少し先のお話。独立系映画は映画館が再開されても上映できない?
こちらの記事はGruviのブログに掲載れた投稿を許可を得て、個人的な見解も踏まえ書いております。
“Trolls World Tour”
ドライブスルー劇場公開とプレミアムVOD(通常のTVODより高めの設定で劇場公開に先駆けて、配信を開始すること)として、ユニバーサルピクチャーズの“Trolls World Tour”の配信がはじまりましたが、売り上げは好調のようです。
$50Mを既に稼ぎ出しており、通常の劇場公開の場合と同じくらいのBox Officeの売り上げをあげているとのことです。
では、今後、メジャーおよび独立系の配給会社が全て、先行配信にシフトするかと言うと、一足飛びにはそうならないようです。
やはり、劇場の良さはありますし、配信の売り上げは劇場での成功に相関しますので、配信だけ、劇場だけにはならず、
劇場→配信(TVOD/SVOD)
配信(PVOD)→劇場→配信(TVOD/SVOD)
と、多様なウインドウ戦略を試していくことになるのでしょう。個人的には2番目が定番になるのではないかと思います。これは私個人の意見、希望でもあります!
また、劇場が再開するとしても、これまでと同じような運営で再開できるとは限りません。
席を一つあける、劇場全体でも人数制限をするなど、あらゆる措置がとられることでしょう。
Celluloid Junkieのポッドキャストでは、再開後はチケットはオンライン販売のみ、映画館のトイレが綺麗になるので、悪いことばかりではないと。日本のシネコンのトイレは、まあ、そもそも綺麗ですけどね!
一方、そもそも、映画館の数が多すぎる国(アメリカや日本もそうでしょう)などでは、この危機で、残念ながら倒産する劇場が発生しても、数が減っても興行収入には影響がないという見解もあります。
映画館はなくならない!ただ、変容することは避けられません。
映画館再開でも、50%の稼働率での運営や消毒作業必須も
独立系の配給会社が作品を公開するには
下記のVarietyの記事に公開が延期になった作品
邦画でも、春休みアニメ作品をはじめ、多くの作品が延期(公開日未定)となっています。
(きっと、あれも延期なのかな・・・タイトルはあえて言わないが・・・)
大型作品の延期、公開が夏以降、仮に加速しますと、しばらくの間は、作品が多い(供給が多い)状態で、フル稼働が難しい映画館(供給チャネル逼迫)、そして、まだまだ、消費マインドが冷え切っている観客(需要が少ない)という独立系映画には厳しい状態が続くことも予想されます。
ヒット確実な大型作品が大手シネコンで通常より長く上映され、中規模作品・独立系作品上映の余地がないかもしれません。
配信を先行あるいは配信に全シフトするしかない作品もケースも少なからずあると思います。
その場合の配信作品の宣伝戦略は、劇場公開と同じように戦略的に実施する必要があります。従来のように配信の宣伝はおまけ、予算をかけないという作品は、間違いなく埋もれてしまいます。
劇場公開作品のキャンペーンを多数出がけてきたGruviでは映画ファンのマーケティングデータを既に構築しているので、配信キャンペーンにもご利用いただけます。
また、独立系VODプラットフォーマーと連携も進めデータの計測を進めていますので、ご興味があれば是非、無料のコンサルティングなどを実施しますので、お問い合わせください。
映画宣伝のデジタルマーケティング技術とノウハウを蓄積しているGruviではVOD配信に向けたキャンペーン実施の支援を実施しております。
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