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Z/Xストーリー、アクティベート! 第3回 「『運命の輪』の中心 天王寺飛鳥」
皆さん、こんにちは。GRRRです。
前回まではZ/Xの世界観とゼクス達の故郷である五つの未来世界の概要をお伝えしました。
今回からは主人公であるゼクス使い達とそのパートナーゼクスの物語での活躍をお伝えしていこうと思います。
だいたいはTwitterで公開した内容と同じなのですが、公式の情報が更新されて明らかになった内容は、そちらに準じた内容に修正して記載いたします。
そして、紹介する順番もTwitterでお話した順番そのままで行こうと思います。
そう、つまり最初にお話しするのはこの二人です。
白の世界のゼクス使い、天王寺飛鳥と白の世界のエンジェル、誇りのフィエリテです!
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1.白の世界の特異点、天王寺飛鳥
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さて、まず飛鳥君がどんなキャラなのかについて軽く説明を。
彼は大阪出身の男子高校生。年齢は16歳。
顔立ちは自他ともに認めるほどのイケメンですが、中身は良くも悪くも三枚目。
お笑い好きで好物がお好み焼きなどの焼き物と、実に関西人です。
ギャグの持ちネタは100万個とは本人の弁。
その一見軽いノリが祟ってガールフレンドはなかなかできなかったようですが、友達はたくさいます。
……そんな彼がストーリー中ではむしろモテモテなのも因果な話ですが。
他の男性キャラも何かと周囲の女性キャラに好かれることが多いのですが、飛鳥はガチ恋勢がぶっちぎりで多いです。
特にゼクス達に好かれることが多いのですが、実兄の大和曰く、
「あいつ昔から、人間じゃないものにやたら好かれるんだよ。
人間の女の子にはフラれまくってるくせに、おかしいよな。」
「人間じゃないものって?
ゼクス以外には……?」
「俺が肝試し嫌いだってことで、わからないか?」
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一方で、父親が早世した影響で他の家族たちと共々、色々と苦労した過去がありますが、そんな過去を感じさせない明るい性格の持ち主でもあります。
先述した実の兄の天王寺大和とはとても仲が良く、彼が仕事のために海外に行くまではいつも一緒だったそうです。
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物語当初、海外の商社で働くと飛鳥達に言い、
家から離れていた彼なのですが……?
また、母親は飛鳥達を養うためにかなりのハードワークをしていた影響で体調を崩しており、現在は病院で療養中です。
飛鳥は母のお見舞いに行けるように、神戸にある病院の近くの学校に進学し、そこで寮生活をしています。
飛鳥は母親の負担を少しでも減らそうと、幼い頃から家事を担当していました。
その結果、彼に手厳しい態度をとることが多いフィエリテからも家事万能と豪語されるほどの主夫技能を身に着けました。
特に裁縫技術はかなりのもののようで、自力でコスプレ衣装を作成できるほどです。
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……まさかこの姿が伏線になるとは思いもしませんでした。
性格は基本的に柔和で明るく、裏表なく人と接し、多くの人と仲良くなれるコミュ力の持ち主。
大和曰く、逆に目立ちすぎるために目の敵にされることもあるそうですが。
基本的に争いごとは嫌いですが、物語の中で様々な戦いを乗り越えた結果、現在は非常時での冷静さも身に着けています。
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ストーリーがしばらく進んだ後、ゼクス使い達はドリーム・キーという宝具を手に入れます。
このドリーム・キーはタロットカードのアルカナをモチーフとした属性がついており、飛鳥のそれは『運命の輪』。
後述する白の世界の未来の飛鳥は、とある強大な能力を持っており、まさに運命の輪を回し続けた人物であることを考えると、なかなかに意味深です。
アルカナの意味は
正位置:転換点・出会い・結束
