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Z/Xストーリー、アクティベート! EX1「新たな舞台、ネクストフロンティア!1」

皆さん、こんにちは。GRRRです。
今回と次回は発売されたばかりのパック、ネクスト・フロンティアで新たに始まった外伝、第3星界での物語をお話ししていこうと思います。
話の内容は公式HPに掲載されているのですが、せっかくですので私の方でも改めてお話ししていければと思います。

それでは、早速、お話ししていきましょう!


1.空に浮かぶ五つの孤島、第3星界

まずは先に星界という言葉について解説しなければならないでしょう。

現在のZ/Xの世界は、9人の管理者と呼ばれる存在がそれぞれに生み出した世界――星界を舞台とした物語として設定されています。
その世界の全てを作り上げた管理者達はディンギルをも超える神の如き存在――まさしく創造主と言っていいでしょう。

そして、これまでの英雄達の戦記やカードのフレーバーテキストなどで展開されてきた本編の物語は第6星界が舞台となっています。
ですが、この第6星界の管理者はディンギル達を強くしすぎるなど、世界の設定を調整ミスしてしまった上に諸々の理由から消失
世界は極めて不安定な状態となり、様々な悲劇や破滅が繰り返される原因になってしまいました。

この第6星界からもたらされる災禍は近接する第5星界第7星界にも飛び火。
幾度も破滅して周りにも被害をまき散らす第6星界に業を煮やした第5星界の管理者は、自ら第6星界をも管理しようと画策し、一方、第7星界の管理者はそのような第5星界の管理者の横暴を防ごうと動き――というのが、現在の第6星界、新世界での物語の様相です。

こちらが第5星界の管理者、ヴィヴァーチェ
前述のとおり、冷徹で傲慢な性格の持ち主ですが、
幾度も他の星界からの破滅の余波を受けながらも
自身の星界を安定させて発展させたやり手でもあります。

ふるりちゃんねるにて本編の世界である第6星界とその周囲の星界の関係についてわかりやすくまとめた図があるので、そのまま引用しますね。

第6星界が本編の世界、第5星界はアニメ
reunionの世界で、第7星界はみかんちゃんの
故郷の世界となります。

そして、今回、お話しするのは第3星界の物語。
ここは世界の様相からして我々の世界とは全く異なっています。
なにせこの世界には海と空以外には、空に浮かぶ5つの島しかないのですから。

まさにファンタジー感あふれる美しい光景。
しかしこれ、海の存在意義はいったい……。

この五つの島ではそれぞれ独自の文明が発達。
国家間の交流が始まった後も、互いが互いの文明を尊重する形で友好関係を築き、災害が起きた際には互いに助け合うなど、関係はいたって良好です。
物資の奪い合いなども起きず、穏やかに発展を続ける世界。
それが第3星界です。

まさに理想郷のような世界……なのですが、その世界の管理者、ティアリは自身の作った世界にある危機感を抱いていました。
それは住民たちの闘争心の薄さ
平和に慣れすぎた結果、住人達の成長が鈍化し、いつかとてつもない規模の災禍が起こったら取り返しのつかない事態にならないか――彼女はそんな危惧を抱いていました。

実際、第1星界は天使達が管理する平和な世界なのだ
そうですが、あまりにも平和すぎて人々の向上心が
なくなり、緩やかに衰退してしまっているそうです。

ティアリがこのような危惧を抱いた原因は隣の第4星界にあります。
第4星界の管理者ユークトゥルスは非常に嗜虐的な人物で、自ら生み出した世界を幾度も滅亡させては、住人達の苦しむ姿を見て楽しんでいるのです。
しかも、第6星界の事例と同様に、その破滅の余波は隣接する第3星界や第5星界にも及んでおり、それによって第3星界でも災害が起こっているのです。
ユークトゥルスは現状、判明している星界管理者のうち、最も危険ではた迷惑な人物と言えるでしょう。
正直、ヴィヴァーチェは第6星界より先に第4星界をどうにかした方がいいのではないでしょうか……と思っていましたら、最近の本編のストーリーの更新でかなり怪しい描写がありました
いずれまた詳しく紹介します。

第4星界は本編(第6星界)と第5星界(reunion)を除く
これまでのメディアミックスでの世界とのこと。つまり、
初代漫画版や初代アニメ版などの世界です。この世界が
破滅を繰り返しているのは漫画版で言及されていました。

