Insta360One X2 について

 GRの動画撮影で大活躍のインスタX2。手軽に全方向撮影ができて魅力のこの商品を購入されている方が最近増えているようですね。

 GRではちょうど昨年の今頃手に入れて使ってきました。使った感想・・・GoProあるけどインスタあれば使わないなあ・・・という感じ。手軽で撮影も画角気にせず使え、耐寒性も高く標準バッテリーでだいたい1日使える。
※現在は容量が少なくなったものに置き換わってきているらしいですね。
 そして一番インスタが気に入ったのは、一人で十分撮影ができること。GRのショート動画などがそれですが、よーく見ると影では何か棒を持っているのに映像では何も持っていないように見える不思議。これがインスタ最大の魅力ですね。

 ただ、色々とコツのようなものはありますので、今日はそれをお伝えします。

インスタを使うには高性能なiPhoneかiPad、MacやそこそこのスペックのWinPCが必要!

 当初カメラだけ買って使ってみたんです。全くダメでした。低性能なAndroid携帯ではアプリは入っても書き出しに恐ろしく時間がかかり、それもきちんと描き出せない。PC環境でもWindowsだとかなりスペックがないとせっかく撮影したデータも書き出しに時間がかかってすごく面倒に感じてしまいました。
 その後たまたま仕事のPCが壊れたことで購入したMacBookPro(M1)で使ってみると・・・何これ別物ってぐらい早い!最初はアプリがM1対応してなくて「ダメかぁ・・・」と思っていたのですが、現在のバージョンならばさっくさくで書き出せます。

 ここで「書き出す」と何度か書いてますが、インスタはそのままのデータでは動画編集などできません。一度専用アプリでMP4などの動画に書き出さないと見たり編集したりできないのです。だから確実にアプリが動く環境が整っていないとおそらく大変高い買い物になってしまいます。

 この書き出しもさまざまな機能があるのですが、高性能なほど書き出しまでの編集が快適になります。アプリでは画角やアングル、カメラの傾きなど指定して書き出すので、一番楽なのは多分iPadじゃないかな?と思います。

書き出しにコツがいる!

 その書き出しもコツが要ります。自動的に被写体を追っかけてくれる「ディープトラッキング」を使うと簡単に書き出しファイルが出来上がりますがこれ、そのままではさらに動画で編集などするときに使いにくいのです。というのもスキーなどのような上下左右に動く被写体をこの機能で書き出すと、被写体が常に真ん中にあって周りが動くというとても見ていて気持ち悪い動画になってしまいます。なのである程度カメラアングルなどを意識して書き出すには結局マニュアルモードで書き出した方が自然な動画になるのです。
 また元がすごく歪んだ撮影ファイルをアプリで補正して書き出すので、周りの風景などもちょっと意識して書き出す必要もあるかと思います。自分で楽しんだり仲間内で楽しむくらいならここまでは必要ないと思いますが、YouTubeなどで公開する場合ならば少しでも見やすい画にした方が・・・と思うと、なかなかこの書き出しは奥が深いものになっていきます。

撮影にもコツがいる!

 撮影に気を使わないのがGOODなインスタですが、使える動画撮影として扱うには撮影もコツがあります。

 まず撮影モードですが最高画質の5.2Kが一番良いかと思います。2Kなどでも撮影できますがいざ書き出してみるとズームした時などに結構気になります。5.2K撮影はファイルが二つにわかれたり、そもそも撮影ファイルの大きさがデカすぎてストレージがあっという間に足りなくなるなどの問題点はありますが、後の編集を考えれば最高画質がオススメです。

 そして記録するストレージもかなりハイスピードのものを使わないとすぐに撮影できなかったり、撮影をミスったり撮影自体できなくなることがあります。microSDが安くなったとはいえインスタに使えるレベルのストレージは割と安くありません。一度ケチってギリギリ使えそうな安物を買って使いましたが三回くらい使って使えなくなりました・・・。
 そんなストレージも多分普通に使うな最低64GB、用意できるなら256GBぐらいあって損はしません。5.2k撮影は一回撮影すると1GBくらい簡単に消費するので、ストレージは大きい方が良いです。
※とはいえものを選べば国産でも256GBでV30が1万ぐらいで買えます。買って使えるかは神のみぞ知るですが、心配な方はメーカー推奨のブランドのものをオススメします。

 こうしてカメラの準備ができても今度は撮影自体にコツがあります。

 まずカメラの向け方ですが、上下にカメラレンズが向く方向に被写体に出すよりも左右にカメラレンズが向くように撮影した方が境界がナチュラルになるようです。※ちょっとわかりにくいかも

 また自撮りする場合、純正のインスタ棒はだいたい最大に伸ばして1.2mですがこれで撮影するとちょっと足りません。書き出しの時に全体が映るようにズームアウトしたりしてみると1.2mだと周囲が歪んでしまうのです。なのでGRの撮影では30cmほど棒に足して撮影しました。この長さ(1.5m)だと板も映っていい感じでしたし、書き出しでズームアウトしても違和感のない画になりました。※1.5mのインスタ互換の棒はちょっと珍しいらしくなかなかいいものが売ってません。この間見つけた棒は今週末のスキーで使ってみる予定です。

 自撮りしない場合は撮影対象との間隔が割と難しく、やはり1.5m〜2mが良いかな?と思いますが、スキーで距離を一定に撮影するの難しいんですよね。長いものを振り回すことにもなるので気をつけて下さいね。
 棒の位置は高いよりも腰くらいの位置にすると迫力があって良さそうですね。上空撮影も面白いですが、こうしたアングルを自由に楽しめるのはインスタの利点ですね。

棒にこだわれ

 インスタの棒はなんでも良いというわけではありません!というのも、カメラと棒との接続するポイントが少しでも太いと、書き出した動画にその棒の痕跡が結構映るのです。気にしないならOKですがせっかく360度撮影、なんか・・・持ってるあたりに黒いものが見えていると・・・まあ好みとか性格の問題ですかね。
 よくあるGoProの棒を流用すると、止める横向きのネジなどが映ってしまいます。あとまっすぐでない棒を使うとこれも写ります。わかっているのは棒の先端のカメラと繋ぐところの太さはカメラ本体より太くなければOKということで、その条件を満たす棒は純正が一番良い感じです。
 なおインスタの本体は大きさのわりにちょっとびっくりするぐらい重いので、今度は細い棒を使うと明らかに重さに耐えられない感じがします。安い棒だとしなってしまうし、結局純正が最強・・・でもスキーにはちょっと長さが足りない・・・。

 ということでGRで見つけた1.5mの棒、良さそうだったら改めてご案内します。まずは試してみなければ!

 あ、あと純正棒ですが撮影中に転ぶとあっさり曲がります。直すのも一苦労で運が悪いと一発で使えなくなるかもしれません。十分お気をつけを

 とまあ一通り導入に関しての注意点を並べてみましたが、使えるとこれほど良いものはない!と思うくらい良いものです。特に一人で撮影したい方にはうってつけ!慣れれば慣れるほど使い勝手が良くなるのでたくさん撮影して、帰ってきて・・・あれ?こんなに撮影したっけ?あのシーンどこだっけ?なんて楽しみ方?もできます。
※これの解決方法に撮影後にスマホの録音機能で何を撮影したか録音しておくと、その録音時刻とインスタの録画時刻を照らし合わせることで多少わかりやすくなります。

 今後もインスタを大活用して皆さんにスキーボードの魅力を伝えられるような動画をお見せできればと思います!皆さんの方でも「これ、こういうのありましたよ!」なんて情報あったら教えて下さいね!

いいなと思ったら応援しよう!