見出し画像

「公認野球規則」の覚え方を解説

「公認野球規則」の覚え方を解説したいと思います。何も難しい事はありません。素直に文章を「最初から最後まで読む」これなのですよね。

大概の方は、困ったら「調べる」だけなのですよ。

「最初から最後まで読む」ことで、規則の全体像をつかみます。

そして次は「項目別に読む」のですが、このページの規則は何を書いているのかを理解するには、「公認野球規則書」の上の方に書いている文章を読めば分かるようになっていますね。

それぞれのページは、必ず表示されています。

この規則は何に関して書かれているのかを理解したうえで、規則本文を読んできます。

何が書かれているのかを読みながら理解するのではなく、最初に何を書いているのかを理解してから読み始める事が大事ですよ。

写真の例で解説しますと、「打者の反則行為」と書かれていますね。

(b)や(c)が本文となります。

本文に書かれている内容が「打者の反則行為」なのですね。

【原注】や【注】は、説明です。

【原注】は、米国のオフィシャルルールに書かれている内容です。【注】は、日本独自の解説となっています。

ですから、先ずは本文を理解する必要があるわけですね。

本文を理解しないで、【原注】や【注】を読むと、原則を踏み外した解釈になる可能性があるのです。

極論すれば、本文以外を読む必要がないとも言えますね。本文を理解する事に時間をかけるべきです。

また、規則を読む場合は、その規則を適用する場面を頭に思い浮かべながら読む必要があります。

そのプレイが思い浮かばないとすれば、規則を理解していないという事になります。

逆に、ありもしないプレイを想定して規則の適用を考えるとすれば、大概は間違った規則の条文を読んでいる事が多いはずです。

「公認野球規則」というものは、プレイの判断の集大成なのですから、ありもしないプレイの判断は書いていないのですよね。

規則クイズは、現実のプレイに関してであるべきで、ありもしないプレイを想定して、正解かどうかも分からない状態で満足する。

特にネット上の審判関連掲示板では、誰が責任をもって運営しているかさえ分からない状況で、その内容が正しいと判断するほうがおかしいのですよね。

正解かどうかさえ問われない「規則問題」ですので、どうでもいい事ですが、「真面目な方」は、その内容を信じてしまうわけです。

そして間違いを広める。

これが一番困るのですよ。

ネット上で規則に正解を求めるのではなく、「公認野球規則」から正解を求めるべきですね。

規則の条文を丸暗記する必要はありません。

自分なりに、自分の言葉で表現出来れば良いのです。

自分の言葉で表現するというのは、規則を理解していないと出来ませんよね。

規則の何項の何処に書かれているかといった事を、滔々と述べる方もおられますが、だからこの方が審判として正しい判定をしているかというのは、何の因果関係もありませんね。

審判というものは、規則の内容を理解して、そして目で見たままに判断し、そして宣告をして初めて任務を遂行しているというのです。

「公認野球規則」を難しくしているのは、それは「貴方」です。

素直な気持ちで「公認野球規則」を読んでください。

難しいプレイはそれほどありません。

簡単なプレイをミスするから問題になるのです。

ファウルボールとファウルチップの違いが分かりますか。

守備妨害と走塁妨害の境目を知っていますか。

守備の妨害は、どの瞬間からどの瞬間までの妨害を指すのか簡単に言えますか。

走者と守備者の行動で、走塁妨害を判断する状況とは何ですか。

投球当時とは何時ですか。

基本的な事を理解する事が大事ですね。

そして、常に記憶を新鮮にしておかなければいけません。

分かり切った事でも、常に「公認野球規則」を携帯して、そして時間があれば読む。

解釈し始めるから分からなくなるのです。

書いてある文章を覚えるだけです。

そして、自分の言葉で簡単に表現する。

これです。

理解していない方に限って、難しい言い方をしますよ。
規則の条文を長々とね。

自分の頭で理解していないから、長々と語るわけです。

結局は何を言いたいのかチームには理解されません。

長々としゃべるよりも、短く簡潔に説明するほうが難しいのです

相手に説明する言葉を自分の言葉に置き換える事が大事です。

当たり前の事を書いてきましたので、拍子抜けかもしれません。

しかし、これを実践している方は少ないですよ。
「公認野球規則」の第1ページから最後まで通読する事は辛い事ですから。

興味のある規則だけを読んでも、規則は関連性がありますので、深い理解を得る事は不可能です。

継ぎはぎだらけの規則の解釈は、実際の判定となると出来なくなるのです。

机上では正しいだろうが、間違っていようが問題にはなりません。

しかし、実践では間違いましたって言えないのですね。

グラウンドで規則クイズをやっている暇はないのです。

瞬時に役立つのは、「規則本文」ですよ。

判定とは、アウトかセーフか。

守備妨害か走塁妨害か。

フェアかファウルか。

ボールデッドかインプレイか。

規則本文を理解していれば、問題なく判定する事が出来ます。

判定できない審判が、規則解釈をして「判定を後回し」にしているのですよ。

そのような審判にならないために、「公認野球規則」の本文を覚えましょう。

それが良い審判になる最低条件なのです。

貴方は「公認野球規則」を1ページ目から素直に読んでいますか?


<深い意味があります>

終わります。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?