逆位置:すれ違い・アクシデントの到来・解放
正位置の示すように様々な出会いを経験し、世界の転換点となる出来事に立ち合い、仲間達と結束して行動し、逆位置の示すように様々なアクシデント(特に女性絡みのパターンが多数)にしょっちゅう巻き込まれ、大切な存在とすれ違うこともしばしばな飛鳥にピッタリなアルカナです。
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言葉を嫌っているのは皮肉ですが。
2.誇りのフィエリテ
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そして、そんな飛鳥のパートナーがエンジェルの誇りのフィエリテ。
前回も解説しましたが、白の世界の天使、エンジェルは精神力を高めた人類が、高位の天使に導かれることによって完全な精神生命体へと覚醒した存在です。
最初に天使となった人物を含め、自力で天使へと覚醒する人物もいますが、それはレアケースなのだそうです。
完全な精神生命体である天使達は精神力を武器やエネルギーに変換して高い戦闘能力を発揮するだけでなく、食事も体温調節も不要、不老長寿(完全な不死ではないそうです)、見た目もある程度、自由に変えられると凄まじいスペックを持っています。
一応、食べ物を食べることはできますが、それは完全に自身のエネルギーに昇華できるのでトイレも不要です。
衣服も精神力で生み出したものを纏っていることが多いのですが、普通の服を着ることもできます。
初代アニメ版、Z/X IGNITIONではフィエリテが一瞬で現代人の衣装から戦闘時のドレス姿に、あるいはその逆パターンで着替える(もはや魔法少女よろしく変身といった方が正しいかもしれません)場面が度々ありました。
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上記のように高い能力を持つがゆえに、エンジェル達は普通の人類を見下しがちです。
フィエリテも当初はそうだったのですが、飛鳥達と触れ合う中で、そういった面は薄れていきました。
そのため、現在は割と穏やかな態度を取ることが多いフィエリテなのですが、飛鳥に対しては発言も行動も割と容赦なしです。
特に、彼が他の女の子に対してデレデレしているのを見てむすっとしたり、強制的におしおきするなど、嫉妬深い一面もあります。
一方で、いざという時には飛鳥を支えたり、友人となった魔人、ソトゥ子ことソリトゥスを元気づけたりと優しさを見せる場面もあります。
また、飛鳥と暮らすようになってからはテレビ番組や食事を楽しんだり、時には飛鳥のバイトを手伝ったりなど、普通の人間と同じような生活をしています。
人間の文化の中で特に気に入ったのが入浴で、ちょくちょくお風呂や温泉を楽しんでいる場面が描かれています。
ちなみに一番の好物はシュークリームだそうです。
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……後ろで飛鳥が簀巻きにされている理由はまたいずれお話しします。
戦闘時には自身の精神力をエネルギーに変えて、電撃や光弾として放って攻撃します。
また、Z/X IGNITIONでは他者の傷を癒したり、初代漫画版では敵を拘束する技も披露しています。
もっとも、フィエリテの本当の得意分野は結界を展開しての防御能力。
彼女が展開した結界の防御力は極めて高く、最強クラスのブレイバー、アレキサンダーの攻撃を防ぐほどです。
Z/X IGNITIONで彼女の力を目の当たりにしたアレキサンダーのパートナー、黒崎神門は彼女の実力をこう分析しています。
「能力は十二使徒並。あるいはそれ以上だ。」
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彼らも何かと飛鳥達と縁の深い人物達です。
一方、フィエリテ自身は自分のことをごく普通の下級天使と認識しています。
にも拘わらず、彼女が絶大な力を持っている理由は……。
3.【混濁剣臨】 Side White
前々回もお伝えしましたが、ゼクス使い達は各色の未来世界でも重要人物であり、ゼクスとなった姿で登場することも多いです。
ここからは飛鳥のゼクスとなった姿――彼の未来の可能性についてお話ししていこうと思います。
まず紹介するのは白の世界の未来での飛鳥……四大天使 ウリエルA.T.です!
