Z/Xストーリー、アクティベート! 第4回 「天王寺飛鳥編1 運命の始まり」
皆さん、こんにちは。GRRRです。
今回からは飛鳥達の本編での活躍をお話ししていこうと思います。
各キャラのストーリーの大まかな流れは、公式HPのおもな登場人物の軌跡を見ればわかりますので、そちらもご参照ください。
特に飛鳥を含めた第一弾のプレイヤー5人はそれぞれのプロローグであるショートストーリーも掲載されているので、そちらも必見です。
それでは、飛鳥達の物語をお話ししていきましょう!
1.光臨の受難曲(こうりんのパッション)
さて、飛鳥君は大阪生まれ。
なのですが、幼稚園の頃は父の仕事の関係で横浜で暮らしていました。
初恋もこの頃で、その相手は同じチューリップ組の名前も知らない少女でした。
誰なんでしょうね~。
しかし、ある日、父親が交通事故で亡くなってしまいます。
天王寺一家は再び実家のある大阪に戻ったのですが、稼ぎ頭を喪った結果、困窮してしまいます。
飛鳥達の母親は深夜まで働いて必死にお金を稼いでいましたが、それでも育ち盛りの兄弟を養うのは並大抵の苦労ではありませんでした。
前回の繰り返しになりますが、普段は手厳しいフィエリテから『飛鳥は家事万能です』と豪語されるど飛鳥は家事に長けています。
彼がその技術を身に着けたのは、仕事で忙しい母の苦労を少しでも減らすためであることは想像に難くありません。
当時の天王寺家の苦しさが窺えます。
遂には無理がたたって、母親まで病で倒れてしまいます。
本編の時間から三年と少し前、ゼクス達の侵攻が始まる直前の頃です。
病気と疲労で憔悴した母親の姿を見て、これまで明るくふるまって家族を和ませてきた飛鳥も笑顔を失ってしまいます。
ですが、この絶望的な状況に、飛鳥の兄、天王寺大和が立ち上がりました。
高校卒業後、海外で仕事を始めた彼の仕送りによって、ようやく天王寺家の家計は安定したのでした。
ちなみに、大和は自分の職業について、海外の商社へ勤めていると飛鳥達に説明していました。
飛鳥は兄への信頼から、仕事の詳細を尋ねませんでしたが、振り込まれる金額があまりにも多かったことから、ゼクス絡みの危険な仕事かと疑っていました。
なにはともあれ、経済的な余裕ができたこと、そして母親の入院する病院が近いことから、飛鳥は神戸の高校に進学します。
真面目に勉強して就職し、いつか自分を育ててくれた母と兄に恩を返すのが当時からの飛鳥の目標でした。
自身のお小遣いを稼ぐためのバイトを始めたのもこの頃だと思われます。
近畿はブラックポイント出現による影響は少なく、ゼクスが出現するようになっても、飛鳥の周囲の変化はほとんどありませんでした。
彼自身もゼクスと関わることはなく、入院中の母のお見舞いをしながら、日々、勉学やバイトにいそしんできました。
……あの運命の日までは。
ある日、飛鳥の下駄箱の中に一通の手紙が入っていました。
『ふたりきりで大事な話がある』という言葉と女の子が書いたと思われる可愛らしい文字から、飛鳥はこの手紙をラブレターだと確信。
この後、喜びの余り、飛鳥がクラスメート達に手紙を見せびらかす場面があったのですが、その時には多くのクラスメート達が彼に反応して集まるなど、この時点で多くの人と仲良くなれる彼の高いコミュ力の片鱗が見えています。
放課後、喜び勇んで約束の場所――学校に併設された協会に訪れた彼の前に現れたのは、巫女服を纏った幼い少女。
その少女は真剣な表情で飛鳥に要件を告げます。
謎の少女――竜の巫女の思わぬ言葉に、飛鳥は戸惑いつつもその頼みを断ります。
当時の彼はただの学生。
ゼクスも戦いも遠い場所の出来事のように感じていました。
平穏に暮らしている中で、突然、世界を守るために命がけの戦いをしてほしいなどと頼まれて、素直にはいと言える人はまずいないでしょう。
