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社員が変わらないのであれば、そのアクションに意味はないのか?

どうも、がーすーです。少し前にX(旧Twitter)でこんなアンケートをとりました。同僚の看護職の方と「なんでこの人は毎年特定保健指導面談を受けてくれるのにデータが全く変化しないんですかね~?」「毎年来るからにはなんとかしたいはずなのになぁ…」なんて会話したこともあり(もちろん内容は微妙にぼかしてますが)、勢いに任せてやってみました。

アンケート結果といただいたご意見

アンケート結果は「なんとかしたい!」が一番多い回答でした。
そして、大変勉強になるコメントをたくさんもらえました。

・なにか理由があって断らずに来てくれている
・その理由を深掘りすると行動変容につながるかも
・なぜうまく行かないのかを対話を通して解決法を一緒に探す
・そもそも情報インプットでなにかのきっかけに本人が変わるのを待つ
・うまく行かない理由を見つける壁打ち役に徹する

つぶやきへの返信より

これらのコメントを見ると成果が(まだ)出ていないだけで諦めない方が良さそうだと思います。また、そもそものスタンス・捉え方も参考になりました。

・毎年来てくれるだけましなのかな
・面談に来るだけ偉い!!!!
・「来てくれてありがとう!」で緩く関係を維持する
・データが悪化していないのは、頑張ったことの表れ
・産業保健活動は全てが順調に進むわけではないです

つぶやきへの返信より

時間を使って面談に来てくれることに感謝しつつ、本人の意志は尊重するというのが大事なんだなと。病院のような医師‐患者関係ではないので「なぜ言うことを聞かないんだ!(聞くべきだ)」と考えるのは望ましくない態度ですよね。病院の医師もそんな態度は取っていないと思いますが。

質問するのは難しい

質問内容がふわっとしていたので厳しい意見もいただきました。
僕の所属する組織では健保から受託する形で特定保健指導を行っており、それが活動の大きなウェイトを占めているのが現状です。その中で別の産業保健活動をしたいと感じる専門職もいるのでは?同じ様な状況だったら同業者はどう思うんだろう?というところからのアンケートでした。

「特定保健指導は意味ないから別の活動に力を入れる」とすると少しニュアンスが変わってしまいますね…そんな風に思っている看護職の人は

いただいた意見と個人の考えまとめ

実施途中の施策に対して、(その時点では)出ていない成果を見て辞めたり変えたりしない方が良さそうだと感じました。当たり前のことかも知れませんがPDCAを考えていないと場当たり的なアクションになってしまい「うまく行かないから(その評価と改善を行わず)や~めた」となる危険性は十分あります。どの時点でどのような指標をもって施策の評価を行うか事前に決めておく必要があるということですね。

特定保健指導の常連さんのケースでの実務対応としては、なにか理由があって断らずに面談に参加してくれていると考え、その理由を深掘りして行動変容につなげられそうな糸口を見つけに行くスタンスで、本人が何かにトライしているがうまくいかないことがあれば対話を通してその解決法を一緒に探すというのが良いのかなと感じました。

とはいえ、特定の活動に注力する際にはその活動の組織全体での優先度や工数、リソースとのバランスを考慮しなければなりません。今現在行っている施策の効果と組織としてのビジョンを常に視野に入れながら、優先順位を検討し続けることが必要です。このように中長期視点で物事を考えることができるのは産業保健の醍醐味かもしれないですね。病院だと数年後よりも短期的な成果(治癒・状態改善)がメインになると思うので、じっくり戦略を考えるのが好きな人は産業保健に向いているかも知れません。

最後に

社員に関わる機会はとても貴重なので成果を意識しながら活用しつつ、アクションにかかる工数やその他施策とのバランス・優先順位など全体観を考えながら時には修正することが産業保健スタッフには求められるのではないでしょうか。

アンケートを通して、改めて学びになりました。100件以上のご回答、皆様に感謝です。まとめるのが遅くなってすみませんでした。

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