インソールについて

 昨日ブーツについての話題で書かせて頂きましたが、今日はインソールについてです。関連性が高いので先に昨日のブログをご覧くださいね!

 さて、インソールですが、下図の赤い部分がインソールになります。

ブーツのフィッティング_動く

 インソールはだいたいのスキーブーツに入っています。低価格のものはインソールが無かったり取り外しができないもの、張り付けてあるものなどもありますが、多くの場合で取り外すことが出来ます。

画像2

 だいたいがこのようなウレタン樹脂のような軽い素材でできていて、足にフィットさせられるようにできています。ちょっと工夫されたものだと

画像3

 こちらのように土踏まずのアーチ部分が補強されてよりフィットさせやすい形になっているものもあります。

 インソールの役割はいくつかあって
1 足を楽にする
2 足が動かないようにする
3 足にトラブルが出ないようにする

 と、おおまかにこの3つの効果があります。

 最も重要なのがフィットさせる効果、足を楽にする効果です。足にフィットしたブーツは快適でスキー操作も楽にしてくれます。疲れにくくパワー効率も良くなるので思った以上の効果が見込めます。

 足が動かないようにするというのは昨日のブログの話題ですが、足の形にインソールが合う事で足が動きにくくなり、足が中で動くことのトラブルを軽減してくれます。さらに動かないことははフィット感も向上させられるので足を楽にする効果にも大きく影響します。

 そして足にトラブルが出ないようにするというところがイメージしにくいのですが、動かないことでのトラブル軽減だけでなく、外反母指は内反小指で痛みが出やすい方のケアにもなります。他にも足そのものの長さが異なる場合の調整や、足長が異なる場合、マメができやすいなどのケアもしやすくなります。

 これらの効果は馬鹿にできないもので、インソールを変えるだけでスキーがうまくなるだけでなく、他のスポーツでも普段の生活でも自分に合ったインソールの靴を使うだけで体の疲労感や足の疲れが軽減出来たり、パフォーマンス向上にも寄与します。私は自分が使う靴などはちゃんとしたインソールが入っていないと不安に思うほどです。

 インソールはホームセンターで1000円程度で買えるようなインソールと、スポーツ用に作られているインソールとがあります。このうちホームセンターなどのインソールは「快適インソール」と私は勝手に呼んでますが、快適インソールは足のにおい低減や防寒などの用途であって、この場合の用途にはまず向きません。

 スポーツ用のインソールはちょっと大きめの靴屋やスポーツ用品を扱う量販店で5000円前後で販売しています。わからない場合は「スポーツ用のインソールはありますか?」と尋ねればだいたい教えてもらえるでしょう。スポーツ用のインソールの大きな特徴は薄くてしっかりしている事と、土踏まずの盛り上がりがあることです。これらはスキーだけでなく多くのスポーツ用にもできているものなのである程度汎用性があり、滑りにくい素材でできているのも特徴です。見た目よりも高く感じるものですが、このあと紹介のカスタムインソールに比べれば安いものです。

 カスタムインソールは自分の足専用のインソールをオーダーメイドで作れるものです。これは専門の機械と技術者がいなければ作れないものなので専門店か、ちょっと上級の板やブーツの扱いのあるお店でないと買えませんし作れません。
 カスタムインソールは大変高くて15000円くらいはします。そしてこだわれば5万とか10万とかそういう値段で作ってくれるお店も存在しますが、そういったお店のインソールはプロも通うようなお店でそれは素晴らしいものなのだそうです。
 カスタムインソールはある程度知識も必要なものになりますが、足のトラブルが出やすい方は一度相談すると思いがけないご縁になることもあります。

 インソールを用意する際に重要なのは合わせ方です。例えば現在使っているブーツのインソールが別に不満が無い場合は無理に替える必要はありません。替えることでトラブルが出てしまう事もあります。

 ただ、足には合っているんだけどもう少し調整したい…などの時に良い対策になります。足は何もない平らな所で踏むと左右方向などにわずかに広がります。このわずかな広がりでブーツに当たってしまうと痛みやストレスの発生源になります。
 そこで足のアーチや形にあったインソールがあれば足が広がらず位置も向きも維持できます。そして履いていて足を踏み込んだ時に足の形のまま力がかけられるので足全体で力をかけているような形になり、パワー伝達も足裏感覚も一体感を持ったものになります。スポーツ用のインソールは結構様々に種類があり、用途や症状にあわせたチョイスも出来ます。意外なのが甲高で足の上面に痛みが出やすい方の場合で、超薄型のスポーツインソールに替えただけでブーツの買い替えが必要無くなった、なんてこともあります。
 これの逆もあって平足で上面にフィット感が感じられない場合にインソールを厚いものにする、なんて調整も出来ます。少し大きめのブーツを履いている場合でもこの厚みを足すことでフィット感を上げることが場合によっては可能なんですよ。

 インソールを替える場合の注意点としては、インソールを切って靴に入れる時にぴったり合うように切るのが大事です。大きく切ったり小さく切ってインソールが詰まってしまったり動いてしまっては折角の効果が失われてしまいます。もともと入っていたインソールを型紙代わりに使って正確に切り出して使うのが大事です。初めてやるときは少しコツが要りますが、丁寧に行えば問題は無いでしょう。

 カスタムインソールを作る場合は綿密にトラブルや症状を伝えて作ると良いです。安くないものなので…

 そうそう、普段立ち仕事している方は仕事の靴にも一度スポーツインソールを使ってみてください。最初は違和感がありますが、使っているうちに足の疲労感に違いを感じられると思いますよ!

 まだまだ書き足りないことはありますがインソールは手軽で効果の高いコスパに優れたアイテムです。ブーツ選びに合わせてより快適なスキボが楽しめるといいですね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?