っている素敵なお酒

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個性的なメニュー。チャイどぶろくとってもおいしかった。

とてもいい雰囲気でした。ぜひ週末にお立ち寄りください

7月18日
⑥福島イノベーションコースト構想推進機構(イノベ機構)のロボットテストフィールドを見学!

こちらはこの記事の後編に詳しく記載してあります!


⑦コワーキングスペースの小高ワーカーズベースさん(https://owb.jp/)を訪問

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小高ワーカーズベースの2階から

小高ワーカーズベースは1階と2階がシームレスにつながっており、どこにいても「ちょっと」と声をかけれる距離にメンバーがいる空間でした。建物内に工房があり、ガラス細工などを作っている職人さんがとても素敵でした。簡易宿泊所もあり、仕事にワーケーションにぴったりです。


⑧楢葉町で人材事業や町づくりをしている渡邉さんにお話を伺う

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意見交換の一コマ

楢葉町は双葉町や大熊町よりも震災の被害が少なく、元住人の方々も帰ってくる人はおおむね帰っているような状況です。そのため、これからは町の交流人口や移住者を増やすような政策や町の観光やレジャー施設建設を考えるなど町の魅力づくりをしていく段階にあります。渡邉さんには現在の楢葉町の課題やこれからの展望などを聞きました。そして私たちも何らかの形で協力したり、事業などを作っていきたいなと考えています。


福島ロボットテストフィールド(https://www.fipo.or.jp/robot/)の見学

さて、ここからは2日目に訪れたロボットテストフィールドの見学の様子をレポートして行きたいと思います!

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今回私たちが主に訪問できたのは中央の開発基盤エリアと右側半分のエリアになります。

まずは、開発基盤エリアから。
こちらは研究室が入っている建物になります。
建物内の雰囲気を一通り見たのちに、ドローンや飛行機などの操縦を制御する操縦室へ。

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操縦室からの風景。手前には滑走路が見えます。

こちらから飛行の様子を観察したり、指令を出すそうです。
訪問日が日曜日であいにく飛行テストなどは見られませんでしたが、非常に良い実験環境であることは伝わってきました。

次に、建物外へ出て、インフラ点検・災害対策エリアへ。
まず目に入ったのは6階建てのタワー。この建物は点検や情報収集名などの訓練のために建てられた施設で、中には階段やタンク、煙突など様々な環境を再現できるように設計されています。

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1階の部分は写真のようになっていて、また、反対側にももう同じセットがあり、同時にタイムを競ったりできるみたいです。

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タワー1階の部分。左右対称で、反対側から2チームで競うことができる

次にトンネルのエリアへ。長さが50mもあり、入ってみると想像以上に大きく感じます。

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トンネル内部の様子

また、面白かったのは壁面にはひび割れなどのいろいろなパターンが記載されている場所があり、画像認識などの訓練に使うそうです。

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様々なひび割れパターン

次に向かったのは、市街地エリア。ここでは住宅やビルがまるで町の一部分を切り取ってきたように再現されています。近くには瓦礫等の障害物も用意されており、情報収集から実際の人員の捜索や救助といった試験も行えます。信号なども自由に切り替えられるので、自動車の自動運転などにも利用されているそうです。

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町の風景さながらの市街地エリア

次に風洞棟の見学をしました。
この施設では、風を起こす機会があり、風があるなかでのドローンの安定性や飛行性能全般のテストができます。

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迫力満点な風力装置

私が革新的だと思ったのは、実際のドローンを設置し、ドローンにかかっている力を測定することでシミュレーションができる装置があることです。この装置のおかげでドローンを落として故障させずに実験ができます!

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ドローンのシミュレーション装置。先端にドローンを固定します。

次に屋内水槽試験棟を見学しました。
ここはダムや河川などを再現し、水中ロボットなど試験の場です。プールは縦30m、横12m、水深7mとなかなかの規模の室内プールの環境があります。

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最後の向かったのは、水没市街地フィールドです。
このエリアは実際に水没した市街地を再現しています。情報収集やボートなどでの救助訓練などにも使用されるそうです。

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水没を想定して作られた施設

福島ロボットテストフィールドはいかがだったでしょうか。

私はとても面白く、また、福島ならではの施設だと感じました。面積が広く、災害時や緊急時を想定した訓練だけでなく、情報収集をしたり、飛行訓練など様々な場面で使える非常に充実した施設だと感じました。

今回は実際の訓練の場面などは見ることができませんでしたが、ぜひ次回は実際の訓練風景などを見てみたいです。

最後までお読みいただきありがとうございました!

私たちは2021年11月12日~14日にスタディープログラムを実施します!この時には福島第一原子力発電所や伝承館などの資料館を訪れます。

ぜひ皆さまもご参加ください!

https://fukushimabu.com/

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