はじめてのコスプレ滑走
何のコスプレだったかはっきり言えないのは事情を察してください。
スキー場でコスプレで滑るのって、結構流行っている気がします。スキーボードは特にコスプレとの親和性が高いせいか、GRのお客さんでコスプレされる方は結構多く思い当たります。
楽しそうですよね。私も興味はありつつ機会を伺っていましたが、コスプレをやるにあたってなんか「愛」を皆さんから感じていて、ただやりたい!だけでできないような感じもしていたので一歩を踏み出せずにいました。そしてこれぞ!というキャラクターに思い当たらず月日が流れていたのですが、息子があるゲームにハマっていて、秋に息子が習い事のイベントでハロウィンの衣装を用意することになり、息子が緑のあれをやりたい!ということで作りました。
ふむ、この作り方なら自分用にも作れそうだ。
このゲーム。私も実は大好きでかなり昔、それこそベータ版の頃から知っています。木を切ったり掘ったりして色々作ったりするあのゲームです。時間泥棒なゲームなのでWINDOWSのPCが壊れたのをきっかけに見る専になっていますが、そのゲームで一番有名なあの緑のあれ。何時間も苦労してやっていたことを音もなく近づいて一瞬で無にする爆発するあいつ。
で、脳内で設計図を描き、アイデアも固まったところでついに作ってみました。※作り方やポイントは記事の後半で!
なんとか出来上がって向かうは池の平アルペンブリックスキー場。こちらでコスプレイベントが行われるとのことで、しかもそちらにGRでも大変お世話になっている方々が多く参加されるとのことで、ロールアウトにはちょうど良い!と思い早朝に出発しました!
ちょっと速く到着しすぎてほぼ誰もいない駐車場で仮眠を・・・起きてみると向こうに見知ったみなさんが。
ということで早速みていただいたらなかなか評判が良い。よし。
そしてイベントに向かうためにみんなで支度してゲレンデへ。するとすぐに「○○ー○ーだ!」と喜んでいただける声が聞こえてくる。
お、なんか嬉しいぞ。
特に子供に人気のゲームだけあって子供ウケがいい。このキャラは特にポージングも難しくなく、棒立ちで顔を向けるだけで十分アクションができるのもいい。
ただ。頭が重い。覚悟はしてましたが予想以上w
でも楽しくて色々と絡んでみたり、キャラになり切ってゲレンデの端の方で突っ立ってみたりとしていると、それも楽しい。
楽しいな、コスプレ。なるほど。
そしていよいよ滑るわけですが、ここで大失敗が発覚。この顔、前が見えるように網戸の網で見えるようにしてみたんですが、滑ると全然雪面が見えない。いや、見えているんですがギャップがまるでわからない。コントラストがほぼない風景に見えるので、はっきり言って滑るのがとてつもなく大変!結構晴れそうな空模様だったので念のためにとサングラスを持ってきていて、そのサングラスをかけると多少見やすくなったのでなんとかなりましたが、それでも見えなくてすごく大変でした。
簡単に言えば、夕暮れ時の暗いゲレンデを滑ってる感じ。
そんな改善ポイントも探りつつ滑るとやはり周りのリアクションは楽しいわけで、やぱこのキャラ愛されてるなーなんて思いつつ、なり切って他の人の後ろにシューっと近づいてみたり、顔だけそちらを見て追いかけてみたりと、ゲームさながらに動くとまた楽しい。
こりゃハマりますわ。
よく知っているキャラなので成り切るのが楽しい。こっそり他の人の写真撮影に映り込んでみたり、背後から出てきてみたり。みんなが集まっているところにそーっと木の陰から滑って出てきた時の皆さんのリアクションはほんと楽しかった。
スキーの新しい楽しみ方ですな。これは。
さて、とは言っても初めてということもあって1日きてみると不具合も出てきて、懸念していた体の方で固定用のベルトが外れてしまったり、テープが剥がれてしまったりで、こういうところが長年コスプレやってる皆さんの装備のと違いだな〜と勉強になりました。壊れないように、でも滑れるように作るというのがどれほど大変なことか。