他のゼクス使いを例に挙げると、正義の味方に憧れていた少年、戦斗怜亜も最初に『ゼクス使いとなって名古屋の平和を守るために戦ってほしい』と頼まれた際には、興味を抱いたものの、流石に困惑の方が勝り、一度は逃げ出しています。
カードデバイスを差し出す自身の手を頑なに拒絶する飛鳥を見て、竜の巫女も無理強いをする気はない、とその場を立ち去りました。
……ですが、その日の夜、飛鳥はさらなる運命と出会います。
竜の巫女からの頼みを断り、そのまま教会でふて寝していた飛鳥。
ですが、夜になった頃に目を覚ました飛鳥の目の前に傷ついた天使が舞い降りました。
純白のドレスを己の血で赤く染めた天使は飛鳥に言います。
私をカードデバイスでキャプチャーしなさい、と。
慌てる飛鳥の手の中には、竜の巫女がこっそり渡していたカードデバイスがありました。
飛鳥がその天使――誇りのフィエリテを一度キャプチャーし、アクティベートすると、彼女の体にあった傷はなくなっていました。
リソースで満たされたカードデバイスの中に入ることでゼクスは己の傷を癒すことができます。
以降もキャプチャーすることでゼクスの負傷や消耗を癒す場面は登場します。
復活を遂げたフィエリテを一時は呆然と見つめていた飛鳥ですが、これ以上彼女と共にいたら戦いに巻き込まれると思い、その場を離れようとします。
ですが、傲慢ながらも、どこか心細そうな態度をとるフィエリテの姿に折れて、しばらく共に行動することを約束しました。
……その直後、二人を何者かの攻撃が襲います。
崩壊する教会からフィエリテに守られながら脱出した飛鳥が見たのは、漆黒の獣を従え、その瞳に憎悪の炎を滾らせた一人の少女でした。
突然、自分達に襲い掛かってきた謎の少女に対し、飛鳥は説得を試みます。
ですが、事情を知らない彼の説得は逆効果にしかなりませんでした。
再び攻撃をしかけてきた漆黒の獣、ズィーガーの攻撃を防ぎながら、フィエリテは飛鳥に覚悟を決めて戦うように命令します。
ですが、なおも飛鳥は戦いを拒絶します。
今、改めて見直すと、当時の飛鳥がここまで戦いを拒絶したのは、彼自身もまた父親を喪っていて、誰かの死に強い抵抗感を持っていたからかもしれません。
しかし、フィエリテとの口論の中で飛鳥が言い放った言葉が、意図せずして少女の――上柚木綾瀬の傷口を抉ってしまいました。
「誰かの犠牲の上に達成される目的なんて、何の価値もあらへん!!」
その言葉に打ちのめされた綾瀬は、端正な顔をゆがめながら、涙を流して絶叫します。
「私の目の前で天使になぶり殺された、パパやママを返してよ! ねえ、返して!!」
余りに重い綾瀬の天使を憎む理由に飛鳥は立ち尽くすしかありませんでした。
飛鳥の傍らに立つフィエリテもまた、綾瀬の言葉に戸惑います。
エンジェルは精神力の低い人間を見下しますが、同時に天使や守護者となれるように導くべき者達と見なします。
無暗に人間を殺戮するなど、本来はあり得ないはず、なのですが……。
涙を流したまま、綾瀬は飛鳥達を殺すべく、他の手持ちのゼクス達を呼び出します。
殺意をむき出しにする綾瀬に対し、飛鳥はフィエリテと共にその場から撤退するほかありませんでした。
――以上が、飛鳥がフィエリテと、そして綾瀬達と初めて出会ったときの話です。
この内容はだいたい公式HPの旅立ちの物語に準じた内容になっています。
ですが、飛鳥の軌跡を見ると、『フィエリテをカードデバイスにキャプチャーして(綾瀬との)戦闘を回避』という記述があります。
あの時の綾瀬の様子を見てると、あの状況でフィエリテをキャプチャーするのは自殺行為のように思えるのですが……真相は闇の中です。
