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スリーサイズについて
板選びで目にする「スリーサイズ」
これの意味を今回は解説します。
スリーサイズはだいたい「○○○-○○-○○○」のように記載されます。稀にこれが五つの数字のものもありますが、ほとんどこの記載です。
カービング形状においてこの三つの数字は板がどのようなものかを示していて、これと先日解説したサイドカーブのRと共に表示されています。
この数字、単位はmmで、最初の数字が板のトップ側の最も太いところ、二番目はセンターの一番細いところ、最後の数字がテールの太いところの数字を表します。
この数字によって板がどのような用途でどのようなスペックなのかが想像できます。数字が大きいほど太くなるので安定性が増し、細いほどコントロール性能が良くなります。
更にトップとセンターの差が大きいほどRが小さくターン性能がショートターン、小回りに適する性能になり、差が小さいとRが大きくロングターン、大回りに適します。さらにこの関係は滑走速度にも目安になって、スリーサイズが近い数字ほど滑走速度は高い傾向となります。
また、多くの場合トップよりテール側の数字が小さくなります。これは滑走時のコントロール性能をよくする意味などあるのですが、たまにトップとテールが同じ数字のものもあります。これは前後に区別のないリアルツインチップやセンターセットと呼ばれるモデルに多く、具体的に前後に関係なく板を使うパーク用のスキーでよく見るものです。
こうした数字を把握しておくと、自分が好みの板のスリーサイズに近い板を選ぶと性能の近い板に出会えたり、スリーサイズの比率が同じで細身にしたり太いものにすることで、得意の使い勝手でシーンやゲレンデのコンディションにあわせた板に会うこともできます。そして今よりもっとターン性能が欲しければトップの数字が大きいもの、テールのグリップが欲しかったらテール数字が大きいもの、などのように想像することができます。ただし必ずしもこの通りでなく、このスリーサイズに板の長さやR、フレックスやトーションといった部分が影響して、同じスリーサイズなのに乗り味が異なるものもあります。
どうでしょう?けっこう奥が深いものと感じませんか?
スペックを読めるようになるとスキーのカタログなどで妄想できるようになるので、暑い夏の現実逃避に捗りますよ。