話を第3星界に戻しましょう。
第4星界がもたらす災害にも負けないように、第3星界の住人達を鍛え上げなければならない。
そう考えたティアリは、五つの国の指導者を招集し、彼女達にある宣言をします。
それは戦争ゲームの開催
新たに生み出した六つ目の大陸をフィールドとして、各国の選りすぐりの戦士達を戦わせ、競い合わせるというのです。
もちろん、あくまでゲームであるので、多少のケガをする危険性はあっても、命を落とすような危険性はないようにする――ここまでのティアリの説明を聞いた各国の代表達はその提案を受け入れたのですが、続いて彼女が発した一言を聞いて全員が絶句しました

「優勝国には全面的なバックアップを
約束しますね~。ただし、敗北した四つの
国家には……滅んでもらいま~す。」

あまりにも極端すぎるその発案。
各国の本気を見たいがために言ったブラフなのか、それとも本気で敗者となった国を亡ぼす気なのか。
ティアリの考えはいまだにはっきりとはわかりません。

とはいえ、星界の管理者からの強制的な提案に各国の指導者達は抗えるはずもなく、自国に戻った彼女達は国民達に戦争ゲームの開催を通達し、代表の選手達の選定を始めました。
……ティアリからの命令で、戦争の敗者となった国は滅亡するという真相は国民達には伏せたまま。

そんな真相を知る由もなく、突如、始まった戦争ゲームに各国の住民たちは熱狂。
それぞれの想いを抱きながら、彼ら・彼女らは戦争ゲームに挑むことになります。

参考資料

果たして、表向きは各国の実力を競う催し、真相は国家の存亡を賭けたこのゲームの結末は。
そして、第3星界の行く末は――


2.求めるのは不屈の闘志 赤の国 緋命帝国

ここからは戦争ゲームで競い合う各国とその代表選手について紹介していきましょう。
まずは赤の国 緋命帝国(あけみことていこく)。

武術を究めんと切磋琢磨する戦士達の帝国

この国では頻繁に(先述の第4星界の破滅の影響による)天災が起こっているのですが、復興の際、積極的に他国の文化を取り入れながら発展してきました。
実際、青の国由来の機械技術が取り入れられている他、緑の国を除けば唯一国土に緑が目立つ辺りに他国の文明を取り入れた様子が窺えます。

特に発展したのが遺伝子・生体学に関する技術
他国の文明を研究して発展させたその技術を、この国では当たり前のように多くの国民が利用しています。
そして、強靭な肉体を手にした国民達は武術を嗜み、強い力を持とうと努力しています。

本家の赤の世界では強靭な肉体を持つのは
ブレイバー達だけで、マイスター達の体は
むしろ脆弱になっていました。一般の国民達も
強い体を持っているのは大きな違いですね。

総じて、赤の国は己の強さを追い求めつつも、それを天災に抗う力に変えるように、自分のため・大切な人たちのため・そして国のためにその力を使うことを目指す国家です。
さしずめ健全な赤の世界と言えるかもしれませんね。

ちなみに、国名や登場人物が漢字だったり、家が木造だったりと日本を思わせる要素が多いです。
未成年は学校に通ってますし、車やテレビなどの機械も普通に存在します。
遺伝子関連の技術が積極的に用いられている点を除けば、現代日本にかなり近い文明なのでしょう。

かつてはこの国でも戦乱が起きていたようなのですが、(おそらくは何百年か前に)ある人物が国を統一。
圧倒的な武力で赤の国を統一したその人物は初代皇帝となって国を治め、以降はその血筋の人物が皇帝となっているそうです。

現在の皇帝の名は皇紅冥(すめらぎこうめい)。
現役の女子高生として学業に励む傍ら、皇帝として民を導く彼女は、突然のティアリの宣言を懐疑的に見ており、彼女の真意を探っています。
闘争心の溢れる国民性の割に戦争ゲームの順位が第三位と中間なのは、彼女の慎重さの表れともいえるかもしれません。

「進軍せよ精鋭たち! 緋命帝国の旗印の下に!」

3.『最凶』を目指す格闘少女 一番合戦初命

そんな赤の国の代表選手の一人――ネクスト・フロンティアの主役の一人が一番合戦初命(いちばかせはじめ)です。

「むむッ、これは……強者の気配!
手合わせ願いますッ!」

有名な格闘家の父親、管理栄養士の母の間に生まれた彼女は、まだ幼いある日のこと、ある映像を目の当たりにします。
そこに映っていたのはたった一人で他国の戦士達を蹴散らす一人の格闘家の姿
結束して戦う騎士団も、膂力に優れた獣人達も、恐るべき魔法を使う魔女達も、挙句の果てには鋼鉄の巨体のロボットすらもたやすく打ち破るその圧倒的な強さに、初命は目を輝かせました。
その格闘家の通り名は――【最凶生物(ザ・ワン)】。

本編にも全く同じ名を持つ生体兵器が存在
します。平行世界の彼、なのでしょうか?