余談ですが、初代アニメ版、Z/X IGNITIONでは、よく似た流れで飛鳥が傷ついたフィエリテと出会い、彼女を追ってきた綾瀬達と対峙する場面がありましたが、こちらでは本編ほど綾瀬が激高していなかったため、本当にフィエリテをキャプチャーすることで戦いを回避していました。
2.新たな日常と第一次別府湾攻防戦
思わぬ形でゼクス達と出会い、戦いに巻き込まれることになった飛鳥。
フィエリテと共にどうにか学生寮に戻った飛鳥は、以後、自身のパートナーゼクスとなったフィエリテと共に生活することになりました。
ここでちょっと飛鳥とフィエリテの日常の様子について話していきましょう。
彼らの日常は、初代漫画版でちょこっと、そして初代アニメ版でたっぷり描かれています。
特にアニメ版では飛鳥との共同生活を始めた直後のフィエリテの姿が描かれていて、テレビや食事、お風呂など、人間の暮らしを思いっきりエンジョイしてました。
特にお風呂は大層気に入り、作中でも何度か入浴してました。
もちろんサービスカットもありましたよ。
ちなみに、その初代アニメ版では飛鳥達のお母さんも登場しています。
飛鳥と大和のイケメン兄弟の親だけあって、なかなかの美人さんです。
アニメの方ではフィエリテも飛鳥のお母さんと会っており、本編でも飛鳥は定期的にお見舞いに行っているはずなので、こちらでも面識はあると思います。
またアニメ版では飛鳥のバイト先の喫茶店のマスターも登場しています。
穏やかな佇まいですが、どこか底知れぬ迫力があり、飛鳥は頭が上がりません。
そんな共同生活を送り始めてからしばらく経った頃、フィエリテは赤の世界が軍勢を集め、近畿への侵攻の準備を行っていることを察知します。
初代漫画版では飛鳥と一緒にネットで情報を集めている場面があるので、この時もそうだったのかもしれません。
彼女からの報告を聞いた白の世界の上層部は、赤の世界の侵攻に対して先手を打つことを決定。
エンジェルとセイクリッドビーストを中心とした攻撃部隊が編制され、その部隊の中には報告をした本人であるフィエリテと飛鳥の姿もありました。
赤の世界の軍勢が集結している場所――大分県の別府湾に向かった彼らを迎え撃つのは赤の世界が誇る九大英雄アレキサンダーとそのパートナーにして軍師、黒崎神門。
別府湾を舞台に、赤の世界と白の世界の戦い――初の英雄達の戦記、サンセットインターセプトの幕が上がります。
ちなみに、その後のストーリーでの会話を見るに、この別府湾攻防戦の最中に飛鳥達は神門達と顔を合わせたようです。
おそらく、初代アニメ版のように、直接戦ったのだと思われます。
飛鳥とフィエリテが神門とアレキサンダーを抑えている間に、白の世界の軍勢は迅速に進撃し、赤の世界の軍勢へと打撃を与えていきます。
白の世界の猛攻によって被害が拡大した赤の世界の軍勢は後退。
戦いは白の世界の勝利に終わり、赤の世界の近畿侵攻計画は未然に防がれたのでした。
無事に勝利した白の世界の軍勢は、一部が四国に残って防御態勢を整え、赤の世界の軍勢を牽制。
残りの部隊は白の世界のブラックポイントがある近畿に帰還し、飛鳥とフィエリテもまた学園寮に戻りました。
……天才軍師、黒崎神門にとってはこの敗退も予測の範囲内。
彼はさらなる手を打っていたのですが、その結末は……また別の機会に。
3.涙の復讐者
赤の世界との激闘を終えてからしばらく後、飛鳥は近畿にある空港へと向かいました。
3年ぶりに日本に帰国した兄、天王寺大和を出迎えるためです。
空港にて、久々の再会を互いに喜ぶ天王寺兄弟。
しかし、飛鳥がカードデバイスを持っていることに気づいた大和は、血相を変えて彼にカードデバイスを捨てるように警告します。
結局、飛鳥はそのままデバイスを持ち続けていたのですが、大和がそのような警告をした理由はわかりませんでした。
その後、仕事の都合で関東に向かった大和と定期的に連絡を取り合っていたのですが、その会話の内容はいたって日常的な普通のものであり、飛鳥はカードデバイスを捨てるように言ったのはなんだったのだろうかと疑問に思っていました。
