簡単ダリング(エッジのバリ取り)

 新しい動画をアップしました。

ショートカット動画なのでさっくりですが、買ったばかりの板などで問題になる不快なエッジの引っかかりを除去する方法です。

《注意!》
 ダリングは有用な方法ですが、まちがったり失敗すると直すのにプロのチューンを依頼しなければならなくなる場合があります。今回の方法は過度に繰り返さなければ失敗しにくい方法ですが、行う場合は自己責任で行って下さい

 GRの板はチューン済みなのであまりこの作業をする必要はありませんが、世の中の多くののスキー、スキーボード、スノーボードは工場でできたものをそのまま販売しているので、低価格なものほどエッジの仕上がりは良くありません。エッジは機械的に削られて仕上げられるのですが、この仕上げ工程ではどうしても『バリ』と呼ばれる微細な鋭い凹凸がエッジに出てしまいます。

 これが滑ると引っかかります。見た目で判らない程度でも板がいやな動きをしてしまうのは多くがなバリのせいで、沢山滑ればいずれバリは削れて感じにくくなりますが、ずっと嫌な引っかかりを感じながら滑るのはストレスですし、ケガの原因にもなります。

 滑らなくても不意に素手で板を扱った時に、バリがあるとケガをし易くなります。バリはない方が良いものなので、簡単でも除去すると色々と安全に扱えます。

 で、動画の方法ですが、まず力は要りません。むしろ力を入れてしまうとエッジが丸まってエッジが遣いにくい板になってしまいます。こうなると専用工具などで修正しなければならないので、プロに依頼しないと直せなくなります。
 それと何度も繰り返しこするのでなく、2、3回均等に擦ったらしばらく滑って確認してみて下さい。滑るのも雪質や天候でエッジの感覚は変化するので、繰り返し滑ってまだ引っかかりを感じるなら擦って滑る。と、少しずつ確認しながら行うと徐々に好みの感覚に近付いていきます。

 慣れてきたら局所的に、引っかかりの嫌なところのみを軽く擦って微調整もできます。これもやり過ぎは厳禁ですが、前が引っ掛かる、後ろが引っ掛かるなどの修正に有効です。

 しかし、何度擦っても全然改善しない場合もあります。これは板その物に問題があって、専門的にはコンケーブ、コンベックスと言う板の滑走面とエッジの高さが適切でない状態であることが多いです。そうなると自分では修正できないので、販売店やチューンショップに相談するしかないです。
 この状態は案外多く、特に海外のものでは当たり前のように多い状態です。安い板などはこの状態を修正しないまま販売しているので、価格はその分安くなるのですね。
 一点注意なのが、敢えてコンケーブなどの状態で販売しているモデルがあることです。GRではCrossがそうですが、エッジのグリップ力を高める為にわざと板の中央部よりエッジが僅かに高く仕上げています。なので何も知らずにチューンに出して修正してしまうと、元のフィーリングとは全く違う板に仕上がってしまいます。こうしたことはチューン前提で販売されているモデル全てに注意が必要なので、チューンに出す場合は必ず確認して出すと間違いがありません。

 とまぁ、バリについてもし心配があればこの動画のように試して頂くか、購入時にお店にバリの除去を先に依頼するのも良いと思います。お店によっては有料だったり断る所もありますが、訊いてみて損することはないので、先ずは伺って見てください。

 それとGR板についてはすべてバリは除去して販売していますが、それぞれのモデルで標準的な仕上がりなので雪質や人によってはエッジに引っかかりを感じることはあります。あまりに気になるようでしたらお気軽にお問い合わせ下さいね!

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