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Z/Xストーリー、アクティベート! 第34回 「青葉千歳編5 千年姫、再びの出立」

皆さん、こんにちは。GRRRです。
今回も千歳達の物語の続きをお話ししていこうと思います。
毎回冒頭でお伝えしていますが、各キャラのストーリーの大まかな流れは、公式HPのおもな登場人物の軌跡を見ればわかりますので、そちらもご参照ください。

今回はあづみ達と共に高千穂を目指して旅立ったところからスタートです。
それでは、早速お話ししていきましょう。


1.彼方の世界からの訪問者

神々やプラセクトなどの脅威に対抗するために、千歳達が中心となり建国された千年國。
再会を果たしたあづみ達も加わり、より賑やかになりつつあったその国にさらなる来客が訪れます。
遠い遠い、星の彼方からの来訪者が。

「ニグたんの髪グニグニするよ。触ってみて!」

ニグたん――正式な名前はシュブニ・グ
ク・リトという新たな種族だと名乗る彼女は、千歳に千年國に入れてほしいと頼みます。
得体の知れない相手ではあるもの、彼女の人懐っこそうな様子を見た千歳は彼女の滞在を了承。
基本的に敵対するのでなければ、誰でもウェルカムです。

また、彼女の他にも千年國には何人かのク・リトが入ってきています。
ミサキと会話していた様子があるナトコもその一人。

今ではアバター版を見る機会が多いナトコ達、色付きの
ク・リトイグニッション・オーバーブースト。
彼女達はもともと、それぞれの色の種族だった
ようで、ナトコは元ガーディアンです。

千年國に入ったニグたんは時折、イタズラや突拍子もない行動でトラブルを起こすことあれど、ゼクスやゼクス使い達に対してとても友好的に接していました。
他の住人達も、多少は警戒心を抱いてはいたものの、ニグたんを新たな千年國の住人として受け入れました。

例えば、千年國の子供たちのために、ニグたんが
千歳達と一緒に劇をやることになった際も
その奔放さで千歳達を振り回していました。
詳しくはミサキの話の時にしようと思います。

また、ミサキとニグたんがアイドル勝負をした際に、こっそり千年國に所属している他のアイドル達も含めた投票を行い、トップをペクティリスが取ったことから、千年國が彼女が中心となったアイドルグループ――SHiFTの正式なスポンサーになることを発表しました
……直後に、自分とニグたんの対決を思わぬ形で利用されたミサキに抗議される一幕もありましたが。

このアイドルの投票でミサキやニグたん以外にも
何人かに票が入っていたのですが、そのうちローリエと
マスティハには一票しか入っていませんでした

恐らく、自分で自分に投票したと思われます。

一方、千歳は復活したディンギルに備えるために、野心家の八大龍王、和修吉が率いる龍王殿に和平を打診
この和平は緑の竜の巫女クシュルの働き掛けもあり成立します。
さすがに和修吉達に住処を追われたライカンスロープ達の中には、未だに和修吉達への敵意と警戒心が拭えないようですが。

「いくら神様が強いからって、わしゅきち一派と
共闘だなんて……。夜襲の恐怖は忘れません。」

また、東京にある赤の世界の拠点にも、その目的を確かめるために親善大使を派遣することを決定。
赤の世界の拠点に知り合いがいるというほのめを案内人として、親善大使は千年國を発ちます。

一方、ほのめ達と入れ替わりに、イリューダ・オロンドと名乗る壮年の男性が千年國を訪れました。
酪農家だというイリューダと彼が従える謎の鎧のゼクス、マルの字――本当の名前はマルディシオン――もまた千歳達は千年國の住人として受け入れます。

酪農家を自称していた当時のイリューダ。
彼は演技で自身の本性を隠すのがうまく、
千歳達も気づくことはできませんでした。
龍膽「マルの字殿は何処の生まれでござる?」
マルディシオン「……」
龍膽「いやはや寡黙な鎧武者でござるな!」

イリューダ達が千年國に滞在するようになってから数日後、さらなる来訪者が千年國に訪れます。
――ですが、それによって思わぬ事件が起こることになります。


2.破滅をもたらす歌声

千年國に巨大なロボットが踊りながら接近している――。
そんな奇妙な報告を受けた千歳達は、そのロボットの確認に向かいます。
果たしてそこには巨大なメタルフォートレス、ダームスタチウムの姿がありました。
不思議な動きをしつつも、千年國に危害を与える様子がない彼を、千歳達は迎え入れます。