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四大天使。
それは一番最初に覚醒した天使達であり、白の世界の頂点に立つ者達。
その中でも最も最初に人から天使に覚醒したのがウリエルです。
ペンドラゴン協会の予言――〝仲の良かった兄弟が争い、兄を殺した弟が最初の天使になる〟――の通り、悪に堕ちた兄、大和を止めるために戦った飛鳥は、死闘の末に彼を斃した後、天使へと覚醒しました。
そのため、彼が四大天使のリーダーとなり、白の世界の事実上のトップとなっていました。
なお、指導者として振舞う際には相応の威厳のある態度なのですが、中身はあまり変わってないようです。
配下の十二使徒(四大天使の直属の部下達で、彼らに次ぐ実力を持つ天使達です)達曰く
「しょっちゅうラファエル様との惚気話や亡き兄の自慢話をする」
「土下座をさせても右に出る者なし! 」
とのこと。
また、部下の一人であるリアンに捕縛されたメインクーンを(おそらく、軽い注意程度で)逃がしてあげるなど、良くも悪くも甘い部分も飛鳥そのままです。
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左のケット・シー、メインクーンも何かと出番の多いゼクスで、
後にあるゼクス使いのパートナーゼクスとなります
あと、普段は標準語ですが、地が出ると関西弁になります。この辺りは、お兄ちゃんに似ていますね。
そんなウリエルなのですが、最高位の天使に相応しく、その戦闘能力は絶大なもの。
普通に戦っても強いのですが、彼は究極の……「世界を支配する」能力をもっています。
それは『時間操作能力』!!
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彼が戦っている姿は主に初代漫画版で描かれているのですが、そこでは時間停止や時間加速、さらには短時間の時間逆行による疑似的な回復など、その力を多彩に発揮していました。
また、誰かをタイムリープして過去に送ったり、さらには大規模に時を巻き戻す時間遡行能力まで持ち合わせています。
まさに絶大な力……なのですが、強大な力には相応のリスクや代償がつきもの。
彼は時間遡行を行うたびに、大幅にその精神を、その魂を削られます。
本編の彼は度重なる時間遡行の影響で衰弱しており、配下の十二使徒達からも体調を心配されていました。
なぜ、彼は己の身を削りながら、何度も時間遡行を行ったのか。
その答えは単純で、世界が滅ぶのを防ぐためです。
これまた前回お話ししたように、白の世界は最終的に精神力の低い人類を滅ぼそうとする四大天使ガブリエルと、彼らを守ろうとするウリエルとの間で起きる最終戦争によって滅ぶことが定められているのです。
その切っ掛けとなるのが、四大天使の一角であり、ウリエルにとっては恋人でもあるラファエルの死。
彼女の死によって白の世界のパワーバランスが崩れ、ガブリエルが行動を起こして世界が破滅する。
それを防ぐために、何度もウリエルは時間を巻き戻していたのでした。
また、ウリエルは超既視感という特殊能力を持っています。
並行世界の未来や過去の出来事を夢という形で知ることができる能力です。
彼はラファエルが青いロボットによって殺されるという夢を見てしまいます。
彼はその運命を変えるべく、青の世界に宣戦布告し、そのロボットを破壊しようとしました。
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……ですが、この超既視感も実際のところは時間操作能力、より正確に言えば時間遡行能力による産物でした。
彼が見る夢の正体は、彼自身の過去の――過去の世界での体験。
時間遡行を行う前の世界の記憶を、彼は夢という形で見ていた、あるいは思い出していたのでした。
これは初代漫画版でウリエルの夢を垣間見たガブリエルが考えた超既視感についての推論です。
ですが、その後の他の面々の会話を見るに、その推論は正しいものと思われます。
己の夢の正体に動揺するウリエルに対し、嗜虐的な笑みを浮かべてガブリエルは言います
「君は今何周目なんだ?」
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残念ながらカード化は今のところされていません……。
ここから先は、完全に私自身の考察・推察になってしまうのですが、この超既視感について指摘された場面を見るに、ウリエルの時間遡行には彼自身の消耗の激しさ以外にも欠点があるように思えます。