そんな緑のあれですが、調子にのって3月の痛板ゲレンデジャッカーに参戦することにしました。さらに翌日の乗鞍のさんぞくっくにも行こうと考えています。
みなさん、シューって滑って行きますでよろしくお願いします。
さて、作り方の方ですが内容が長くなったので最後にまとめてみました。
<材料>
パズルマット
防草シート(緑)
柱用養生パッド
ヘルメット
網戸補修シート
両面テープ
ビニールハウス補修テープ
基本はパズルマット。この材料はゲレンデコスプレを楽しむに多く採用されている素材で、万が一転倒などしても怪我をせず、加工もしやすいのでこれが骨格になります。構造の骨格は柱用の養生パッド。スチロール製で柔らかく曲がったりしても元に戻るので、今回使ってみました。
このパズルマットに一番大事な外装の防草シートを貼るのですが、パズルマットやシートはだいたいPP、ポリプロピレンという素材でできているので残念ながら貼り付けるのが簡単ではありません。一般の接着剤はほぼダメで、PPもOKという接着剤を使うのも面積的に大変なので、両面テープを選びました。目立つところはPPもOKの専用両面テープ、大掛かりなところはブチルテープです。
それで組み立て貼り付けて・・・と1日頑張って出来上がったのが緑のあれです。頭に被る中にはヘルメットを仕込んで、しかも転倒した場合にわざと壊れるようにしてみました。
頭めっちゃくちゃ重いんですよ。でもデザイン上こうするほかなく、しっかり取り付けてしまうと転倒したら首に大怪我をしかねないので、テープが剥がれるなどして負傷を緩和するようにしてみました。もちろん普通にかぶっている限りはそう簡単に取れません。
問題は体の方。キャラの構造上腕がないのですが、腕が咄嗟に出せないとこれも危険。だいいち腕がでないとリフトで乗車拒否されてしまいます。一度作ってそのことに気がつき、体は作り直しを経て何とか仕上がりました。
このキャラクターのキモは輪郭の四角さ。なのでそれを表現できるように養生パッドで骨格を貼り付け、ぴらぴらしないように要所要所を接着しつつリフトなどで乗り降りできるように遊びも持たせてと試行錯誤したのですが、体の方は今回失敗と言わざるを得ません。バラバラにはならなかったものの、補修しないと再利用できない感じでした。
やっぱり基本的に「接着」という方法を選んだのが敗因だったかと。ブチルテープとかかなり強力な両面テープなんですが、それでも滑るにはまだ足りないようです。
素材自体が張り付きにくい素材というのも原因ですね。かといって張り付きやすい素材だと壊れる可能性や、硬いせいで怪我や危険を及ぼす可能性も。難しい。
あと視界について。今回網を二重に張って見えるようにしたんですが、これがほんとダメでした。普通にみる分には全く問題なく、むしろ顔が透けてしまってもっと黒くないと!とおもうくらいでしたが、滑るには2重というのが特にダメだったみたいです。偏光のサングラスを持っていたおかげで何とか見えましたが、これを直さないとゲレンデに出るのは無理ですね。
あと重さ。マジで軽量化必須。滑れないほどではないにしても、やはり重さに首がやられました。あと被る時にヘルメットの顎紐を結ぶんですがそれも体の骨格が邪魔してすっごい大変で、こういう部分も考えて作らないとと思いました。
なんでもやってみるものですね。皆さんももしやる場合は以下の3つを特に注意して作ってみてください。
1 ゲレンデで壊れてもバラバラにならないようにする
2 リフトなどでスムーズに乗り降りできるようにする
3 ちゃんと見えるようにする
これさえクリアできればコスプレでのゲレンデデビューはすぐそこです!ほんとやってみて新しい楽しさが理解できたので、外見をどんどんバージョンアップしてもっと楽しもうと思います!
#スキー #スキーボード #ファンスキー #GRskilife