自分も大きくなったら彼のように強くなりたい。
幼い純粋な心のままに初命はそう思います。

ちなみに、このイラストの当時、初命は
四歳。まさに物心ついたころから、
ザ・ワンに憧れていたのです。

そして、武に優れた父親の鍛錬と体調面をサポートしてくれる母親のもとで、初命はすくすくと成長し―――。

高校生になった頃。
初命は学生ながらも、あらゆる格闘技を使いこなす凄まじい実力を持つ格闘家として名を知られる存在となっていました。
それこそ、一部ではザ・ワンの再来として噂されるほど。
そんな初命の噂を聞きつけて毎日、挑戦者が訪れましたが、そのことごとくを彼女は返り討ちにしています。
それほどの実力を身に着けながらも、彼女は慢心することなく、日々のトレーニングを欠かしていません。

モーニングルーティーンの様子がストレッチな
ことからも、彼女がいかにトレーニングに熱心
なのかがわかります。起きている時間はほとんど
トレーニングに費やしているのだとか。

また、両親から武術だけでなく学問もしっかりと身に着けるように、としつけられているので、学校の勉強も頑張っています。
武術では無敵の彼女もそちらは苦手で四苦八苦しているのですが、赤点を取ってしまうと海外での武者修行をさせてもらえないということもあり、必死に勉強しています。

特に苦手なのが本人曰く歴史。武術の座学なら
実践を交えて身に着けることもできるのですが、
歴史などはそういうことができない、とのこと。

そして、これも両親の教育の賜物なのでしょうが、対戦相手に敬語で応じるなど礼節も身に着けています。
ついでに料理上手とも明言されており、Z/Xでは割と貴重な料理できる系の女子です。
武者修行中は自分で料理をしないといけない、というのもあるのでしょうね。

そのように修行に勉強にと忙しくも充実した日々を過ごしていたある日の事――。
学校から帰宅した初命を真剣な表情の両親が待っていました。
ただならぬ様子の二人に初命が驚いていると、父が一つの封筒を彼女に差し出します。
その赤い封筒に金の箔押しで描かれていたのは皇家――皇帝の家紋
通常は皇室が一般市民に手紙を送ることはありえないのですが、例外が存在します。
その例外を知っていた初命は手紙の内容を予想しながらも、恐る恐る封を開け――歓喜しました
手紙の正体は初命が戦争ゲームの選手として選出されたことを伝える通知書だったのです。

自身の夢の一つが叶ったことに居ても立ってもいられなくなった初命は戦争ゲームに向けての鍛錬のための武者修行の準備を始めようとして――母親から先に学校の期末試験を乗り越えてから、と釘を刺されてしまいました。
少々、落ち込みながらも、彼女は期末試験に今しばらくは専念します。

そして、数日後――。
なんとか期末試験を乗り越え、武者修行の旅に出ることを認められた初命は最初に黒の国 マギアテに訪れました。
マギアテに到着して早々に彼女は誰かが戦っている気配を感じ取ります。
まだ見ぬ強者の気配に喜びながら、初命はそちらへと駆け出します――。

そこで彼女が見つけたのは、小柄な体に
不釣り合いなほど巨大な、そして禍々しい
刃を振るう悲痛な表情の少女で……。

今回紹介した初命の物語は上記の公式ホームページに詳しい内容が記載されています。
興味のある方はこちらもご覧ください。

改めて、初命の物語を振り返ると彼女は周囲の環境に非常に恵まれていますね。
友人達も多く、赤の国の選手の代表として選ばれたのもそうですが、何より家族関係は最高と言ってもいいでしょう。

Z/Xのプレイヤー達の家庭の事情は、多くのキャラについて判明しているのですが、両親、または片親と死に別れていたり、親が問題のある性格であったり、そもそも物語のスタート時点で孤児だったりと、色々と大変な状態になっているパターンが非常に多いです。
中には、ゼクスと関わるようになってから、全く家族の元に帰っていない(帰れなくなった)面々もいます。

