見出し画像

思考力向上委員会 フェルミ推定&ケース問題⑮ 〜コンサルからコンサルへ転職を成功させるためには?〜

直近、コンサルからコンサルへ転職する人も多く、様々なファームを渡り歩きながら実力を試していく(もしくは居場所がないケースもありますが)ような動きが活発です。

ある1社への内定を勝ち取る前提で、成功させるためにどうしたらいいのか考えてみたいと思います。

まず、基本的に下記が受かるための要件なのでは無いかと考えます。

①企業が求める人材だと感じてもらうこと
②他の希望者と比較していいと感じてもらうこと
③自分が求めるものが得られること

①についてですが、例えばブティック系の戦略ファームだとした時、
・地頭の良さ
・スキル(何かしらの特化領域があると即戦力として役に立ちやすい)
・スタンス
などが選定軸で、特に別のコンサル会社からの場合は地頭の良さ、スキルが重視されそうである。
結局ワークするか、が1番の論点なので、例えば経歴で見られるのは何年かけてどこまで行ったのか、など。ほぼポテンシャルとしては見られないだろう。あとはそれらを凌駕する熱量や気合いを感じるか。コミットメントが何よりも重要なので、具体的なコミットメント度合いなどは選びたいと思う基準だと思う。
具体的にはベンチャー企業の支援の経験を元に、深夜土日問わずクライアント対応し、3ヶ月の目標達成プロジェクトを成功へ導いたこと。当初の予定と全く違う動きを求められることが分かってから巻き返しも含めてクライアントに喜んでもらえた、など。クライアントは社長で世界一時間感覚にきびしく、そこに事業戦略を週時でアップデート(もちろん資料作成も含めて)していく経験は、膨大な時間とともに自分の中に蓄積されている、など。

②他の希望者と比較した時に、印象に残っていたり、選定軸をてらした時に優位である必要がある。ここでフェルミ推定をしてみたい。だいたいどの程度の人が一時期で競合しているのだろうか?

採用人数≒コンサルファーム在籍者×転職検討中率×ファーム希望率(書類提出率)×書類通過率×面接通過率×内定率×決定率

歩留まりから逆算的に考えると、ファーム希望の競合は、1ヶ月で3〜5人を採用しているとし、決定率を80%、面接通過率を10%、書類通過率を50%、と仮置きすると、5×(1/0.1×1/0.8×1/0.5)≒125人程度は月間辺りで書類提出段階で競合している可能性がある。
逆側から計算してみると、コンサルファーム在籍者は2〜3万人程度と想定。(アクセンチュアだけで1万人くらいいる認識。)、その中でコンサルからコンサルに転職を検討してる人は月間で10%程度な印象。(転職検討者はもっと多く。コンサルは5年居ても長い方なので、サイクル的に20%は年間で入れ替わる。)、多数の会社があるので競合しない可能性もあるが、エージェントは積極採用を進めるので、同じような会社を提案するだろうから少しの集中はあると想定。そうなると検討者の中でも 10%程度は競合してるか。その計算だと3万人×10%×10%≒300人程度か。そこまで認識はズレてなさそう。

それだけの候補者が来ていて、面接で何より差別化をするとしたら、フェルミ推定やケースでいかにキレを示すことができるのか、は最低限で、ほかのファームとは違う視点で出来ることを入れ込める(独自性)と良さそう。私の場合はベンチャーコンサルでない市場を作ってきた経験があるので、それが他の候補者とも何より違う部分だろう。

③これは人それぞれだが、どんなゴールを描いているのか、そのために何が必要か、で重要度が決まる。ちなみに私の場合は将来経営者になること、特に起業を想定しているので、そのために自己資本を大きく貯めるため稼げるファームがいい、という内容である。これはほぼ伝えることは無いだろうが、人それぞれ違うので検討して見てほしい。

以上。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?