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カカオの森の贈り物 Qʼeqchiʼ Land, Guatemala
メキシコのカカオ農園での日々を過ごした後、グァテマラへ向かいました.
今回の旅でグアテマラには必ず行きたいと思っていて、その主な理由は
①これまでの数年間グアテマラのカカオを使わせてもらっていたこと
②鉱物など土地の関係からセレモニアルカカオが育つ場所が多いこと
③これまでの感謝をグアテマラのカカオとその作り手さんたちに伝えたい
ということでした。
最終的にQ'eqchi'の森へ行くことになったのですが、マヤの人々と世界から集まったカカオ好きの人々たちと約10日間毎日カカオを囲んで時間を過ごしました。それぞれの人生の話、自然環境や歴史について対話し、さまざまなカカオ農園を訪問するなかで、感じたこと、学んだこと、気づいたことはたくさんあります。
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そこで感じたことの大きな一つは、部分ではなく全体性で捉えていくことの大切さ。先祖までの道筋を辿って、次の世代にどう繋げていくことができるか?そしてそうした視点を持ちながら、自分の立ち位置や生き方を見つめ直し、行動していくことの大切さ。
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とても大切なことの一つだと思っているのは、その土地の歴史や環境について学び、現地の人々と対話し、ともに手を動かすこと。しっかりとそのものが作られる背景や問題について知り、自分にできることを行うことは、いただいた分の贈り物を次へと繋ぎ、全体性の中で生きていく大切さへと繋がっています。
セレモニアルカカオと呼ばれるカカオは、世界で育てられているいくつかある種類のうち、一番古くから育てられている貴重な品種「クリオロ種」で、カカオへの愛と敬意を込めて、mayan wisdom keper(マヤの叡智の守り手)によるお祈りとともにマヤ暦に合わせて作られています。
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メキシコのカカオ農園主であり叡智の守り手である方に、模様のついた珍しいカカオをと一緒に「日本に帰って、カカオの世界を繋いで欲しい」というお言葉を手渡され、その後向かったグアテマラのQʼeqchiʼ 族の人々の土地で、農家さんたちとカカオの現状についての対話をしたり、アマゾンやカカオの森の生態系について学び、収穫・発酵・乾燥・焙煎・種まき・植林をともにしながら、彼らの想いを受け取り、帰国してからカカオサークルの場を開くことをはじめました。セレモニアルカカオをいただくまでの人々の想いもとても素晴らしく、カカオの持つエネルギーや精神性だけでなく、そうした背景や植物との関係の育み方、カカオについてや森での体験とともに、森を育むこと、エコロジー、そして私たち一人一人がどのような眼差しと姿勢で生きていくことができるか?ということについても、カカオサークルではお伝えしています。
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セレモニアルカカオをいただくことは、祈ることであり、感謝を伝えることであり、生き方や人生そのものを見つめ直すこと。
カカオには、心を開く作用があります。それは、自分の無意識下に抱えていたものや傷を癒やし、生命力へと繋ぎ、心と体に寄り添い、世界に開いて生きていく扉のような体験。
シェアリングも大切なメディスンと言われています。カカオを囲んで分かち合う時間は、一人では感じられない体感や感情、体験を運んできてくれます。ともに生きることの本質もこうした時間から生まれるのだと思います。
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