もちろん、両親が共に健在で関係性も良好な
キャラもいますが、そうではないキャラの
方が多いのは気のせいではないでしょう。

ネクスト・フロンティアの他の主人公達も一人が孤児、一人が母親が不在、といった感じです。
そういう意味では優しさと厳しさを兼ね備えた両親のもとで、真っすぐに育った初命は本当に恵まれた環境と言えるでしょうね。


4.目指すのは人類と機械の調和 青の国 リットラズリ共和国

次に紹介するのは青の国 リットラズリ共和国

人とAIが共に生きる精錬の共和国

この国では大昔に流行った疫病への対処のために、積極的に医学関係も含めた科学の研究を推進。
その結果、この国は科学文明が各国の中で最も発展した国となりました
この国の科学技術に憧れて、他国から移住する人も少なくないそうです。

AIも誕生し、積極的に活用されていますが、コンピューターが人類と機械が共に協力し合う国こそが理想と、効率を最優先としつつも、人類は人類で様々な仕事を行って、機械と共に国家を運営しています。
まさに理想的な青の世界、とでも言うべき環境でしょうね。

旧世界の終盤の青の世界もそのような
理想的な状態になっていたのですけどね。

政治も人類がメインで機械がサポートを行うという形で行っており、国のトップである大統領は全国民の中で最もふさわしい人物を選出するという形です。
そして現在の大統領、オーレリア・コバルト・ブルーは五つの国のリーダーシップを握るべく戦争ゲームに積極的に動いており、その彼女の方針は現在の戦争ゲームのトップが青の国となっていることからもうかがえます。

このオーレリア、当初は各国の指導者の中で唯一イラストが伏せられているなど、意味深な描写がありました。
そして、カードの先行公開でようやくその姿が明らかになりましたが、その顔は既存のキャラにはさほど似ていません。
ですが、このポーズや不敵な笑み、そして周囲に機械仕掛けのキューブが漂っている様子には何か既視感があるような……。

「勝利はリットラズリ共和国へ集約されるさ。」

5.夢のために移住してきたメカニック アリシア・ジニア・グッドウィル

そんな青の国の代表選手の一人がアリシア・ジニア・グッドウィルです。

「アリスって呼ぶなっ!
修理してやんないからな!?」

――実は彼女の本名は草百日したがきももか)。
その日本風の名前が示す通り、出身地は赤の国です。
曾祖母が青の国出身なので、一応、青の国の人々の血は流れているのですけどね。

母親は彼女が物心のつく前に〝家族ではなくなった〟そうで、赤の国の機械技師であった父親が男手一つで彼女を育ててくれました。
そして、14歳の頃、アリシアは父親の仕事に付き添う形で初めて青の国に訪れ、その凄まじく高度な機械技術に感激します

機能的な高層建築。
赤の国のものよりはるかに高性能な車両。
そして、空を飛ぶ巨大な機械人形――ロボット。

当時の百日の年齢は14歳。奇しくも本編の主役である
あづみと同い年の頃ですね。故国には存在しない
超機械技術に文字通り目を輝かせました。

一週間の滞在の後、帰国してからも百日の心にはずっと青の国への憧れが残っており、それは成長して、赤の国の技師として働き始めてからも変わりませんでした。
この頃、彼女は青の国のロボットを参考に液体金属性のロボット、メルクリウスを作り出すことに成功します。

こちらの百日の足の下にいる青い液状の物体が
メルクです。公式ホームページのキャラ紹介では
さらりと「謎の存在」と記載されています。
彼?の正体は果たして……。

いつかはかつて見たような巨大なロボットを自らの手で作ってみたい――。
そうメルクリウスに語る百日ですが、その夢は赤の国では叶わないものでした。
実際に、一度だけ青の国に近い形で機械の改造を施したことがあったのですが、性能は向上したものの、赤の国の住民には扱えないピーキーな代物になってしまったそうです。

赤の国にいては自分の夢は叶えられない。
しかし、ここまで自分を育ててくれた父親を置いて他の国には行けない――。
そんな相反する想いを抱えて悶々としていた百日の背を押してくれたのは、他ならぬ父でした

ある日の事、共に夕食を食べていた百日に父親がある物を渡してくれたのです。
それは青の国へ行くための飛行船のチケット
思わぬプレゼントに驚く百日に、父親は口を開きます。