ダームスタチウムは人が乗って操縦するタイプの
メタルフォートレス。今のパイロットは実は
千歳の知り合い達だったのですが……。

実は千年國には破神祭以降、緑の世界の子供達のために、と緑の世界の領土に残り続けていたメタルフォートレス、グルーオンもおり、彼の存在も会ったことから、ダームスタチウムも受け入れられたようです。

「この身体が錆付き朽ち果てるまで、私は緑の
世界の子供たちのため尽くすことを誓う!」
「破神祭の際に我らが同胞となった「ぐるおん」
同様に「だむすた」が無害なら良いのですが。」

――ですがダームスタチウムには本人も気づかぬうちに搭載されていた、恐るべき機能がありました。

青の世界の巨大ロボットに興味を持った千年國の住人達が広場に集まったその時、そのロボットのスピーカーから美しい少女の歌声が聞こえてきました
千歳達も含めた広場に集まっていた面々がその歌声に耳を傾けかけた――その時、ニグたんが周囲の人々を触手で突き飛ばします

思わぬニグたんの荒っぽい行いに驚いた千歳が立ち上がった直後、ニグたんが漆黒の彫像のような姿に変わり果ててしまいました
みんなが息を飲む中、千歳の脳裏に、最近夢で見た光景――千年國の人々が同じような漆黒の彫像と化す姿――とシャマシュが襲撃した際に犠牲になったライカンスロープの男性の姿が思い浮かびます。
それは神々の干渉による魂の消失減少
千歳は破滅の歌声を響かせる巨人を見上げながら苦々しい表情で口を開きました。

千歳「あの巨大ロボは神の手先だ。歌声を聞けば
「焼失」する。ニグたんがあたしたちの身代わりに……。」

ですが、ニグたんは自力で彫像化から復活
いつもと変わらない笑顔を浮かべる彼女の姿に、千歳は胸をなでおろしました。

最終的に、ダームスタチウムはトラウマによって狂乱したあづみの《共振崩壊》の力によって沈黙。
一方のあづみは、強力な力を使った代償に、リゲルの胸の中で気を失いました。

このあづみがダームスタチウムを
機能停止させた経緯については、以前の
あづみの物語を参照してください。

そして、ダームスタチウムが機能停止した直後、そのコクピットから操縦者達が降りてきたのですが、その顔を見た千歳はまたしても驚きます。
なぜなら、ダームスタチウムの操縦者の正体は知り合い――桜街紗那と彼のパートナーゼクスであるユーディ、そしてメイド隊だったからです。

以前、千歳が紗那達に助けてもらった時、ユーディは
不在だったので、彼と出会ったのはここが初めてです。
また上記のカードにはいませんが、メイド隊には
新たにヘリオトロープも参加しています。

ダームスタチウムの中から外の様子を見ていた紗那は、自身の軽率な行動――正体不明のスイッチ(他者の魂を焼失させるウィルス・ヴォイスの出力スイッチ)を押してしまったこと――が千歳をはじめとする千年國の住人達を命の危機にさらしてしまったことに気づいていました。
そのため、ダームスタチウムの中から出てきた紗那は、全力で千歳達に謝罪
しばらくの間、人が変わったように大人しくなってしまいました。

「あれ、悪戯っ子の紗那よね? ローリエの弟子の。
すっかりしおらしくなって別人みたい。」

3.討祓戦の裏側で

思わぬ形で大混乱に見舞われた千年國。
意気消沈した紗那と力を使った影響で気を失ったあづみを気にかけつつも、千歳は仲間達と共に神々との戦いの準備を再開します。

数日後、千歳達に朗報が届きました。
赤の世界の拠点に向かったほのめから、現在の拠点の責任者である都城出雲との協議がまとまり、「千年國」「龍王殿」「神門の拠点」の3組織による神を討つための「討神前線基地」が締結されたとの連絡が入ったのです。

現役の自衛隊員でもある都城出雲。実は
千歳とは父親同士が旧知の仲であり、
千歳と出雲もわずかに面識があるそうです。

ちなみに、ほのめの案内で赤の世界の拠点に向かった親善大使というのは、なんと和修吉
おそらく、緑の世界と龍王殿代表ということなのでしょうが……まさか、龍王殿トップ自らが赴くとは。
彼女も先述の「討神前線基地」の締結には、思うところがありながらも了承しました。