兄がなぜあんなことを言ったのか、彼がどのような状況に置かれていたのかを飛鳥が知るのはずっと後のことになります……。
さて、大和との再会からしばらくした後、飛鳥達は不穏な噂を耳にします。
「冷酷な『天使殺し(エンジェルキラー)』が各地で天使を殺している。」
彼らにとっては身に覚えのありすぎる噂でした。
『天使殺し』――綾瀬を止めるため、飛鳥は行動を起こします――。
『天使殺し』の被害者が出た場所から綾瀬達の進行ルートを予測した飛鳥とフィエリテは、先回りして彼女達の前に立ちはだかります。
飛鳥は再度の説得を試みますが、天使達への憎悪に染まった綾瀬の耳には届かず、彼女は今度こそフィエリテを殺すべく、ズィーガーをアクティベート。
四足の勝利者の爪牙が、再び飛鳥達に迫ります。
やむなく飛鳥は綾瀬の復讐を、彼女の涙を止めるために、フィエリテと共に戦うことを決意。
彼もまたカードデバイスを掲げました。
真っ向から白と黒のゼクスが激突し、斬撃と爆発音が闇夜に響き渡ります。
その音は周辺で暮らしていた人々を恐怖で震え上がらせたそうです。
上にも述べていますが飛鳥もかつて父親を喪っています。
しかも、原因は交通事故なので、加害者がいる可能性が高いです。
大切な家族を失う苦しみは自分にもわかる。けれど……。
綾瀬の天使に対する憎悪は重いものですが、それを止めようとする飛鳥の想いも決して軽いものではないでしょう。
激闘に決着をつけたのは、その飛鳥の想いでした。
彼の綾瀬の涙を止めたいという想いと叫びに応えるかのように、フィエリテは凄まじい力を発揮し、ズィーガーの爪牙を退けたのです。
飛鳥は今一度、綾瀬に手を差し伸べますが、彼女はその手を振り払い、ズィーガーと共に去っていきました。
これが飛鳥と綾瀬の最初の(そして今のところ最後の)激突のあらましです。
結局、綾瀬は復讐を止めることはありませんでしたが、それでもこの時の飛鳥達との邂逅と戦いは、多少なりとも彼女に影響を与えることになりました。
それについては、いずれ綾瀬達をメインで語る時に……。
4.第一次&第二次乙女大戦
綾瀬達との激闘が終わってからしばらく経ったある日、飛鳥達の前に一人の女性ブレイバーが現れました。
彼女の名は卑弥呼。
占いで飛鳥がこれからの世界に大きな影響を与える存在だと知った彼女は、飛鳥の身を確保しに来たのでした。
そんなことをフィエリテが許すはずがありません。
すぐさま、卑弥呼と飛鳥の間に割って入ったフィエリテですが、そこで彼女は飛鳥に寄り添う魔人の存在に気づきます。
彼女の名はソリトゥス。
彼女もまた、飛鳥が己の孤独を埋めてくれる人だと信じて、彼を求めてこの地を訪れたのでした。
先ほども言ったように、卑弥呼は占いで飛鳥の存在を知りました。
では、ソリトゥスはどうやって飛鳥のことを知ったのか?
しばらく後に明かされたことなのですが、彼女は他者の夢を見て、夢をリンクさせる能力を持っています。
彼女は飛鳥の夢を見たことで、彼の存在を知ったのでした。
話を出会った当時の彼女達に戻しましょう。
美女や美少女が自分を取り合う……それは、男なら一度は夢見たシチュエーションでしょう。
ですが、彼女達はゼクス。
激突したのなら、大惨事になるのは明白でした。
飛鳥はなんとか穏便に場を収めようとしますが、それも徒労に終わります。
かくして飛鳥の身を巡って、乙女達の壮絶な戦い、『第一次乙女大戦』が開幕してしまいました。
飛鳥の絶叫がむなしく周囲に響きます。
「なんで!! なんでこないなってもうたんやぁぁぁぁぁぁ!!!」
余談ですが、この時、ソリトゥスがフィエリテをおばさん呼ばわりする場面があります。
なんて失礼なことを……!!