――『道具』の域を超えたモノを作ろうとするお前は緋命帝国の技師としては三流だ。
――だが、お前の自我を活かせる場所に行けば超一流になれる。

「お前の居場所は青の国だ。」

技師としての厳しさと、父親としての優しさ、その二つがこもった言葉に百日は感謝します。
こうして、百日は青の国へと向かうことになったのでした。

そして、一年後――。
草百日改めアリシア・ジニア・グッドウィルは、リットラズリ共和国の整備工場で働いていました。

この工場には戦争ゲームで破損したロボットの
修理依頼などが来ており、結構、無茶な納期での
依頼が来ることもしばしばなのだとか……。

ちなみに、本名を封印しているのは父親から渡航の条件として、『草の名を使わないように』と言われていたことから。
前述のように、赤の国の技師として働く父親の名はそれなりに有名だからだそうです。
また、今の偽名は青の国出身の曾祖母の名前を参考にして考えたものなのだとか。

また、この頃にはメルクリウスも赤の国にいた頃より成長しており、巨大なロボットのコントロールを掌握して動かす、といったこともできるようになりました。
家事が苦手なアリシアのサポートもこなしているそうです。

こちらのイラストで、メルクが甲斐甲斐しく
アリシアのお世話をする様子が描かれています。

さて、ようやく青の国での生活にもようやく慣れてきたある日の事。
戦争ゲームで大破したロボットの修理を終えたアリシア達の元に、彼女達の上司である整備長がやってきました。
無茶な納期の仕事をしょっちゅう回してくる上に、やたらと可愛らしい愛称であるアリスと呼んでくることから、アリシアは彼女を苦手に思っていたのですが、そんなアリシアの想いに気づいているのかいないのか、お構いなしに、整備長は新たな仕事を持ってきました。
それはなんと、戦争ゲームへの参加

本来の代表選手のうちの一人がパートナーのロボットと大喧嘩して出場できなくなったので、その代理としてアリシア達を派遣してほしい――。
そのような内容が記載されたメールを見て、アリシアは絶句します。
何かの間違いと思いたかった彼女ですが、そのメールの署名欄に大統領の名が刻まれており、それが冗談でも詐欺メールでもないことを証明していました。

青の国のロボット達に搭載されているAIは
人格と言って差し支えないほど高度な代物。
まさしく本編のメタルフォートレス達と
比べても遜色のないものなのでしょうね。

整備長はスパコンが導きだした結果、と評しつつも、戸惑うアリシアを全力で説得します。

緋命帝国出身で格闘技を見慣れていることが戦争ゲームでメリットになる――。
他の選手達にとっても、アリシアが装備やロボットのメンテナンスを担当してくれるなら心強い――。
赤の国と青の国の技術のハイブリッドであるメルクリウスを戦争ゲームの大舞台でお披露目できれば、多くの人の注目の的になる――。

この整備長さん、名前は明かされていないのですが、
口調やノリがなんとなく本編のこの人を思い起こすん
ですよね。並行世界の彼女だったりするのかも……?

整備長の怒涛の言葉に、当初は辞退するつもりだったアリシアも折れ、戦争ゲームへの参加を承諾します。
満面の笑みと共に退室した整備長を見送ってから、アリシアは静かに崩れ落ちました。

……それこそ、この男ならば「なんでこないなって
もうたんや
」と言っているであろう場面ですね。

そんなアリシアを慰めるように、メルクリウスが彼女の背をさすってくれました。
相棒の気遣いに感謝しつつ、彼女が気合を入れなおすと、メルクリウスもまた戦うための姿――ガントレットへと変形しました。
そんなメルクリウスの姿に勇気づけられたアリシアは、自分らしく、できる限り頑張ろう――そんな決意と共に、戦争ゲームに臨むのでした。

初命同様、アリシアの物語は上記の公式ホームページに詳しい内容が記載されています。
興味のある方はこちらもご覧ください。

初命同様、アリシアは比較的恵まれた立場で、現在は自身の夢を叶えようと夢にまで見た憧れの国、リットラズリで頑張っています。
これも、彼女の事をよく理解してくれていた父親のおかげ……なのですが、戦争ゲームで青の国が一位となった場合、他の国諸共、赤の国は滅んでしまいます
その事実を今のアリシアは知る由もありませんが、もし知ってしまったらどうするのでしょうか。
この辺りも今後が気になるところですね。


6.次回に続きます

さて、今回はここまで。
残りの主人公達については、また次回にお話しします。
今回紹介した初命とアリシアは片や優しさと厳しさを併せ持つ家族に真っ当に育てられ、片や父親から叱咤激励されて新天地に飛び出すなど、割と恵まれた環境でしたが、次回に紹介する残りの主人公達は過去に色々とあった面々
一人は戦いへのトラウマを持ち、一人は前述した孤児。
そして、もう一人は――。

それでは、また次回!

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