和修吉も神を目障りに感じていたのは確かなので、
この同盟を神との戦いに利用しようと考えていました。
しかし、直後に彼女達は神々の襲撃を受け……。

いよいよ神々との戦いの時が来た。
SHiFTに戦意高揚も兼ねたライブを開催してもらった後、千歳は軍勢を関東の討神前線基地と合流する大部隊と名古屋に向かう少数精鋭の部隊に分けて編成します。

ですが、その夜、密かに紗那達が千年國から去ったことに彼女は気づきました
意気消沈したままの彼を放っておけないと考えた千歳は、龍膽と共に密かに千年國を出立
彼女達の動きに気づいたウェアジャガーに後を託すと、紗那達を追いかけ始めました。

「征くのでござるか?」夜闇に紛れて千年國を発つ者を
ウェアジャガーが呼び止めた。「あたしの身勝手に
みんなを巻き込めないからね。後を頼んだよ」「ご武運を」

後を任されたウェアジャガーは、千年國という組織が千歳達を束縛していたことを理解し、彼女の想いを汲む形で見送りました。
翌日、ジャガーは千歳達が率いる予定だった名古屋へ向かう部隊を解散させ、自身は他の五頭領達と共に軍勢を率いて関東へと出撃します。

そこでジャガー達を待っていたのは……
最凶の名を冠する一騎当千の生物兵器
その力は千年國の精鋭達も戦慄するほどでした。

話を千歳達に戻しましょう。
紗那達の足取りを追って森の中を進む千歳達。
その途中で彼女達は多数のプラセクトが年端もいかない少女を追い詰めているのを目撃します
千歳達は知る由もありませんでしたが、その少女――百目鬼きさらは以前、千歳達を監視していた蜂型プラセクトの主でした。

ですが、この時のきさらは手持ちのゼクスを
ほとんど失っており、彼女の手元に残っていたのは
絶不調のパートナーゼクスだけの状態でした。

少女達の事情――彼女のパートナーゼクスであるヴェスパローゼが他のプラセクト達から裏切り者と見なされた――などは全くわからない千歳達でしたが、絶体絶命の女の子を無視する、などという選択肢は彼女達の考えの中にはありません。
千歳達はイグニッション・オーバーブーストを発動します。

「謝っとくよ龍膽! またあたし無茶しそうだ!」

プラセクトの群れに突撃した千歳は、邪魔な虫たちの間をすり抜け、少女の元へ急ぎます。
崖っぷちに追い詰められた少女の足元が崩れ、落下し始めたのを見た千歳は迷うことなく自身も崖の上から飛び出し、空中で少女を抱きかかえました。
千歳の顔を見た少女が目を丸くします。

なんとか少女には追い付いたものの、またしても崖から落ちる羽目になった千歳達。
龍膽が飛行能力を持たないため、イグニッション・オーバーブースト状態の千歳も空を飛ぶことはできないのです。
必死に九頭竜を崖の壁面に突き刺すも、落下の勢いは殺しきれません。

最悪の場合、自分が盾になってでもこの子を守る――。
そう千歳が覚悟を決めた直後、背中に伝わったのはとても柔らかく優しい感触でした
誰かに自分も抱えられている――その誰かが何者なのかに気づき、千歳は驚くと同時に喜びます。
彼女達を抱えていたのはいなくなっていた紗那だったのです。

一時は意気消沈していたものの、ユーディ達の
計らいもあり、ようやく元の元気な姿に戻った紗那。
彼もまたユーディとイグニッション・オーバー
ブーストを発動し、千歳を助けてくれたのでした。

崖の下で待っていた桜街家メイド隊のサポートもあり、千歳達は無事に地面に着地できました。
因果なことに、千歳が崖から落ちたところを桜街家の面々に助けられるのはこれが二度目です。

再会と互いの無事を喜ぶ千歳と紗那達。
ですが、千歳達が助けた少女を追い詰めていたプラセクト達が崖の上から追撃してきました。
千歳達が体勢を整え、次々と襲いくるプラセクト達を迎撃する中、少女――百目鬼きさらも自らの名を名乗り立ち上がると、イグニッション・オーバーブーストを発動します。

イグニッション・オーバーブーストを発動した
きさら。彼女のIGOBの姿は体形が子供のままの
場合と、パートナーの影響か、グラマラスな体形に
なった
二種類が存在しますが、今回は前者ですね。