それは時間を、世界を巻き戻した結果、彼自身の思考までリセットされてしまうことです。
ラファエルの死(そしてそれによって発生する最終戦争)というバッドエンドを回避すべく時間を巻き戻す。
しかし、時間を巻き戻した結果、彼自身の思考まで巻き戻した時点まで戻ってしまい、彼はなんのために時間を巻き戻したかどころか、時間を巻き戻したことすら記憶できません。
そのように考察したのは、先ほど述べた場面でガブリエルに指摘されるまで、ウリエル自身が何度も時間を巻き戻した自覚が無かったため。
巻き戻した自覚があったのなら、あの場面でウリエルが動揺することはなかったでしょう。
また、初代漫画版の最終盤では漫画版の主人公であるアラト君が諸々の理由で飛鳥に受け継がれていたウリエルの時間操作能力を奪ったのですが、彼も自分が何回時間遡行を行ったか気づいてませんでした。
このことからも、時間遡行した結果、思考までリセットされてしまう可能性が高いと思われます。
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彼の召喚条件が白の世界のゼクスと似ているのは
ウリエルの力を奪ったためでしょうか?
度重なる時間遡行による消耗、不確かな夢でしか知れない過去の世界での失敗。
それでもなお、ウリエルは破滅の運命を変えるために、愛する者の命を守るためにあがき続けました。
その中で、彼はもう一つの特殊能力を使います……。
4.真実の名 ラファエル
それが記憶転生。
他者の記憶を別の誰かに上書きする力です。
青の竜の巫女ユイちゃん風に言えば『記憶というデータのコピー&ペースト』とでも言いましょうか。
これによって、その人の行動を変え、運命を変えることができるかもしれない。
そう思い、ウリエルはその力を行使しました。
しかし、この力には二つの制約と一つの代償があります。
まず、一つ目の制約は記憶の元は実在する誰かである必要があり、都合のいい人格を作り上げたりはできないこと。
二つ目は記憶を書き換えるために深く精神をリンクする必要があるため、ウリエルに心を許した相手にしか使えないこと。
そして、その代償は――『元の人格は戻ってこない』こと。
まさにコピー(その記憶・人格のベースが必要)&ペースト(上書き)です。
考えようによっては、それは元の人格を殺すも同然のこと。
初代漫画版でもこの一件を知ったとある天使からはっきりそう指摘されています。
それでもウリエルはその力を最愛の人、ラファエルに使いました。
世界の破滅を防ぐために。
せめて彼女の生命だけでも守り、死の運命から遠ざけるために。
自分と過ごした思い出ごと、彼女の記憶を、心を消し去るという痛痒を押し殺しながら……。
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……この顔もドレスも見覚えがあるような?
この時、ラファエルが何を思ったのかは定かではありません。
怒ったのでしょうか。
悲しんだのでしょうか。
それとも、苦笑して受け入れたのでしょうか……。
……そして、ラファエルの記憶は失われ、代わりのその体にはとある下級天使の心と記憶が宿りました。
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その天使の名は『誇りのフィエリテ』。
そう、飛鳥のパートナーゼクスのフィエリテです。
彼女が下級天使離れした力を持っていた理由は、その体が四大天使のものだったからです。
ところで、繰り返しになりますが、記憶転生を行う際には記憶のベースとなる誰かが必要です。
つまり元の体がラファエルであるフィエリテ以外に、本来の『誇りのフィエリテ』も存在するはずです。
ある場面で、四大天使の一人、ミカエルがその存在に触れてました。
彼女は今どこにいるのでしょうか。
話を飛鳥のパートナーのフィエリテに戻しましょう。
ラファエルとしての記憶を失った彼女は、以降は白の世界の下級天使として戦いと離れた暮らしをする、はずでした。
ですが、彼女はガブリエルとの意見の相違から白の世界を飛び出して、現代世界にやってきてしまいます。
そして、ブラックポイントを抜けたしばらく後、フィエリテは漆黒の獣を従えた少女に襲われ、そして……。
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……上述したフィエリテの正体を考えると、
なんという因果でしょうか。
ここから先、つまり本編の話はまた次回から始めていきます。 お楽しみに!
