見出し画像

【開催報告】~Aロマンティック(and/or)Aセクシュアル&かもしれない人へ~「あたりまえ」の恋愛が分からない私たちのしゃべり場 2024(2024/10/21)

皆さん、こんにちは!学生スタッフのがっきーです。

今回は2024年10月21日に開催した「~Aロマンティック(and/or)Aセクシュアル&かもしれない人へ~「あたりまえ」の恋愛が分からない私たちのしゃべり場 2024」の開催報告をさせていただきます。

1.イベント概要

本イベントは2024年10月21日に対面とオンラインのハイブリッド形式で開催しました。

Aロマンティック/Aセクシュアルの名称自体は少しずつ知られるようになっているものの、まだまだ当事者同士のイベントは少ないように感じています。そこから、Aロマンティック/Aセクシュアルの当事者&かもしれない方の交流会を開催し、気軽におしゃべりして、不安や悩みを共有し、仲間の存在を感じてもらいたいという思いから、2022年10月に『「恋、なにそれおいしいの?」な私たちのしゃべり場~Aロマンティック/Aセクシュアル&かもしれない人へ~』を開催いたしました。

そして、定期的にこのようなイベントを開催し、仲間の存在を感じてもらいたいという思いから、今年も第3弾となる本イベントを開催し、クローズドな空間で、参加者の方々とともにたくさんおしゃべりすることができました。

また、キャリアについて考えるきっかけも作ることができたらと思い、昨年に引き続きゲスト講師の神林麻衣さんをお迎えし、「Aro/Aceスペクトラムのライフキャリア」というタイトルでお話ししていただきました。

ゲスト:神林 麻衣
早稲田大学職員。アロマンティック/アセクシュアル・スペクトラムのための活動を行う団体「As Loop」のメンバー。「LGBTの支援もできる」キャリア支援者養成プログラムnijippo1期生。研修プログラムの開発・運営や啓発資料の作成、相談支援、イベントの企画・運営、社会調査等、幅広い分野で活躍。 著書『いちばんやさしいアロマンティックやアセクシュアルのこと』が明石書店より好評発売中。

2.イベントコンテンツ

本イベントでは、次のようなコンテンツを行いました。

==================================

  1. オープニング・概要説明 

  2. ゲスト紹介 

  3. 自己紹介・アイスブレイク 

  4. おしゃべりタイム

    • 自分のオススメ、Aロマンティック/Aセクシュアル作品紹介

    •  自由トピック

  5. 休憩時間 

  6. ゲストによる情報提供

    •  タイトル:「Aro/Aceスペクトラムのライフキャリア」  

  7. おしゃべりタイム 

  8. クロ―ジング

==================================

オープニングにおいては、以下に記述した、今回のイベントでの「Aセクシュアル」「Aロマンティック」の定義を学生スタッフが説明し、参加者の皆さんに共有していただきました。

Aロマンティック:他者に恋愛的に惹かれない、もしくはその程度が低い人
Aセクシュアル:他者に性的に惹かれない、もしくはその程度が低い人
※日本ではAセクシュアルを「他者に恋愛的にも性的にも惹かれない、もしくはその程度が低い人」という意味で使用することがありますが、当イベント内では恋愛的指向と性的指向をそれそれぞれ分けて考え、Aセクシュアルは上述の定義で使用します。

2回のおしゃべりタイムでは、昨年度の内容に加えて、「自分のオススメ、Aロマンティック/Aセクシュアル作品紹介」の時間を設けました。

前半は「自分のオススメ、Aロマンティック/Aセクシュアル作品」と、自由トピックをテーマにしておしゃべりしていただきました。
様々なAロマンティック/Aセクシュアル作品を参加者の方にオススメしていただき、自分自身とても参考になる時間となり、非常に興味深い作品と出会うことができたと感じています。
自由トピックにおいては、ドラマなどの作品の表現についてのもやもや、カミングアウト、Aro/Aceを説明することの難しさ、恋愛関係と決めつけられることなどについての話題が上がりました。休憩時間に入っても盛り上がっているグループもあり、参加者の皆さんにも交流を楽しむことのできる時間を過ごしていただけたと思います。

ゲスト講師の神林麻衣さんによる「Aro/Aceスペクトラムのライフキャリア」では、ライフキャリアについて非常に興味深いお話を聞くことができ、聞きながら自分の将来について色々と考えていました。ライフキャリアについて、様々な選択肢があることを知り、自分が将来送りたい生活の形や暮らしを深く考える機会になったと実感しています。

後半のおしゃべりタイムでは、将来考えている暮らしの形態や、周囲から「結婚」について話されるときの対応などの話題が上がり、ライフキャリアについてのお話を踏まえて、気になっていることやもやもやなどについておしゃべりしていただきました。

イベントを通して、参加者の皆さんに交流やおしゃべりを楽しんでいただきながら、クロージングを迎えることができたと感じています。

イベント後のアンケートにおいても

「はじめて自分と同じ自認の方と対面で会ってお話できて、すごく楽しかったです!自分がひとりじゃないと思えました!」

「誰か他の人の意見や考え方を知ることができたのはとても有意義だったと思います。多様なライフプラン、ライフキャリアの可能性を見せていただので、人生の可能性を考える上で大きな一助になると思います。」

「アセクシュアルを自認しつつ今後のライフプランに不安があったので、神林さんの講演を聞いていろいろな生き方があることを知れて参考になりました。恋愛や性的指向に関して似たような価値観を持つ方々とお話できたのも、アセクシュアルなのは自分だけではないと実際に感じられてとてもいい経験でした。」

などのコメントをいただき、交流を楽しんだり、ライフキャリアについて考えたり、仲間の存在を感じてもらうことのできる機会にしていただけたことを実感して、大変嬉しく思っています。

3.最後に


当日ご参加いただいた方、ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます!

一昨年に第1弾を開催し、今年までこのおしゃべりイベントを開催して、参加者の方に楽しんでいただけたこと、非常に嬉しく感じています。
イベントを通して、もやもやの共有やおしゃべりが持つ力を実感するとともに、仲間の存在を感じる機会の大切さも実感しています。

また、イベントを開催するまで、自分自身ライフキャリアについて考えたり、どのような選択肢があるか全然知らなかったので、イベントがAロマンティック/Aセクシュアルに関するライフキャリアについて知ることができる機会にもなり、自分の学びや将来について考えるきっかけとなったこと、そして参加者の皆さんにもライフキャリアについて考えるきっかけとなったことを非常に嬉しく思います。

今年まで連続しておしゃべりイベントを開催できたこと、ご協力いただいた方、ゲストの方、参加者の皆さんに誠に感謝申し上げます。ぜひ今後ともGSセンターの様々なイベントにご参加いただければと思います!

ここまで学生スタッフのがっきーでした。ありがとうございました!