千歳達は桜街家の面々やきさら達と協力し、次々とプラセクトを撃退。
最終的には全てのプラセクトを叩きのめすことに成功したのでした


4.新たな舞台、その名は幻夢郷

謎の少女、百目鬼きさらを追うプラセクト達を、再会できた紗那達と共に撃退した千歳と龍膽。
ですが、戦いが終わった直後、過度の疲労とパートナーの苦痛を共有してしまったことから、体力の限界が来たきさらが気絶してしまいます
紗那達と共に彼女を介抱しつつ、千歳達は今後の事を考えます。

きさらと彼女のパートナーゼクスの事情はまだよくわかりませんが、彼女達がプラセクト達に追われているのは明白。
下手に千年國に戻ると、彼女達のみならず、住人達もプラセクトから攻撃される危険に晒しかねません。
今はきさら達と共に東北から離れた方がいい。
そう千歳が考えていると、千年國のある方角から、車の走る音が聞こえてきました。

千歳達が顔を上げると、こちらに向かってくるのは色とりどりの様々な種類の車両。
あちらも千歳達に気づいたのでしょう、その中の一つから真っ赤なスーツのバトルドレスが身を乗り出しました。
バトルヒーロー ゲンマ

とあるアドミニストレータが密かに結成した正義の
ヒーローチーム、バトルヒーロー。ゲンマは彼らの
リーダーであり、色々と抜けた一面がありますが、
正義感の強い熱血漢です。ちなみに美声の持ち主。

話を少し遡ります。

巨大ロボット、ダームスタチウムを桜街家が勝手に青の世界から持ち出したことから、本来のパイロットであるバトルヒーロー達は彼らを追いかけて千年國までやってきていました。
当初はダームスタチウムの奪還と共に、盗んだ犯人の捕縛も目的としていた彼らですが、その犯人である紗那は、ウィルス・ヴォイスを暴発させた事を悔やんでおり、バトルヒーロー達に全力で謝罪。
その憔悴しきった様子は、バトルヒーロー達の方が慰めるほどでした。
その後、しばらく彼らは千年國に滞在し、その間にSHiFTのライブも見に行ったようです。

ここでバトルヒーローのメンバーを紹介しましょう。
右前のイエローがマルカブ、右奥のブルーがグライド
左前のシルバーがラプス、左奥のピンクがグリーゼ
そして、一番下にいるブラックがアダーラです。

そして、千年國でダームスタチウムの修復(もちろん、ウィルス・ヴォイスの機能は除きます)を終えたバトルヒーロー達は、車両形態に分離したダームスタチウムに乗り込んで青の世界の領域へと出発しました。
その途中で千歳達を見つけたのです。

千歳は近づいて来た彼らに事情を説明し、青の世界の領域である中部地方まで自分達も連れて行ってほしいと依頼します。
千歳達の事情を聞いたバトルヒーロー達は彼女達を乗せることを快諾。
きさら達や紗那達共々、分離状態のダームスタチウムに乗り込んで、彼女達は名古屋へと向かいました。

千歳「乗せてくれて助かったよバトルヒーロー。紗那も
悪いね、付き合わせて。千年國へ戻りたかったんだろ?
でもさ、きさらのためにも東北から離れたいんだ。」

その後はトラブルもなく、無事に名古屋に辿り着いた千歳達。
この頃には気を失っていたきさら達も目を覚ましており、その事には安堵した千歳達ですが、車から降りた彼女達は目を丸くします。
千歳達が訪れた時、神と人竜との最終決戦である討祓戦の中心地となった名古屋は、神々や《叶えし者》達、暴走キラーマシン達と各色のゼクスやゼクス使い達が激しい攻防戦を繰り広げた結果、ボロボロになっていました

とある事情からニグたんの仲間達である
ク・リト達も討祓戦で人やゼクス達の
味方として戦ってくれていました。
こちらのニャルラトもその一人です。

なんとか、神々とその軍勢は撃退されたものの、その傷痕は深いものでした。
千歳達は紗那達や目を覚ましたきさら達、そして、バトルヒーロー達と共に復興作業の手伝いをします。

復興作業の傍ら、千歳と龍膽はある情報を収集していました。
それは、ダームスタチウムにウィルス・ヴォイスを仕込んだ者の正体とその行方
おそらく千歳達は名古屋に来るまでの間に、あの危険な装置はダームスタチウムに密かに後付けされたものであることをバトルヒーロー達から聞いていたのだと思います。
その何者かが悪意を持ってあの機能を追加したのは明らか。
そいつをとっ捕まえてぶっ飛ばす――そんな決意と共に、千歳達は青の世界のゼクス達と情報を交換していました。

