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ぼったくり防止!弁護士の報酬はどうやって決まる?依頼費用の相場は?
こんにちは、弁護士の中野です。本日は「ぼったくり防止!弁護士の報酬はどうやって決まる?」というテーマでお話しします。弁護士の報酬に関する疑問や、法外な請求をされたという相談をよくいただくため、今回詳しく解説したいと思います。
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弁護士の報酬は自由に決められる
弁護士の報酬は、各法律事務所や弁護士が自由に決めることができます。以前は日本弁護士連合会(日弁連)が報酬基準を定めていましたが、独占禁止法に抵触するとして約20年前に撤廃されました。そのため、現在は弁護士ごとに報酬を自由に設定できる仕組みになっています。
ただし、かつての「弁護士会基準」はよくできていたため、現在でもそれを参考にしている弁護士も多いです。
※弁護士会の旧報酬基準は、以下になります。
(旧)日本弁護士連合会報酬等基準
依頼費用の相場
・初回法律相談料
法律相談料の相場は、30分5,000円、1時間1万円程度です。ただし、初回無料の事務所や、これより高額な事務所もあります。
・裁判費用
裁判を依頼する場合、一般的には「着手金」と「報酬金」が発生します。
着手金:事件の依頼時に支払う費用。
報酬金:成功報酬として、得られた金額の何%を支払う。
これらの割合は弁護士が自由に決められます。ただし相場としては、(旧)日本弁護士連合会報酬等基準を基準にして決められることが多いです。この報酬基準と大きく異なる場合には、注意が必要です。
タイムチャージ
タイムチャージ制を採用する場合、1時間あたりの料金が設定されます。
相場:3万〜4万円程度
高額な場合:1時間10万円以上
タイムチャージは、契約書のレビューや法令調査などの業務で用いられます。
料金トラブルを防ぐために
弁護士への依頼は頻繁にあることではないため、後から「聞いていなかった」とトラブルになるケースが少なくありません。特にタイムチャージ制では「10時間で100万円」といった高額請求が発生することもあります。なので事前に必ず料金を確認することが重要
相談の前に「費用はいくらかかるか」を確認する。
タイムチャージの場合は「上限金額を設定する」などの工夫をする。
料金を明示している法律事務所を選ぶ
法律事務所のホームページに料金が明記されているかも重要なポイントです。料金を明示していない事務所では、顧客によって金額を変えるケースもあるため、注意が必要です。
ホームページに料金が記載されていない場合は、事前に料金体系をしっかり確認し、不明点があれば問い合わせるようにしましょう。
まとめ
弁護士の報酬は自由に設定できますが、相場を知り、事前に確認することでトラブルを防ぐことができます。特にタイムチャージ制の場合は、上限を設定するなどの対策をとることが大切です。
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