……彼女と友人となった今となっては、ソトゥ子さん自身にとっても黒歴史かもしれません。
戦いの決着は一瞬でした。
体よくソリトゥスを囮にすることに成功した卑弥呼は、フィエリテがソリトゥスをボコボコにしている隙をついて、飛鳥を連れ去ってしまったのでした。
後に戦いの顛末を聞いた白の世界のゼクス使い、弓弦羽ミサキが評して曰く、
「それは卑弥呼さんの作戦勝ちですね……。」
こうして卑弥呼に連れ去らわれた飛鳥は、しばらく彼女の四国温泉巡りに付き合わされます。
学校やバイトもあることから、飛鳥は早めの解放を望んでいたのですが、それも断られてしまいます。
その旅の途中、ふと真剣な表情で卑弥呼は飛鳥に告げます。
「飛鳥よ、お主はいずれ大きな力を手に入れる。
じゃがその時……お主は笑顔でいられぬ気がするのじゃ。
せめてそれまで、お主は妾の隣で笑っておればよい。」
それも預言なのか、と尋ねる飛鳥に対して、卑弥呼はただの勘だと答えます。
彼女が占を行っても、飛鳥の未来が見えなかったのです。
彼女曰く、
「見えぬというか、読めぬというか、結果が定まらないというか……。」
これはおそらく、飛鳥が特異点であるからだと思われます。
第一回でもお話ししましたが、特異点は世界の未来を決定づける者達。
彼らの行動次第で世界の、そして彼ら自身の運命も変わりますが、それゆえに彼らの未来は不確定だともいえます。
卑弥呼の占の力が通じなかったのもそのためでしょう。
ちなみに、当初はあくまで利用するために飛鳥に近づいたであろう卑弥呼ですが、先ほどのセリフからも察せられるように、この頃にはすっかり飛鳥自身のことを好きになっていました。
彼女の想いは、ソトゥミサ放送局の彼女の回でもよくわかります。
ですが、そんな穏やかな時間は唐突に終わりを告げます。
凄まじいまでの殺気に卑弥呼が顔を上げると、彼方から猛スピードで飛んでくるフィエリテの姿が見えました。
その勢いのままに飛鳥を奪い返したフィエリテは、逃げる卑弥呼に灸を据えるべく追いかけます。
慌てて逃げ出した卑弥呼が向かった先にはなんの因果か神門達がいました。
フィエリテの相手を彼らに任せるのが卑弥呼の狙いでした。
かつて、別府湾攻防戦で戦った者同士、再び戦いが始まる――かに思われたとき、フィエリテが急停止します。
その結果、彼女の手の中からすっ飛んだ飛鳥は地面に激突して人型の穴を開けました。
フィエリテがいきなり止まったのは、強大な存在の接近に気づいたため。
その気配のする方にフィエリテが目を向けると、そこには燃え盛る剣を携えたドラゴンの姿がありました。
明らかに強大なその竜に対抗すべく、神門はフィエリテに協力を要請します。
当初は難色を示した彼女でしたが、復活した飛鳥からの言葉もあり、彼女も承諾しました。
巨大な剣を振るい、圧倒的な力を見せつける炎の竜に、フィエリテはアレキサンダーと連携して戦います。
激闘の末に、遂に九大英雄の槍がドラゴンを撃墜し、なんとか彼らは勝利しました。
戦いが終わった後、飛鳥はフィエリテと共に久しぶりに神戸に帰還したのでした。
5.次回に続きます
ここまででだいたい第1弾から第4弾……つまりゼクス1年目での飛鳥達の物語となります。
もうこの時点で大規模な戦いに参加したり、色々な意味で運命の相手である綾瀬と邂逅・激突したりと盛りだくさんです。
ここから先の飛鳥達の物語も、また次回以降にお話しするので、気長に付き合っていただけるとありがたいです。
それではまた次回!
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