そんな彼女達の前に二人のバトルドレスが現れ、男性の方はアドミニストレータ アルクトゥルス、女性の方はデネボラと名乗ります。
デネボラのことは知らなかった千歳達ですが、アルクトゥルスの名前は以前に聞いたことがありました。
他の一部のアドミニストレータ達と共に、リゲルの記憶を封印してあづみを利用し、彼女達を追い詰めた悪人として
リゲル達の話を思い出した龍膽はアルクトゥルスに警戒を露わにします。

「アルクトゥルス……。彼奴はかつて傷心のあづみ殿を
追い詰めた男。信用に足るとは思えぬでござるが。」

千歳もあづみ達に対するアルクトゥルスの仕打ちを思い出して怒りを露わにしますが、そんな彼女達の敵意を気にすることもなくアルクトゥルスは告げます。
ウィルス・ヴォイスを作り出したのはアドミニストレータの一人にして青の世界をも見捨てた裏切り者、ソルであり、彼は今、ク・リト達の故郷、幻夢郷にいると。

さらにアルクトゥルスは自身の技術で独自開発した潜水艇で幻夢郷に行くことが出来ると千歳達に言います。
それを聞いた千歳は、アルクトゥルス以上の危険人物であるソルをこのまま捨て置くことはできないと考え、怒りを飲み込んでアルクトゥルスの提案を受け入れます。

「あづみを弄んだ非道はいずれ拳で問い質すから。
いまは力を貸してもらう。幻夢郷へ行きたい」
「私への見返りは?」 「ない!
「いっそ清々しいね。いいだろう」

千歳が他の仲間達に事情を説明すると、きさら達や紗那達もまた共に幻夢郷に向かうことに同意してくれました。
一方、千歳達と共に幻夢郷に向かうつもりだったデネボラは、このタイミングで青の世界で緊急事態が起きたという連絡が入ったため、アルクトゥルスと共に青の世界に戻ることになり、ソルの撃破を千歳達に託しました。

アドミニストレータの中でも屈指の危険人物、
アルクトゥルス。この時、彼は元シャスター側の
アドミニストレータとして、デネボラの
監視を受けている立場でした。
そして、こちらがデネボラ。彼女はある事情から
ソルに激しい怒りを抱いており、千歳達と共に
幻夢郷へ向かおうと考えていたのでした。

デネボラ達に後を託された千歳は、アルクトゥルスが用意した潜水艦に乗り込んで幻夢郷へのゲートがあるという日本海溝に向かいます。
しかし、青の世界の超科学技術で作られた潜水艦でも水圧に耐えるのは厳しかったようで、途中で潜水艇が浸水
そのまま沈没しかねない危機的状況でしたが、龍膽やポピーが体を張って穴を塞いでどうにか幻夢郷へのゲートに辿り着いたそうです。

きさらのパートナーゼクス、ヴェスパローゼ
蜂蜜で穴の隙間を塞いでくれたのだそうです。

……リアルに考えると、深海で浸水するような事態=潜水艇の装甲が破損するような事態になったら、数年前に事故を起こしたタイタン号よろしく、一瞬でぐしゃっと圧壊しそうな気もしますが、そこはリソースの防壁なども駆使してなんとかもたせたのでしょう。

ぎりぎりの航海になりましたが、なんとかゲートを抜けて幻夢郷に辿り着いた千歳達。
そこで彼女達が出会ったのは――

「ソル様の命令は天命。わたしの〝絶対〟です。」

5.次回に続きます

ここまででだいたい第28弾から第35弾くらいまでの千歳達の物語となります。
他のゼクス使い達の話でも触れていた神々との最終決戦、討祓戦。
ですが、ここまで説明した通り、千歳達はそちらの方には直接参加していなかったのでした。
きさら達が大ピンチだったので仕方ないですが。

そして、全てのゼクス使い達が集結することとなった幻夢郷へも、千歳達は他の面々とは大きく異なる方法で(ク・リト達の力を借りずに)向かったことで、他のキャラ達とは少し物語の様相が異なるものとなります。
その辺りの詳しい話はまた次回に。
それでは、また!

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(C)BROCCOLI

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