5.【稀代剣臨】 Side Black
さて、ウリエルの登場は第四弾とかなり早く、彼の正体が白の世界の未来での飛鳥であることは早々にプレイヤーに周知されていました。
また、飛鳥本人もある程度、物語が進んだ際にとあるゼクスから自分はいずれウリエルになる存在だと告げられています。
ですが、ウリエル以外――白の世界以外の飛鳥の未来の可能性は結構、長いこと明らかにされていませんでした。
しかし、ある時、飛鳥はシフトという未来や前世の自分の力を身に着ける技法によって、意外な姿に変わってしまいます。
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先述したハロウィン衣装を思わせる吸血鬼、アトマスカヤ。
この姿になった飛鳥自身も「僕なんか?」と困惑していました。
当初はプレイヤー視点で見ても何者なのかわからなかったアトマスカヤですが、後に本編での黒の世界の真実と共にその正体が明かされました。
飛鳥と大和。
特異点である二人の兄弟の死闘の果てに弟が兄を斃した場合は、先述の通り、世界は白の世界の未来へと進みます。
一方、兄が弟を殺した場合は、世界は他者の命を貪る魔人達が支配する黒の世界の未来に進む――はずでした。
しかし、本編の黒の世界では、互いの力を使い尽くすほどの兄弟達の死闘の結果、生き残ったのは弟、飛鳥の方であり、兄である大和は魔人の力の大半を失って正気に戻るも消滅寸前の状態でした。
飛鳥は大和と共に何処かへと姿を消し、世界は黒の世界の未来に進んだものの、サタンはいなくなり、それ以外の神祖の魔人達もとある理由から存在しない世界となりました。
そして、一度は歴史の裏側へと消えた飛鳥は、消え去る寸前の兄の願いを聞き入れる形で彼と融合。
本来の天使の力を失う代わりに、闇の力を得た心優しき不死者、ノスフェラトゥへなりました。
それこそが伏魔殿 アトマスカヤ。
名前が飛鳥と大和のアナグラムなのは兄弟融合を果たしたからです。
一時は、融合したとはいえ、大切な兄を失って途方に暮れていたアトマスカヤですが、彼は異国の地で争いに巻き込まれて傷ついた少女達を発見。
彼女達を救出し、自身の眷属とすることによって彼女達を生きながらえさせました。
やがて彼は、黒の世界を統べる魔人達――七大罪の支配圏の間隙を突く形で自身の領土を作り上げます。
その名は墓城。
神祖の魔人――サタンが眠る地という意味でつけられた名前です。
ウリエルほどの力はないものの、強大な力を持つアトマスカヤは自身が支配する地域に結界を展開し、その領域内の治安に目を光らせています。
やがてその場所は黒の世界の数少ない安全地帯として噂されるようになり、墓城の周辺地域には争いごとを好まない多くのディアボロスやノスフェラトゥが住みつくようになりました。
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一時は人間不信となっていた少女魔人、アニムス。
彼女も安全な墓城を拠点にしていた人物の一人です。
墓城へ向かったものは誰も戻らない、という噂もありますが、それはこの場所が居心地がよくて誰も出て行かないから、というのが真相です。
現在、アトマスカヤは墓城の盟主の座を自身が保護した七人の少女達、墓城七姫に譲っています。
ここで墓城七姫の面々を紹介しましょう。
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アラネはアイドルとしての芸名です。
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彼女も後にある人物のパートナーゼクスとなりますね。
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また、墓城には七姫やアトマスカヤに仕える立場のノスフェラトゥ達が多数住んでいる他、黒の世界を支配する企業の一つ、アトラナクアが作り上げた最高傑作のトーチャーズ、冥土三姫達も所属しています。
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割と真面目な性格のようで、客人に(性的な意味で)
襲い掛かったマリメナを地下牢にぶち込んだことも……。
さて、先ほども言った通り、しばらくは墓城七姫に墓城の統治を任せ、アトマスカヤ自身は陰で見守っていました。
ですが、黒の世界のある人物が原因でとんでもない騒動が発生した際には、自ら他世界に赴き、事態の収拾のために動く一幕もありました。
……そして、今はまだ明言されていませんが、世界が一新した最新のゼクスの物語でも彼は重要な立場にあるようです。
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彼女を匿いましょう、さくら!
開祖殿へ連絡を!」
そんなアトマスカヤの性格ですが、フレーバーテキストを見る限り、ウリエル以上に飛鳥がそのまま大人になったような感じです。
口調も常に関西弁のままです。
また、墓城七姫のことはハーレムというより娘のような感覚で接しているようですね。
若干、親バカ気味な様子。
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救える生命があった。血の繋がりはあらへんけど、
大切な家族なんや。嫁にはやらん。」
また、アトマスカヤは墓城に争いの種になる危険なアイテムを保管しており、その中には兄の遺品とも言える憤怒の神祖の仮面も入っています。
現在の憤怒の七大罪イラはその神祖の仮面の奪取を狙っており、怪盗団"黄昏"を雇っていました。
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彼女の顔も誰かに似てるような……。
アトマスカヤについては今はこんなところでしょうか。
ウリエルやアトマスカヤ、墓城のメンバーの活躍も、またおいおいお話ししていこうと思います。
6.次回に続きます
ここからは余談となります。
ウリエルについての説明中に何度か初代漫画版の名前を挙げていましたが、それもそのはず。
ウリエルの能力……その中でも超既視感は初代漫画版の作者、土屋先生が設定されたものだからです。
超既視感・記憶転生・タイムリープなどの断片的な能力はブロッコリー側で作ったものだと思われるのですが、土屋先生が漫画の展開、そして漫画以外と他の媒体での物語をリンクさせることを考えて、超既視感の正体(おそらくは時間遡行の設定なども)を考えたそうです。
この辺りは初代漫画版の最終巻(6巻)のあとがき漫画で語られており、文字通り色々とぶっちゃけた内容となってます。
なんでも、ブロッコリー側と世界観や設定について直接相談するということはなく、お互いに新設定や追加設定を投げつけ合っていたそうな。
ウリエルの設定もその一つだそうです。
Vジャンプでの連載当時、最終回が事実上のバッドエンドだったので、個人的にはかなり後味が悪かったのですが、あとがき漫画を読んだ後はまた印象が変わりました。
土屋先生も色々とあったようです……。
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ウリエル関連以外だと、特異点や緑の世界の重要人物である紅姫辺りの設定も土屋先生のアイデアだそうです。
また、漫画版にはオリジナルの竜の巫女が二人登場しているのですが、そのうちの一人、緑の竜の巫女ニムオロさんは本編の緑の竜の巫女クシュル様の外見モデルとなっています。
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髪型や髪の色などはクシュル様に似ていますが、
性格はだいぶ違い、ノリが軽くセクシーです。
それら設定関連以外にも、各キャラの戦闘描写や心情など、初代漫画版はゼクスのキャラの様々な面が描かれています。
漫画としても普通に面白いです。説明セリフがかなり多いのはご愛敬。
興味が出た方は、本屋さんなどで探してみてください。
さて、今回はここまで!
次回からは飛鳥達の本編での活躍についてお話ししていこうと思います。
お楽しみに!
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